ロンドンでギャラリーに行く、といえばナショナルギャラリーとかコートルドギャラリーなど、知名度の高い美術館を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろんそれが間違いだと言っているわけではないのですが、そういったギャラリー以外にも訪れる価値のある小さめのギャラリーがあちこちにあるのです。
そしてそれらの多くが、無料で一般に公開されている。
今日はそんなひとつ、ハルシオン・ギャラリー(リンクします)を紹介したいと思います。
ハルシオン・ギャラリーはバーミンガム生まれ。
現在はボンドストリートやハロッズにギャラリーを設けています。
私が訪れたのはボンドストリートのギャラリーで、オークションで有名なサザビーズのお向かい、148Bond Street です。
ギャラリーは地面階と地階が展示スペースで、予約なしで大丈夫。
今回はフラッと訪れたらアートコンサルタントのアレクサンダーさんが案内してくれました。
現在開催中(9月1日まで)のエキシビションは「Songs of the open road」ということでコンテンポラリーな風景画。
地面階の奥にはアクリルの大きめの風景画が数点。
何と、ボブディランの作品です。
色んなロケーションに旅する道すがら絵を描いているそう。
知らなかった~。
ただ最近は彼もかなりの年齢なので、時間のかかるアクリルよりは水彩画を好んで描いているそうです。
そして、彼の水彩画は地下のお部屋。
私は彼の作品、水彩画の方が好きだなぁ。音楽と同じような雰囲気があって、手が届けば買ってみたいものが数点。
いくらくらいなのか気になりますか?
大体15万ポンドから、らしいです。
日本円だと3000万円ですね。
地下にはまた、ドミニクハリスというアーティストの映像アートもありました。
これがとってもかっこいい。
許可をもらってビデオに録りました。
きれいでしょう?
蝶々の羽のきらめきから発想を得たそうです。
蝶々の羽って、そこに見える色素が全てあるわけではなく、羽の要素の角度が変わって反射することで持っているよりもたくさんの色を見せているんですって。
そういった蝶々を一枚ずつ手描きしたものをソフトウェアに取り込んで音や位置に対応させたインスタレーション。
なのでそのエリアに入ると画像が自分の立つ場所に反応します。
また、壁に触るとそれにも反応するのがおもしろい。
こういった個人ギャラリーは敷居が高いと思われがちだけれど、入ったら作品を買わなきゃいけないというわけではないし、もっと気楽に楽しめる場所です。
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