ロンドンから北東にずっと行くと、エセックスという州があります。
今でこそエセックスには成金の住んでいるところというイメージがありますが、昔は畑の広がったのどかな州でした。
今でもところどころに緑が広がっていて、Tiptree という町もそんな一つ。
ここに有名なジャムの工場があります。
博物館も併設されている Wilkin&Sons 。
ここはこの町に農場も持っていて、なんと現在100ヘクタール!
とっても素朴で好感が持てるケーキ類。
最近この会社ではジュースの販売も始めたそうです。
フルーツの専門家が作るだけあって、素材からこだわった逸品。
よくお客様から、おみやげにおいしいものを買いたいって言われるんですが、私が一押しなのはここのジャム。
ただのジャムじゃないですよ。
リトルスカーレットという品種のみで作ったジャム。
この原料になるイチゴは大変に小さくて、フレーバーがしっかり。
でも残念なことに摘んだらすぐに悪くなってしまうんです。
なので、この工場の敷地内の農場で採れるものを摘んですぐジャムにしています。
たくさんは作れない品種で、しかもここ Tiptree でしか採れません。
貴重なんですよ~。日本の方はあまり甘くないジャムに慣れているので、イギリスのジャムは正直甘すぎると思います。
これも日本のものに比べると甘いです。
でもね、酸味とのコンビネーションがたまらない。
そしてこのジャムを味わう最高の方法はクリーミーなものと合わせること!
スコーンとクロテッドクリーム!!
私は甘いものが苦手なので、普通はジャムを薄く塗って、その上にクリームを乗せます。
こんなカンジ。
クリームをたっぷり載せてから、ジャムをドロップしてください。
こんな風です。
甘そ~う!!
大丈夫、安心して。
甘いもの苦手な私がお勧めするんだから(笑)
だったらサンドイッチ用の薄切りパンをトーストに焼いてください。
そして、そこにたっぷりとバターを置きます。
塗るんじゃないですよ。
置くんです。
そこにこのジャムをドロップして食べてください。
一口分ずつジャムをドロップして、そこを頬張る。
聞いているだけでもおいしそうですね。
書いている私もそう思います(爆)
このトーストを海外出張から帰ってくるたびに朝食に楽しむ有名人がいます。
ジェームスボンドさん(笑)
ロシアから愛を込めてという作品で、Wilkin&Sons のリトルスカーレットのジャムが登場します。
さすがグルメのイアンフレミング。
ジェームスボンドの作品にはこだわりのイギリスの食がよく登場しますが、これもそんな一つというわけ。
私がこれ以上言うよりも、この写真が証拠。
数多くお客様をアフタヌーンティーにご案内させていただいていますが、こんなにきれいにお皿が空っぽになったことはありません。
ここのジャムは女王様御用達。
そしてそんなジャムをまとめ買いできるショップも併設されています。ジャムはロンドンでも手に入るので探してみてください。
でも確実なのはオンラインで買うことかな?
日本で買うと一瓶1500円以上するけれど、こちらでは4ポンド(今日のレートで600円)です。
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