5月6日に予定されている、英国王チャールズ3世の戴冠式。
観光でイギリスにお越しの方たちも多いと思います。
現在私が把握している情報をシェアします。
こういった情報はアップデートが必要なことも多いので、ご自身でも必ずチェックしてくださいね。
イギリスの戴冠式で使用される宝物類は、通常、ロンドン塔の宝物殿に展示されています。
ロンドン塔に入場すれば、写真は禁止ですが、実際に間近で見ることができます。
宝物殿の中はガイディングも禁止です。
なので、入る前にお客様にどんなものがあるかをお話ししてから入場してもらいます。
戴冠式というだけあって、君主が冠をいただく儀式。
その冠は「聖エドワードの冠」といいます。
12月から数か月お手入れのために展示から外されていましたが、以前よりも金ぴかになって、3月に宝物殿に戻ってきました。
聖エドワードは1066年に亡くなった英国王なので、この冠は11世紀のものだと思う人も多いのですが、実はそんなに古くありません。
1660年に王様になったチャールズ2世のために制作されました。
彼のお父さん、チャールズ1世が革命で処刑されて、いったん共和制になった際、オリジナルの王冠は失われてしまっています。
この冠は儀式の際に使用するだけで、君主がウエストミンスター寺院から退出してバッキンガム宮殿までパレードするときに身に着ける王冠は別のものです。
そちらは帝国王冠(Imperial State Crown)とよばれて、宝物殿に並ぶ宝物の中で一番使用頻度が高いものです。
故エリザベス2世の戴冠式の写真に出てくるのはこちら。
もちろん戴冠する時は聖エドワードの冠が使われますが、儀式の最後にこれに冠りなおします。現在この冠と、カミラ王妃のための冠がロンドン塔の展示から外されています。
彼女の戴冠式は1953年。
凛とした姿が美しいです。
ご興味のある方のために、当時のテレビ放映の動画をリンクしておきます。
約3時間あるのでごゆっくりどうぞ(笑)
それら以外にも宝剣や金糸のケープなども展示されていません。
戴冠式が終わるまで、ロンドン塔の宝物殿は入れ替えがいろいろあると思うので、あまり期待していかないほうがいいかもしれません。
さて儀式が行われるウエストミンスター寺院ですが…。
現在発表の段階では、4月22日(土)が戴冠式前の最後の観光入場になりそうです。
24日にも開くようですが、部分的に入れない場所があるようなので、観光するならその前の週までに済ませたほうがいいでしょう。
戴冠式の後は8日から開くかもしれないとのことですが、確実ではありません。
ウエストミンスター寺院のサイトで予約しようとすると、15日からしか予約できないようになっていますから、その心づもりでいたほうが無難なようです。
そしてこういった儀式の前後はリハーサルも含め近隣の交通状況が悪化します。
通行止めはもちろん、セキュリティーのために混みあうことも予想されるので、近くに宿泊、食事、訪問などを考えているのなら注意が必要です。
既にたくさんのお店で戴冠式にゆかりがあるお土産などの扱いが始まっています。
例を挙げればスーパーマーケットのM&SやデパートのF&M。
それにしてもお祝いムードいっぱいのイギリス、楽しみですね。
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