2021年3月5日金曜日

イギリスの予算演説

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3月3日、お雛様の日にイギリスでは予算演説がありました。

思えば去年の予算演説は3月12日。
ブログって、本当にいい記録になるなぁ。
10年以上続けているけど、この時は何してたっけ?みたいな記録がとても役に立ちます。

与党の財務大臣、リシ・シュナックさん。
もうあれから1年。
この1年、イギリスでは被雇用者と自営業者の一部に政府からの収入保障がありました。
今回の予算演説で、それは引き続き今年の9月まで続けられるということです。

もちろんサポートの上限もあるし、カンペキな制度ではないにしろ、ホッとした人は多かったんじゃないかな。

私もホッとした1人。

去年の春から実際に受け取った収入保障額は、
1回目、2020年4月に3か月分の収入の80%。
2回目、2020年8月に3か月分の収入の70%。
3回目、2020年12月に3か月分の収入の80%。

今回の予算演説で、自営業者(の一部)にはとりあえず4月にまた80%の保障があることが発表されました。

普段から税金が高いと思っていましたが、こんな風に困ったときに対応してくれるのは心強いです。

旅行業界(特にインバウンド)はこの先もしばらく仕事はなさそうです。
オンラインなど、新たな試みはあるものの、これまでの収入と比べるとほぼゼロに近いです。
レストラン業界も、ロックダウンで壊滅的な打撃を受けている業界の一つですが、お持ち帰りやデリバリーといった新たなサ-ビスを模索して、成功しているお店もあります。
逆に、有名シェフのゴードンラムジーは500人を解雇したと話題になりました。

業界を問わず、仕事が減った被雇用者には、政府が収入の保障をするファーロウというシステムがありますが、これで解雇がなくなるわけではありません。
ゴードンラムジーみたいな雇用者はいっぱいいますからね。

去年の3月から、この国では約70万人が職を失って、経済は10%縮小(ここ300年で最も大きな後退)したとの政府の発表。

そして政府の借入額は戦時中を除いて最高額に達しました。

これから税金を上げて、こういった支出に対応していくわけだけど、法人税も2年後に値上がりと盛込まれていました。
国際企業は法人税が安いところを拠点にするだろうし、国際企業の利益の定義を考えるいい機会だとも思います。

ロックダウンに伴って、おうち飲みが一般化しているので、健康のためにも酒税が上がると思っていましたが、意外にも据え置き。

私たちが利用しているワインの卸売り会社は、予算演説(酒税の値上げ)に合わせてワインの値上げをするので、その前に少しワインを買い足しておきました。
これでしばらくは持つかな(笑)



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1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

イギリスは政府から補償金が出ていいですね。日本は一切ありません。一度、国民全員に10万円ありましたが、企業、ビジネスで影響を受けた会社に100万円支給が一度と飲食店のみ(規模関係なく一律)一日6万円支給。後は何もなし。苦しい時でも日本政府はイギリスのように助けてくれません。(大企業は別)ワクチン接種も始まったばかり、一般人は来年までワクチンなし。
生活苦で自殺者も増えたよう。人権に対してはイギリスの方が優しい。
日本はほとんどの病院が私立だからNHSのように政府から指令も出せないし、政府も何をしていいのか(感染症に関する危機管理が一切ない)全くわからないよう。日本に比べてイギリス政府の方が優秀、日本は一体どうなるのか心配。