7月のホリデーで、ちょっと調子の悪かった私たちの車ですが、思い切って買い替えることにしました。
私はイギリスに20年ほど住んでいますが、いままで周りの人で新車を買った人をほとんど見たことがありません。
同じフラットに住んでいる、日本人の女の子が、トヨタのヤリスを買ったのが、新車購入の唯一の例です。
日本で車を買うというと、普通は新車ですよね?
私が子供の時はそうでした。
アメリカでも車を買うといえば、新車だった記憶があります(でもカリフォルニアしか知らない)
ところがイギリスで車を買ったといえば、普通質問されるのは「何レジ?」
これはレジストレーション(登録)のこと。
これって中古車を買うっていう大前提があるからかなぁ?
イギリスの中古車市場はかなりしっかりしていて、どの年代のどのモデルといえば、きちんとマーケットプライスが出てきます。
もちろんオークションや、プライベートセールはその限りではないけれど、買い手にも売り手にも、目安になる値段があるというのはいいことです。
しかもイギリスでは、ナンバープレートのある部分を見れば、何年前の車かすぐにわかります。
プライベートの不規則なプレート以外は、見分け方を覚えるだけで、簡単に車の年代をあてることが出来るのです。
西暦2000年まではナンバープレートのはじめのアルファベットが登録の年を表していましたから、逆算すれば何年前かわかったのです。
例えば私たちの車のナンバーはVから始まります。
つまりVの年に登録されたということ。
10年ほど前の車です。
2000年からはナンバープレートの始まりにアルファベット2桁、そして登録の年がそのままその後に入りますから、もっと簡単にわかるようになりました。
そして登録年の前半と後半も記されるようになりました。
例えばナンバープレートが「AB06ABC」だったら、2006年の前半に登録の車ということです。
「CD54CDE」だったら、2004年の後半という意味です。
もともとの切り替えが年に一回だった時に、はじめの月が9月だったので、現在でも前半は3月から8月末、後半は9月から2月末になっています。
ということで、8月末は車関係のディーラーにとってはとても大切な時なのです。
数日違えば車の価値が随分下がったりしますし、決算にもかかわりがあるみたい。
そこでティムちゃんとネットでいろいろみていたのですが、良さそうな車を見つけたので、早速契約してきました。
今乗っている車と、モデルは同じなのですが、色が違います。
今乗っているのはシルバーのボディーに黒のレザーの座席。
ちょっと、保守的です。
やっぱり無難な色は売りやすいみたい。
そういったことも考えて買いました。
新車ではなくって、1年落ちくらいだったと記憶しています。
これのひとつ前はおなじメーカーの真っ赤なオープンだったのですが、後ろの座席が狭いので、桃太郎君の居心地のために買い換えました。
車を買う時にイギリス人が気にすることのひとつは、次に売る時の値段です。
真っ赤なクラッシックのオープンカーは、買ったときとほぼ同じ値段で売ることができましたから、数年乗った時間分、得をした計算になります。
今回私たちの車を処理するに当たって、少し見積もりを集めてみたのですが、あまりに値段が下がっているのにびっくり。
当然といえば当然なんだけど、買った値段の10%を切っていました。
だったら別に好みでもないシルバーなんかやめて、好きな色にしちゃおうと、私は赤、ティムちゃんは黒とか緑の車を探していました。
はじめはハイブリッドとか、電気の車なんかも見てみたんだけど、いまひとつ、欲しい気にならない。
レクサスも候補に挙がったんだけど、コックピットが安っぽくてイヤ。
ジャギュアのモデルでいいのがあったんだけど、ちょっと予算オーバーだし、どうのこうの考えて、結局メルセデスに戻ってきました。
今度のはかなりチャラ系。
前から見ると、普通のクーペなんだけど、中が素敵に赤いレザー。これくらいのサイズだと、田舎道でも邪魔にならないし、ロンドンでも動きやすいサイズです。ただ、これまでのシルバーと違って、傷や汚れが目立ちやすいので、全体にコーティングをしてもらうことにしました。
この処理に数日かかるそうなので、週明けに受け取りに行きます。
2 件のコメント:
中が赤なんて、珍しいですね。
とても、いい感じ!
今月から、企業実習をしながらマイスター学校と両立しはじめた長男と、偶然今日、車のコーティングについて話をしたばかりなんです。
コーティングをしていないと、鳥の糞で塗装が痛むそうで、傷は場合によっては修理に出すけど、鳥の糞って洗車をするだけだから、塗装の痛みに気がつかない…だから厄介だと。鳥の糞の成分って、そんなに危険なのかしら?
来週、楽しみですね♪
ね、珍しいでしょう?
他にもあるかなーと思って探してみたけど、現在売りに出ているものでは、赤のレザーはないみたいです。
それもこれに決めた理由なんです。
鳥の糞はかなり酸性なので、塗装を溶かすくらい強いものもあるみたいですよ。
だから石灰分の多い石作りの建物には、鳩などが留まれないように、針みたいなものをつけていたりします。
石が溶けるくらいだから、塗装も簡単にダメージを受けると思います。
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