2015年3月18日水曜日

セントジェームス地区

 ロンドンのセントジェームス地区は、とてもイギリスらしいところ。

今回のチャリティーツアーでも、一番人気のコースでした。

このエリアはヘンリー・ジャーミンという人が17世紀後半に開発しました。
ロンドンの東で火災や疫病が流行ったりして、町が西に広がってきたのです。

当時はまだまだ珍しかったコーヒーやホットチョコレートを出すお店がいくつかできました。
お金持ちの人しか手の出ないお値段です。

お店にはお金と暇がわんさかある紳士たちが集まってきます。

ばくちをしたり、
ご飯を食べたり、
飲んだり、
雑談したり、
そんなお部屋が必要。

「遅くなったので、もう泊まっていこう」
そんな人たちのための宿泊所も必要。

それが紳士クラブの始まり。

セントジェームス通りには
「ホワイト」
「ブードゥル」
「ブルックス」
などの名門クラブが並んでいます。
でも看板はありません。

わかりやすいクラブもありますよ。
この建物はパルマル通りに建っています。
入口の紋章を拡大してみましょう。
これ、赤い方はケンブリッジ大学の紋章で、青いのはオクスフォード大学。
オクスフォードケンブリッジクラブです。

ここのメンバーになるのは、オクスブリッジ出身者ということ。

こちらはRAC(ロイヤル自動車クラブ)。
「車がすごいって広めようよ」ってことで1897年にできました。
10年後には時の王様エドワード7世のお墨付きを受けてロイヤルの称号が付きました。

それ以外にもこの通りには「トラベラーズ」「リフォーム」「陸海軍クラブ」などがあります。

こういったクラブに来る人たちが買い物しやすいので、セントジェームスには紳士用品店がたくさん並んだわけです。

靴屋さん、帽子屋さん、チーズ屋さん…。
え、なんでチーズ?って思うでしょう?
食後にポートワインを飲みながらチーズを食べるのが紳士。
チーズにこだわりがないなんて、紳士ではないのです(笑)

その昔、ウィンストンチャーチルが言いました。
 "a gentleman only buys his cheese at Paxton & Whitfield"
「紳士ならパクストンウィットフィールド以外ではチーズは買わない」

これがその店内。

このお店のすぐ近くのブループラーク。
有名人が住んでいましたというしるし。
ちょっと拡大してみましょう。

じゃ~ん。
あの、ニュートンが住んでいました。

これ以外にもたくさんのプラークがあってお散歩が楽しい地域です。
3月14日のチャリティーツアーでは15人ご参加いただきました。
全部で225ポンド集まりました。

ご参加いただいた方どうもありがとうございました。
また、ウェブサイトやブログで情報を広めてくださった皆さんも、本当にありがとうございます。






***お知らせ*** 
英国公認日本語観光ガイド協会ではチャリティーツアーを行っています。 
詳しくはウェブサイト(リンクします)をご覧ください。     
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