2011年3月13日日曜日

不安な時

大阪に住んでいる妹とやっと連絡が取れました。
場所が全く違うので、はじめは心配もせずに、連絡を取ろうと考えてもいませんでした。
こういった非常時には、回線が混んだりするので、なるべく不必要な電話は国際間でかけないほうがいいだろうと考えていました。

イギリスに住んでいる日本人の数は、5-6万人以上といわれています。
その人達がいっせいに日本へ電話したら、本当に必要な人の電話が繋がりにくくなるだろうと考えたのです。
阪神大震災のときも、電話がなかなか繋がらずに、もどかしい思いをした経験から、そんな風に考えました。
そこで、メールを打って簡単に状況を知らせたらいいだろうと思いました。

ところが返事が来ないのです。
国内出張の多い仕事をしていると、以前言っていたことが思い出されて、どんどん不安になりました。
でもいろいろな理由が重なって、返事が遅れただけだったそう。
その理由のひとつというのが、彼女のコンピューターがなぜが初期化したというものでした。
地震の影響だそうです。

昨日はお菓子を焼いたり、お片づけをしたり、気を紛らわせるようなことを少しずつしていました。
今日は、教会に行って、礼拝を受けてこようと思っています。

桃太郎君はAtheistです。
訳すと、無神論者。
桃太郎君の説は「本当に神様がいたら、世界から不公平な災害がなくなる、災害はいたるところにあって、何の罪もない人たちが亡くなっている、だから神様はいない」ということらしいです。
ティムちゃんは、典型的な英国国教会の信者で、つまり、教会は儀式のために行くところってカンジかな?
洗礼式とか結婚式とか、世俗的な場所で、魂のために行ってるようではありません。

私は「なんでも神様のせいにする信者」ではありません。
でも、頻繁ではありませんが、教会にも行くし、聖書も読みます。
宗教は教会や神様のためではなく、人のためにあると思っています。
教会というのは、私にとっては神様の家(つまり別世界)なので、そういった場所に身をおくことは、世俗の世界を離れて考えることの出来るところということなのです。

もし、たくさんの報道で、心が不安な人は、自分なりの「別世界の場所」をみつけるのがひとつの方法かもしれません。
私にとってはそれは教会ですが、どんな場所でも、その人に合った場所があると思います。
お庭の片隅だとか、公園のベンチだとか。
そういった場所探しが難しい人は、いつもと違うお茶を入れるとか、香をたいてみるとかもいいかもしれません。

被災された方は、本当にお気の毒だし、早くもとの生活に戻れるように心から願っています。
でもこういったニュースから、心に傷を受ける人もたくさんいると思います。
あまり、生々しい報道や、ドラマティックな報道は、そういった不安を煽ったりすることもあるので、少し距離を置く必要があるかもしれません。

2 件のコメント:

Yogacat さんのコメント...

連絡がとれてひとまずは安心ですね。
私はクリスチャンではありませんが、教会へ行く事はきらいではありません。みきさんの言われるように「違う世界」でちょっと考えるのが好きです。お寺も好きです。

日本の一日も早い復興を祈っています。
日本人ならできると信じています。

miki bartley さんのコメント...

こういった非常時に、本物の日本が見えますね。
外国での災害時に、パニックや、無法地帯ができたりするのをみましたが、日本のモラルが健在なのを、世界が讃えています。
外国からの救援の物資やグループも、続々入国しているようです。
また、国内でのたくさんの支援もあります。
イギリスからも、できることを考えている人達がたくさんいます。