イギリス、総選挙の結果はやはり予想通りの宙づり国会。
2010年の総選挙の時もそうでした。
なにそれ?って方は以前書いた記事をご覧ください。
今回は、保守党の議席が318.
過半数の326議席に8席足りないだけです。
選挙の開票は、夜10時に投票が終わり次第始まります。
毎回いくつかの選挙区でそのスピードを争うような場面もあって、見ていても面白い。
今回は、ロンドンのケンジントンチェルシー区が最後。
開票途中で「みんな疲れたからもう帰ります」って。
日本だったら、ありえないってことが平気で起こるのがこの国(笑)
イブニングスタンダードからの写真です。
ここはいつも保守党が議席を持ちます。
ただ今回は労働党と保守党の接戦だったそうで、2回までは数えたそうです。
でも、3回目をまた数えなおすところでギブアップ。
3回目のカウントは翌日に持ち越されました。
結果は
労働党の Ms Dent Coat 16,333、
保守党の Ms Borthwick’s 16,313。
その差、たったの20票です!
しかも労働党の勝利。
このケンジントンチェルシー区、どんなところでしょう。
ロンドンの高級住宅地。
去年の数字を見ると、
集合住宅の平均購買価格が £1,368,068。
テラスハウスが £4,271,461。
2戸建て住宅(の片方) £6,535,071。
住宅のタイプを考えなければ平均約200万ポンドです。
この国の平均給与(年額)が £27,600(去年)であることを考えると、どれくらい桁外れな場所なのか想像できると思います。
区の人口15.6万人の 54.7%のが外国生まれ(2015年)
2014年の選挙では、保守党に74%、労働党に24%投票されました。
どうして今回は保守党の勝利にならなかったのか?
たくさんの理由が考えられます。
この区にはインペリアルカレッジの寮があります。
労働党が、現在年間9000ポンドの大学の学生負担額の撤廃を謳ったことが、学生たちに与えた影響は計り知れません。
お金持ちばかりが住む区というイメージはありますが、実は公団に住む人たちも29%含まれています。
投票率、2014年は約30%でした。
今年のものは何%だったんでしょうね。
その中に含まれる若い人たちの割合が気になります。
民主統一党という、北アイルランドの助けを借りて、これからの政治が行われるイギリス。
ユーロ離脱がどうなるのか本当に心配。
でも労働党が政権を握らなかっただけでも、喜ばないといけないかも。
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