2010年5月8日土曜日
Hung Parliament って何?
英国では7日、木曜日に総選挙がありました。
夜の10時で締め切られた投票箱は、即座に集計に回されます。
ティムちゃんのクラブでは「総選挙の夕べ」という催し物が計画されていて、報道を見ながらお酒を飲んで会話を楽しもうという趣向のようでした。
かなり惹かれたのですが、結局お友達からディナーに誘われて、そちらを選んでしまいました。
レストランから帰ってきたあとは、テレビの前で各地からの集計結果を見ました。
BBC はとてもこの報道に力を入れているようでした。
「クエスチョンタイム」という番組の司会者、デイヴィッド・ディンブルビーが起用されて、的確なコメントにはとても敬服しました。
彼は30年以上も前、この国で Hung Parliament があったときにも報道していたキャスターです。
もうかなり高齢なのに、徹夜の番組で疲れも見せずにがんばっていました。
私は2時くらいにギブアップしてベッドに入りましたが、ティムちゃんは明け方まで見ていたそうです。
結果は予想通りHung Parliament。
Hung Parliament というのは、無理に訳せば「宙吊り国会」
反対語は Stable Parliament 「安定国会」かな?
英国の国会議員の議席は現在650議席です。
普通は過半数(326議席以上)をひとつの政党が占めるわけです。
ですから新しい法律を作ったりする場合には、その政党の意向が通るわけです。
もちろんディベイト(討論)やコミティー(委員会)も大きな影響がありますが、結局はディヴィジョンベルのあとの8分間、つまり投票での可否が結果になるわけです。
実際には野党全員が同じ意見になることはないので、このまま政府を打ち立ててもいいのですが、13年ぶりにパワーを手にした保守党にしてみれば、不安定な要素から、万が一政府が覆されたりする危険は冒したくないわけです。
自民党の57票を味方にできれば、ほぼ安定した内閣を持つことができます。
昨日、保守党のデイヴィッド・カメロン党首が、自民党に協力を公開で要請しました。
多分週明けには何らかの結果が発表されるはず。
まだまだ目が離せません。
それよりも、自民党が協力した場合、彼らは国会でどちらに座るのかな?
議長に向かって左が政権側、右手が野党です。
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