2009年5月7日木曜日

手術

少し前に書いた、嚢胞除去の手術を受けてきました。
イギリスのお医者様はひとつの病院に所属している人もいますが、掛け持ちで幾つかの病院で働いている人もいます。
私が前回診てもらった、南アフリカ人のお医者様は、南西ロンドンとサリー県の合計4つの病院でコンサルタントをしています。
彼自身の予定は、それぞれの病院でも把握できますが、彼のプライベートの秘書が調整しているようです。

今回の手術は、彼がコンサルタントを勤める、パークサイド病院で行われました。
朝の7時半に来てください、とのことだったので、おうちを7時に出たら余裕で到着しました。
駐車場で車を降りたら、あちこちのサインに「NIPPON CLUB」と出ています。
在英邦人ための診療所があるんですって。
セントジョンズウッドにあるのは知っていたけれど、そういえば南診療所のことを、どこかで読んだ記憶があります。

受付で必要な書類を提出して、しばらく待っていると結構かっこいいナースが迎えに来ました。
ティムちゃんは昨日まで、手術のときは手をつないでいてくれると言っていたのに、当日になったら、
「手術の邪魔になるだろうから、ロビーで待っている」
血を見るのがイヤだからだと思います。
本当に根性ナシ。
着替えをして、控え室に連れて行かれて、少し待ってから手術室に入りました。
日本の手術室は銀色のものが多くて、冷たくて機能的な感じだけど、イギリスの手術室はクリームと青りんごっぽい色合いのものが多くてそれほど怖くありません。
実は昔、日本の病院で、手術室を見て気絶した経験があります。

小さな手術だったので、局部麻酔だけです。
歯医者さん以外で麻酔をするのは人生で3回目。
今回の注射が一番痛かった。
もともと注射は大嫌いなので、先生に、
「痛いかしら?」
「どれくらい痛いの?」
「しなくちゃいけないかしら?」
我ながらまるで子供のようだとも思いましたが、嫌いなものは仕方ありません。
しかも、注射するのは一回だけだと思っていたのに、最低でも3本も打たれました。
3本目の途中から痛くなくなったので、それ以上打たれているかもしれません(笑)
その後しばらくしてから、
「ちょっと麻酔が効いているかどうか、触ってみるから何か感じたら教えてください」
なんて言われたのですが、今から思えば、
「何となく触られているのはわかる気がする・・・」
なんて、怖々答えている時には、切開が始まっていた模様です。

手術自体はきっと20分もかからなかったはず。
時計をちゃんと見ていたわけではないけれど。
手術後に「シャワーを浴びますか?」って聞かれたんだけど、とてもそんな気分ではなかったのでやめました。
そういえば、桃太郎君が生まれた時にも、ナースが
「シャワーでも浴びて、さっぱりする?」と聞いたことを思い出しました。
イギリスでは手術室の近くに、ちゃんとシャワールームがあるようです。

もうひとつ、イギリスだなぁ、と思ったのは、手術の後にナースが、
「コーヒーと紅茶、どちらがいいですか?」って聞いてくれたこと。
手術の前に通された、控え室みたいなところで、いただきました。
しばらくしたらお医者様が入ってきて、今後の注意とか、質問に答えてくれて、それでおしまい。
落ち着いたら、ナースがロビーで待っているティムちゃんのところに連れて行ってくれました。

昨日はおうちに帰ってからずっと眠っていたので、夜あまり眠れませんでした。
でも無事に済んでよかった。
7センチくらい縫ったそうですが、抜糸は必要ないそうです。
これ以上注射されるのはゴメンなので、ほっとしました。
でもこの手術、一体いくら位かな?
初めの診察(女医さん)のは190ポンドでした。
BUPAという保険でカヴァーできるんだけど、初めの150ポンドは自己負担です。

10 件のコメント:

ゆき珠 さんのコメント...

無事済んでよかったですね。
私は怖くてドイツでプライベート価格で診療を受けられないわ。
だって、知り合いの勤め先の上司が大腸の検査をしたら2500ユーロの請求が来たって言ってて、、、ホント、怖いです。
傷口が早く治るといいですね。

ところで、最近導眠剤を処方して欲しくて日本人の医者にドイツに来て初めてかかったのですが、酷かった・・・。
私の主治医が私の体格(ドイツの小学生よりちょっと大きい)が問題だから出せないと言った薬だけど、日本では普通に出してもらっていたので、日本人の所に行ったのに・・・
初診料も払っているのに、血圧一つ測らず・・・怒って診療室から出てきちゃいました。だって、駐在員とかなら出してもいいって言い方なんだもん!
自分のブログだとどの医者かバレてしまうので、ここで発散させていただきました。

Miki Bartley さんのコメント...

ゆき珠さん、こんにちは。
プライベート医療は、私も保険に入っていなければとても行けません。
これはティムちゃんの会社で、法人扱いで入っているのですが、毎月60ポンドくらい払っています(掛け捨て)
会社が同額を負担してくれているのですが、それでエクセス150ポンド(初めの150ポンドは本人負担)です。
こんな風にお医者様が代わる場合はそのたびに150ポンド払わなくてはいけないので、あんまりたくさんのお医者様に紹介されると大変です。
でも普通は2-3人かな?
レントゲンだけで600ポンドくらいかかるところもあるそうです。

私は今回の診察、手術も含めて血圧も測られず、問診だけでした。
日本ではすぐスキャンとかするのに、国が違うと随分勝手も違いますね。

phary さんのコメント...

私も卵巣に嚢胞があります。まだ手術をするほどじゃないんですがいつかとらなきゃならないでしょう。
記事を読むと難しい手術じゃないみたいですね。でも切ったんですか?内視鏡での切除は出来なかったのかしら?7センチってけっこうな長さじゃないですか。しっかり静養してくださいね。お大事に。
ドイツではまだ手術にお金を払ったことはありません。膝の手術のときも全部保険でカバーされました。私は持病が合って一年に一回特別な検査が必要なのですが、それはカバーされないので、でも必要なものだから泣く泣く払っています。

patio さんのコメント...

Parkside Hospital、夫が胃の検査をしたら食事代に75ポンド請求されてましたーーー。その他すべてダブルで請求されていたり、かなり杜撰でした。

請求書って、ドクターごとに違うようですが、一応よく見てくださいねー。って、MIKIさんなら、当然見ますよね。

胃の検査だけでも、医療費が高いと言われているアメリカの3倍くらい請求。しかも細胞摂取が下手で逆に胃から出血させてしまうし・・。意識がなくなる検査だったのに、名前も生年月日も違うし。

もちろん、たまたまこの先生が悪かっただけで、すべての先生がそうだとは思いませんが。MIKIさんの先生はしっかりしているようで、良かったですー

私たちは日本クラブからの紹介でしたが、残念なことに今までそこから紹介されたドクター全員大はずれでした。良いドクター探しって、難しいですね。

Miki Bartley さんのコメント...

Pharyさん、こんにちは。
私のお医者様の話では、殆どの人は体のどこかに嚢胞を持っているんですって。
場所やサイズで症状が出るか出ないかということらしいです。
私の場合は外見上の理由と、下着に触れる場所で痛みがあったので除去しましたが、不都合がなければ、放っておいても通常問題はないそうです。
卵巣というのはとても深い場所ですし、私にはわかりませんが、必ず大きくなるというものではないそうです。
日本の医学関係のウェブで見ると随分手術の仕方が違うみたいですね。
やっぱり傷を目立たせなくする配慮だと思います。
私のは少し大きかったので、どうしても切開する必要があったのですが、無事に済んでほっとしています。

ドイツの医療制度はきっとイギリスと似ているんでしょうね。

Miki Bartley さんのコメント...

Patioさん、こんにちは。

食事代に75ポンドって、一体何をお召し上がりに???(笑)
ここもそうですが、New Victoriaのメニューも結構高そうなものが並んでいました。
私の入っている保険は初めの150ポンドだけを個人負担して、後は保険会社が全部直接払ってくれるタイプなので、キチンと明細を見たことはありません。
でも邦人相手の医療制度はあまりいい話を聞きませんね。
ただ日本人(だけとは限りませんが)はサービスがよくても当たり前、ということで褒める人が少ないのも評判の原因かもしれません。
今回の私のお医者様はとってもフレンドリーで、説明もきちんとしてくれるし、すごく満足しています。
こういった業界であたりはずれがあるっていうのも困りますね。
だんな様はその後、大丈夫ですか?

patio さんのコメント...

ミニサイズのサンドイッチ3切れですー>75ポンド
あと、コーヒーか紅茶、小さな小さなカップに入った果物。一切れ25ポンド!?

胃の検査で胃から出血させられたのに、酸の強い果物なんて食べさせたくないので、私がいただきました。(意識がなくなるため腕につけるIDや、カルテの名前・誕生日が全て違っていて、何をされるのかわからないので怖くてずっとそばについていたのです)

家も一応保険払いなのですが、いくらなんでもーーーーーって。保険でも支払い限度額がありますしね。

夫は突然すごい胃痛がして検査したのですが、結局わからずじまいです。「わかりませんでした」で、それっきり。アメリカなら有り得ないっっっ!!

>でも邦人相手の医療制度はあまりいい話を聞きませんね。
やはりそうなのですか(溜息)
年に一度、定期検診が義務付けられているのですが、こんな調子では一体どこで受けるべきなの?と、今悩んでいますー(困)

イギリス人の人たちは良いドクターをどうやって探すのでしょうね?やっぱり口コミかな?

MiKiさんの傷の具合はいかがですか?大事になさってくださいね。早くよくなりますように。

Miki Bartley さんのコメント...

ミニサイズのサンドイッチ3切れですー>75ポンド

わぁー、クラリッジーズよりも高いかも(笑)
私は紅茶を一杯いただきましたが、請求書が来るのが楽しみになってきました(爆)
普通、まともなホテルで5ポンド前後だから、倍として10ポンドかな?
定期健診はいつも決まったお医者様に見てもらう人が私の周りは殆どです。
きっと長年のお付き合いだと思います。

Yogacat さんのコメント...

マダムみき、経過はいかがですか?
信頼できる担当医というのはとても大事ですよね、当たり前なことですが。
ところで、ゆき珠さんへの横レス、大腸の検査で2500ユーロの請求にびっくり!!
実は私も腸の検査と意検査をしたばかり。。。請求はいったいいくらに!! 
お大事にね。

Miki Bartley さんのコメント...

マダム、こんばんは。
もう傷の痛みも殆どなくて、元気です。
今日は桃太郎君とロンドンに(ら-めんを食べに!!)行ってきました。
ヨーロッパって普段保険で処理しちゃうから実感がないけれど、医療費高いですよねー。
今日、2度目の診察代(問診のみ)の明細書が届きました。195ポンド。
また、手術代の明細が来たら報告します。