2011年8月24日水曜日

オランジェリーのアフタヌーンティー

オランジェリーというのは、300年ほど前にイギリスのお屋敷で人気のあった建物。
当時大変高価だった、オレンジの鉢植えのための別館です。
室温などの調整機能がない、温室の豪華なものといえば、そんなに遠くないです。
太陽の光がたっぷり入るように、南側に大きな窓がずらっと並んでいるのが特徴です。

上の写真はロンドンのケンジントン宮殿のオランジェリーです。
ケンジントン宮殿は、ダイアナ妃がお住まいだったところなので、彼女が亡くなった時には、宮殿のあるケンジントンガーデンが花束やメッセージで埋め尽くされました。
1837年まで、ヴィクトリア女王が戴冠するまでの少女時代をすごしたのもここ。
だから彼女の記念像が建てられています。宮殿の一部と周りのお庭が現在工事中です。
でも北側からアプローチすると、こんな風に脇のかわいいお庭を見ることができて、オランジェリーはこの横に建っています。このオランジェリーでアフタヌーンティーができるのは知っていましたが、昨日、初めていただいてきました。
内装はこんな感じです。軽食も取れるレストランなので、ソファーとかではなくて、椅子とテーブル。
ゆっくり落ち着くといった風ではありません。
中央の開けっ放しの入り口に、ケーキのディスプレイ。
入ってすぐのところに、どーんと並んでいるので、「わー、おいしそう」という見方もありますし、「ケースをかぶせるとか、もう少し衛生面に気を使って欲しいかも」という意見もあるでしょうね。お皿やカップは結構シンプルです。
テーブルクロスも紙製。
サービスはさっぱりタイプ(笑)一人分ずつこんなカンジでサービスされます。カジュアルだから、周りに気を使わなくてもいいのはラクでしょうね。
でも私だったらアフタヌーンティーのためにここへ来たらがっかりするかな?
全体が安っぽい。
お茶もいまひとつだし、スコーンは干しブドウ入りのやけに大きなものが1個だけ。
サンドウィッチも具が安っぽいし、もっとお金を出して、ちゃんとしたところで食べたほうがいいと思いました。
15ポンドって、高いのか安いのか、ちょっとビミョーなところです。
とりあえずここのサイトを張っておきます。
ゆっくりソファーに座って、時間を忘れてお茶を楽しみながらおしゃべりをするっていうのがアフタヌーンティーなんだから「小道具はそれなりに楽しみの要素ではっ?」て思うんですけどね。

最悪なのはお手洗い。
なんと外です。
建物の裏に回りこんだ、掃除用具入れみたいなところ。
しかも暗証番号でドアが開きます。
一月前にお茶だけ飲んだ時と、番号は変わっていませんでした。
おまけに中は男女共同です。旅行のサイトやガイドブックなどで、ここのアフタヌーンティーがよく紹介されています。
きっと日本からのお客様もたくさん来るんだろうなー。
でもこれが本当のアフタヌーンティーだって、思って欲しくないなー、と思いました。


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