今回は珍しく、駅でお客様と待ち合わせ。
普通はお泊りのホテルのロビーというのが一般的です。
通訳の仕事だったのですが、訪問先がロンドン郊外。
車ではなくて、列車で訪問先まで向かいます。
車だと渋滞などを考慮して早めに出発します。
じゃあ鉄道なのでぴったりの時間に出る?
イギリスの公共交通機関はそんなに甘くないです(笑)
ちょっと大きくしますね。
一番左の列車は9時ちょうどに出るはずだったんだけど、キャンセル。
つまり、列車は出ませんということ。
シンプルな表示なので、わかりやすい。
それが正当であるかどうかは別のお話。
真ん中のは9時01分に発車のはずだった列車。
この写真を撮ったのは、まだ8時58分。
プラットホームは11番と出ていますが、結局9時12分を過ぎても出ていませんでした。
ただ、プラットホーム番号が出ているので、列車はそこにある。
何らかの理由で時間を過ぎても出発していないわけで、理由が解決した時点で出るはず。
それがいつになるのかはわかりませんが(笑)
右手のはお目当ての列車。
訪問先から指定された列車で、この列車の到着に合わせてアポイントメントがアレンジされていました。
いつまでたってもプラットホーム番号が出ない。
これはロンドンの始発駅、ヴィクトリアです。
番号が出ないのは、まだその列車が駅に入ってきていないということ。
いつ入ってくるのかは、到着のボードに出てくる時もあれば、そうでないときも。
今回のお客様はヨーロッパが初めての女性おひとり。
ビジネスのための渡英です。
何にもおっしゃらないんですけど、不安が募っているのが一目でわかりました。
「約束の時間に遅れちゃう!!」
きっとそう思っていたんでしょうね。
私はもちろんこんな場面には慣れています。
というか、イギリスに住んでいれば時間通りに列車が来ないことは珍しくもなんともない。
発車予定の9時02分になっても何の変化もありません。
10分すぎたころに「遅れる」の表示。
どれくらい遅れるのか、待っていればいずれは出るのか、そういった親切な情報はなし。
どうやらロンドンの南側で電気系統の問題があるらしい。
なので、時間通りに出ている列車もあるんだけれど、問題のある地域を通るものはキャンセルか遅れが出ているようでした。
いつまでに復旧かわからないのはいつものこと。
こういった場合には方法がいろいろあります。
簡単なのはタクシーとかに乗っちゃう。
ただ、経済的ではないし、方角によっては渋滞してさらに遅れることも。
もっと簡単なのは、お茶でも飲みながらその列車が出るまで待つ。
でも、いつまでかかるかわからない(涙)
ずっと待って結局キャンセルになり、どうしようもなくなることも多々。
日本みたいに、なんでも時間通りにスムーズにいくことが前提の国から来ている人は、パニックになるケースもあります。
今回の私のお仕事は訪問先での通訳です。
それ以外のことに口出しするのは「余計なお世話」になる可能性もあるんです。
もしおすすめした方法がうまくいかなかったら…というリスクがありますからね。
お客様の方から「何かいい方法はありませんか?」って聞かれればその限りではないけれど、意外にそんな風に聞いてこない人が多いです。今回私たちが採ったのは、列車で迂回して行く方法。
AからBに行けないから、AからCに行って、そこからBに行けばいい。
CからBの列車が出なくても、そこからタクシーで行くこともできるし。
私からは「実はこういった方法もありますが、どうしますか?」っていうだけ。
上に書いた理由もあるので、決定はお客様にしてもらわないといけません。
なるべく具体的にリスク、メリット、デメリットを挙げて、お客様に選んでもらいます。
私の経験では、女性の方が柔軟に応じてくれます。
男性の方が優柔不断で決定できない人が多い。
ずるずる待って、できたはずの可能性を逃してしまう。
もちろん個人差はありますけどね。
「おぅ、それで行こう!」みたいな男性もちゃんといますよ。
旅行中には思ってもみなかったことってたくさん起こります。
ホテルの予約が入っていなかった、
飛行機に乗り遅れた、
スリに遭った、
列車がキャンセルになった、
ストで交通機関がマヒした等々。
準備が完璧な人ほど、焦る率も高い。
観光ならそれも経験で済ませられるけれど、ビジネスの場合はそうもいかない。
結局今日は15分の遅れだけで約束の場所まで行けたので、満足。
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