モネの絵でおなじみの睡蓮。
夜、花を閉じることから「眠る蓮の花」という名前が採られたそうです。
でも実際にはハスとスイレンは別の種。
なので同じように池などで見られるお花ですが、たくさんの違いがあります。
英語ではスイレンが Water Lily
ハスは Lotus と全く違う名前です。
イギリスの世界遺産のひとつに、植物園で有名なキューガーデンがあります。
ここには睡蓮館(Water Lily House)があります。
睡蓮は温帯や熱帯のお花ですから温室で温度調整して育てられているのです。
こちらがその睡蓮館。
お隣には非常に大きなパームハウスとよばれる温室があるので、どうしても比べてしまって小さく見えるかもしれません。赤い矢印を入れてみました。
でもこの温室が建てられた1852年には世界で一番大きな温室のひとつだったのです。
全然変わっていませんね!
ヴィクトリア女王の名前にちなんで命名されました。。
今は別の温室、プリンセスオブウェールズ・コンサーバトリーで見ることができます。
睡蓮館にあるのはパラグアイ・オニバスという種類で少し小ぶり。
ハスという言葉が名前に入ってはいますが、実は両方ハスではなくスイレンです。
でもそれは正確じゃない。
名前はなんと「キューの歌舞伎」
「キューの密航者ブルース」と並んでキューガーデンで交配された種です。
そっちは青くてきれいなお花。
こちらも茎が長いけれどスイレン。
これも。
これもやっぱりスイレン。
これも!!
ここはそれほど混まないことが多いので、ゆっくりグルグルお花を観賞しながら池の周りを歩くと癒されます。
これも。
これもやっぱりスイレン。
これも!!
さて色々見てもらっている美しい睡蓮の花なんですが、実は睡蓮って両性花なんです。
そしてこの睡蓮館の中に咲いているヒツジグサ(Pygmy water lily)はトランスジェンダー(性転換)で有名なんです(驚)
最初に咲いたときは雌花として咲きます。
でも雌しべは無くてお花の中央に柱頭板という部分があって液体で満たされています。
そこに花粉が付くと受精する仕組み。
受精した後は雄しべが発達して雄花になります。
すごいですね!
受精が終わるまで雄しべが発達しないのは自家受精を防ぐためなんですって!
自然の知恵や仕組みってひとつひとつが奇跡みたい!
ところで睡蓮のことを英語で Water Lily というと書きましたが、これは俗名。
正式には Nymphaea といって、これはギリシャ神話のニンフから来ています。
ニンフは自然界の精霊。
不思議で美しい睡蓮にぴったりな名前です。
ハスもこの温室にあります。
葉っぱが水に浮いているのがスイレン。
葉っぱの茎が顔を出しているのがハスというのが見分ける時のヒントになります。
こんなのとか、
こんなのとかがそうです。ここはそれほど混まないことが多いので、ゆっくりグルグルお花を観賞しながら池の周りを歩くと癒されます。
室温も20度ちょっとに管理されているし、雨でも関係ないし(笑)
ただちょっと湿度が高いですけどね。
キューガーデンのメインの入り口「ヴィクトリアゲート」から徒歩数分。キューガーデンのアイコン「パームハウス」の北側です。
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