「対リビア制裁強化」という名前の戦争が始まりました。
イギリスの新聞やテレビでは、数日前からリビアでの出来事が、日本の地震のニュースに代わって第一面に移動しました。
イギリスとリビアの関係というのは、テロ、石油、ビジネス、たくさんの要素が絡んでいて、この数十年の間だけでも、何度も大きくかわっています。
リビアのかかわった英国(スコットランドを含めて)でのテロというのは、おそらく「ロッカビー事件」がもっとも有名かもしれません。
前ゴードン・ブラウン首相のときに、その首謀者であるとされて、スコットランドに終身刑の判決を受けて服役中だったメグラヒ容疑者が、健康上の理由で釈放されたのも、かなりビジネスの裏の世界を想像させられました。
ロンドンにも、リビアに深いかかわりのある場所があります。
セントジェームス広場。
ここの5番地に、1984年2月、リビアの大使館が入居しました。
ただ正式な大使館員ではなく、そのことはリビアも黙認状態だったそうです。
4月に入って、トリポリでカダフィ政権に異議を唱えた学生2人が処刑されたことに対して、この大使館前でデモがありました。
この騒動で、カダフィー側(大使館)とデモ隊の間を分けるために、30人の警官が配置されました。
その中の一人、イヴォーン・フレッチャーさんは、同じく警官である婚約者と共に任務についていました。
4月17日の話です。
その時のニュースの報道はこちら。デモの人数が増えて、その大声に対抗するために、大使館の中では大音響の音楽が流されたり、騒然とした中で、大使館側から集まったデモ隊に向けて、発砲があったのです。
イヴォーンさんを含む11人が、銃弾に倒れ、イヴォーンさんは、その1時間後に亡くなりました。
セントジェームス広場の北東角には、このイヴォーンさんを記念して、小さな碑が立てられています。いつここにきても、お花が飾られています。
身長は159センチ、イギリスでもっとも小柄な婦人警官だといわれていました。
自然の災害に立ち向かうだけでも大変な世の中なのに、人間同士が殺しあうなんて、なんて愚かなことかと思います。
2 件のコメント:
今日は偶然にRichmondでお会いし、不躾にお声をお掛けしてしまい失礼致しました。
普段着でも素顔でも、お写真で拝見した通りに可愛らしいミキさんでした。私はミキさんよりずーっとお姉さんなので(物は言いよう)素顔では出掛けられません(笑)
日本を想い、無力感に涙してばかりでしたので(その上に歯も痛いし)今日は思いきって出掛けてみました。立ち寄った2店での店員さんとの会話に心が温かくなり「出掛けて良かった」と思った帰り際に、ミキさんをお見かけして思わずお声を掛けさせて頂いた次第です。
今回のミキさんの活動には感心しております。頑張って下さい!実は私も知人と、ちょっとした事を計画中です。実現が厳しいかも知れませんが、行動を起こさないよりは良いかと。
この記事に関係のないコメントを、長々と申し訳ありません。いつも楽しく、分かり易い情報をありがとうございます。また楽しみにしております。
ずーっとお姉さんには全然見えませんでした(笑)
私より年下だと思っていたので、このコメントを読んでびっくりしています。
たまに、あんなふうに声をかけられると、もちろん照れくさいけど、うれしいです。
メールもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
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