…といっても我が家のトイレじゃないですよ!
昨日はブレナム宮殿にお客様をご案内するお仕事でした。
お天気もいいし、楽しんでもらえるだろうな~と思ってホテルを出発した矢先、旅行会社から電話が入りました。
「みきさん、ブレナム宮殿なんですが、急に今日は閉館という連絡が入りました!お客様と相談してご希望を伺いながら、その場アレンジでお願いします」
私は朝お客様にご挨拶をするときに、どうしてその予定を組んだのか、お尋ねすることが多いです。
その観光地にどんな思い入れがあるのかわかっていたほうが、ご案内に役立つからです。
たとえば、ブレナム宮殿だったら、ウィンストンチャーチルのことが好きとか、最近の映画で「女王陛下のお気に入り」を見て興味を持ったとか、単にお屋敷や庭園が好きだとか、マイセンが見たいとか、いろんな理由が考えられます。
昨日も、出発前に「どうしてブレナム宮殿に行こうと決めたんですか?」って聞いたら、素晴らしいと知り合いから聞いた以外は特に理由はないというお返事でした。
なので「今日は閉館」というニュースをご案内しても、宮殿に入れないのは残念だけど、それほどがっかりってわけでもないようでホッとしました。
お天気もいいし、ブレナム宮殿はお屋敷の中も有名ですが、その敷地も素晴らしく美しいので、とりあえず行ってみましょうかってことに決まりました。
A44 号線の正面入り口から入ると、チケット売り場のお姉さんから「急な出来事があって、宮殿内には入れませんけどいいですか?」と案内がありました。
「急な出来事って、何があったの?」
そう聞いてみましたが、「私たちには知らされていないけど、警察が来てるから事件みたい、午後から開くと思うけど」ってことで、何もわからないまま。
とりあえず車を止めて宮殿に向かって歩いていきました。
立派な入口でしょう?
これは通用門。
この中は昔キッチンでした。
この右脇からくるりと北正面に出ることができます。
逆光で見えにくいのですが、立派な入口のコラムの右側に白い服の二人組が見えますか?
鑑識の人ですよ!
いや~ん、刑事ドラマみたい!
ちょっと大きくしますね。
この後この二人は大きなサッシ窓にはしごをかけたりもしていました。
きっとそこから何か盗み出されたんでは?
この時はまだ事件の内容は知らなかったのですが、18金のトイレが宮殿内のどこかに展示されているのは知っていたので、お客様には「金のトイレが盗まれたかも」とは冗談でお話ししていました。
まさかそれが本当だったとは!
なので、今だけ感満載。
古いお屋敷と新しい芸術作品の融合が話題。
金のトイレも個室にあって、配管工事がされて、実際に、トイレとして使えるようになっていました。(この写真はブレナム宮殿の公式サイトから)
18金でできていて、約6億5千万円だそう。
作品のタイトルはアメリカ。
以前ニューヨークの美術館に設置されたときは、長蛇の列ができて話題になりました。
見るの(というか、使うの)楽しみだったんだけどなぁ。
でも、代わりに普段はあまり時間がなくてゆっくりと歩くことのない敷地を楽しむことができました。
例えばこの木。
これ、ハリーポッターに登場して有名になった木です。
映画を見た人はこのうろの部分とか、見覚えがあるのでは?
湖の向こう側から見える宮殿も素敵。
カモがのんびりお昼寝をしていたり、1時間ちょっとという滞在時間をのんびり充実できました。
普段なら1時間ちょっとだと、お屋敷の中をさっと見て、噴水のところからお屋敷の写真を撮ってお終い。
豪華な内装は楽しめますが、敷地の規模までは実感できないのです。
オックスフォードやコッツウォルズと組みたいのはわかるけど、ここだけで十分楽しめます。
金のトイレはなくなりましたが、Maurizio Cattelan 展は10月27日まで続けられるそうです。
ブレナム宮殿オフィシャルサイト(リンクします)
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