今日は、ピカデリーサーカスにある、クライテリオンというレストランを紹介します。
ピカデリーサーカスは、ロンドンの中心。
忠犬ハチ公の像の回りのように、ここもいつも人でいっぱいです。
そんな観光地のレストランなんて・・・って思っちゃうかもしれませんが、中はとってもステキ。
天井がすごく高くって、モザイクがキラキラ。
そこに照明が反射して、ちょっとした宮殿にいる気分にさせてくれます。
このレストラン、昔はサービスがあまりよくないってことで、評判になったこともあります。
でも、最近は丁寧なサービスが受けられるようになりました。
高級レストランのほとんどが、セットメニューを設けています。
時間や曜日の制約がある場合があるので要注意。
でも、アラカルトで注文するよりもかなりお得感があるので、是非調べてみてください。
私が日本の方にお勧めするのはプレシアターメニュー。
これは劇場に行く人用の、少し早めの夕食のこと。
5時半から7時くらいに夕食というのは、イギリスでは夕食には早すぎます。
でも劇場にいく人たちは7時半から8時の開演に間に合わせるために、こんな時間なわけ。
もちろん劇場に行かなくったって、プレシアターメニューは注文していいわけで。
食べ終わる時間を気にしなくていいので、サービスが遅くっても平気だしね(笑)
ちょっと暗いんだけど、イギリスではあまり明るいレストランは好まれません。
暗いほうが高級感がでるってカンジかなぁ?
これは前菜に注文したハムのテリーヌ。
Ham hock terrine, piccalilli, pickled vegetables, crouton
カリカリのクルトンにしっとりしたハムが美味しかった。
メインコースはシーフードのリングイーニ。
Homemade linguine vongole, shallot, chilli, garlic, rocket salad
さっぱりした味付けで、モッチリしたアンコウも入っています。
リングイーニはかなり細め。
ごはんを一緒したのはティムちゃんではなくって、お友達、ロンパラさんです。
彼女はガスパチョを前菜に、メインはポークロイン。
私のデザートはイギリスの夏のお勧め、イートンメス。
English strawberry & raspberry Eton Mess
これはラズベリーも入っていました。
イートンメスは、あの名門校イートンで始まったとされるデザート。
イチゴとクリーム、そしてメレンゲのミックス。
さくっとしたメレンゲに濃厚なクリーム、イチゴの甘酸っぱさが絶妙なミックスなんです。
是非イギリスで夏にお試し下さい!
ロンパラさんはチーズケーキとシャンペンのシャーベット。
Lemon mascarpone cheesecake, poached lemon, elderflower & champagne sorbet
これもとっても美味しそうです。
このセットに食前酒がついて何と25ポンド。
多分アラカルトで似たようなものを頼んだら、倍以上すると思う。
量やスピードも、プレシアターは日本人には合うんじゃないかな?
このクライテリオンは、シャーロックホームズファンの人にもお勧めです。
第1話で、戦争から帰ってきたワトソン先生が、知り合いのスタンフォード青年と会った場所。
で、彼から「下宿人を探している」というホームズを後で紹介してもらいます。
ちなみに、二人の出会いはスミスフィールドのバーソロミュー病院の研究室。
病院の博物館に記念のプラークが貼ってあります。
そんな縁で昔日本のシャーロキアン達がクライテリオンに記念のプラークを贈ったそう。
だけど、内装の工事の際に行方不明になったそうです。
で、BBCの現代版シャーロックでは、こんな高級レストランに戦争帰りの軍人が行くわけない
ということで、公園でスタンフォード青年に出会うシーンに変わっています。
でも、さりげなく、持っているコーヒーの紙コップにクライテリオンとかかれています。
DVDを観ながら、紙コップの名前を確認したときは、思わず拍手してしまいました(笑)
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