ロンドンには日本でいう「スイカ」のようなプリペイドカードがあります。
これは「オイスターカード」と呼ばれています。
オイスターカードには二つの機能があります。
お金を入れておけば、そこから利用した分だけ引き落とされるシステム。
これは Pay as you go と呼ばれています。
それほど頻繁に乗り物を利用しない人や、不定期な利用者向け。
そして、1週間とか1か月といった決められた期間に、決められた範囲を自由に動き回れる定期券のシステム。
ロンドンの交通網はゾーンシステム。
そこで、定期券の場合はそのゾーン内を自由に行き来できます。
何駅から何駅までという買い方ではなく、どのゾーンを利用するかということ。
例えば、ゾーン4に住んでゾーン1に会社があると仮定します。
するとゾーン1-4という定期を買えば、その中にある駅は全て無制限に利用できます。
大きな地図を見たい人はロンドン交通局のエリアマップ(リンクします)
一番中心がゾーン1、そこから外に広がるごとにゾーン2、3、と名前が変わっていきます。
地図バックグラウンドが、白とグレーに色分けされていて、ゾーンの境目を示しています。
さて、ここまではロンドンに住んでいる人なら「そんなこと知ってるよ」って内容ですよね?
話の本題はこれからなんです。
「7月から経費の請求は、公共の乗り物の明細を提出するように」
これまではオイスターカードへの入金レシートや定期券の領収書だけでよかったのに、ちょっと面倒。
そこで、いつも私が経費請求の書類なんかを作っています。
どこからどこまで地下鉄に乗ったとかバスに乗ったなんてことは絶対に記録しそうにありません。
なので、オイスターカードを登録することにしたんです。
これは今現在使っているオイスターカードを自分名義にするという作業。
オンラインで簡単にできます。
他人がなりすましで登録するのを防ぐためだと思うのですが、最後にこのカードを使ったのはどの区間かといった質問がされます。
なので、覚えている間にやった方がいいです。
バスの場合は番号を聞かれます。
住所も聞かれるけど、手紙が来るわけではないので泊まっているホテルの住所でもいいかな?
これは未確認なので、責任は持てません。
海外の住所が登録できるのかは、ロンドン交通局に問い合わせてください。
で、登録が終わったら、自分が使った区間や時間などの情報がすべて引き出せるのです。
オイスターカードにはキャップ制度があって、1日一定の金額以上はかからない仕組みになっています。
私たちの住んでいるリッチモンドはゾーン4。
なので、中心地に行ってたくさんの乗り物に乗っても、1日9.20ポンド以上は請求されないはず。
それなのに、調べて見ると15ポンドとか、20ポンドくらい引き落とされている日が何日もありました。
これは地下鉄や鉄道利用の際に、きちんとカードの確認(タッチ)がされていないと起こるエラーです。
バスは乗るとき一回だけの確認(タッチ)です。
でも、地下鉄や鉄道は改札口から入るときと出る時の2回確認(タッチ)が必要です。
そのどちらかが、何らかの理由で行われないと5.90ポンド引き落とされて、この額はキャップに含まれないのです。
私もオイスターの Pay as you go を利用していて、たまにいつもよりお金が減るスピードが速い時があったんですが、どうやらこれが原因のよう。
登録していれば、この金額は返してくれます。
利用明細の5.90ポンドのところに Incomplete journeys という表示が出ているはずなので、乗り始めの駅か乗り終わった駅の名前を入れるだけ。
改札が混んでいる時によく起こりがち。
なので、Pay as you go を利用している人、ぜひ登録して明細をチェックしてみてください。
観光で来られる方はオイスターカードの方が安いけれど、ワンデートラベルカードはそういったエラーが起こらないのが魅力です。
また、地下鉄の切符売り場が自動化されて、窓口でオイスターに入金するのがかなり難しくなりました。
そこで、オイスターへの入金が5ポンド刻みになっていて半端です。
単純に金額だけで決められない便利さ。
因みにワンディトラベルカードは12ポンド。
町の中心しか行かないなら、オイスターカードならキャップが6.40ポンド。
でも保証金が5ポンド必要。
そして、自動販売機で買うなら10ポンドプラス5ポンド(保証金)で15ポンドかかります。
この保証金はカードを返却すると戻る建前。
でも購入後48時間以内は返却不可。
色々な要素があって、ややこしい。
とりあえず、ロンドン交通局の出している今年の料金表をリンクしておきます。
2015年のロンドンの交通費(リンクします)
イギリス在住の人は、コンタクトレスカードも使えます。
そしてこのカードもロンドン交通局に登録して明細を引き出せます。
こちらは1日のキャップに加えて週のキャップもあるので便利。
ただ、銀行系のカードを取り出しやすいところに入れるのに抵抗があるので、私はオイスターカード派。
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