2018年11月26日月曜日

サービスが残念なミシュラン2つ星のレストランに行ってきた!

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今回のディジョン滞在で一番楽しみだったのがミシュラン2つ星レストラン「William Frachot 」

夕食は8時半の予約なので、8時過ぎにおしゃれして階下に降りて行きました。
まずはバーエリアでシャンペン。
出てきたおつまみはチーズパフとハムのテリーヌ。
テリーヌはとてもかわいらしいデザインで流石。
こういうの見ると、早くレストランに移動したいってワクワクします。

飲み物を楽しみながらティムちゃんはワインリストに目を通します。
すごく重そう。

普通はこういった場合、お料理のメニューも持ってきてくれるんだけど、ここは言わないと何も来ない感じで、ちょっと興ざめ。

シャンペンもボトルで頼んだのに、カウンターに置かれたままで誰も注ぎに来ない。
ハーフボトルだけど、アイスバケットに入れるよね、普通。
注ぎに来ないんならテーブルに置いてよ。
そしたらティムちゃんが注いでくれるから(笑)

レストランの方が忙しいのかも。

8時45分を回ったけど、誰もテーブルへの案内に来ない。
ミシュランの星付きレストランはもちろん、そうでなくってもバーに呼びには来るでしょう、普通。

これ以上遅くなるとテーブルでのサービスが押し押しになりそうなので、文句を言いたげなティムちゃんを促してレストランに向かいました。

テーブルについて注文したのはコースメニュー。
Emotions という4コースメニューで、一番安いもの。
本当はバーガンディースペシャル(8コースで €130)っていうのが食べたかったんだけど、ティムちゃんはサービスがこんなだから、これでいいって。

ティムちゃんは、決してケチじゃないけれど、気難しい一面があります。
サービスが良ければ、払うお金はそれほど気にしない。

例えば,オンラインで買ったら同じものが20%安くても、お店で対応してくれた人が親切だったら、そのまま気にせず払うタイプ。
「おうちに帰ってオンラインで買えばいいのに」って今まで言ったことが何回もあるけど、その度「この人が良かったから買おうって気になったんだから、僕はこの人から買う」って譲りません。

ティムちゃんみたいな人がいるから、路面店が生き残れるだろうなぁ(笑)

さて。話を戻してレストラン。
席について最初のアミューズがこちら。
3つの小さなタルトレットで、バーガンディーの地方料理を凝縮したようなテーマ。
手前がウズラの卵のワイン煮で、一番上がエスカルゴ。
真ん中はなんだったか覚えていません。

タルトレットは、どれもとても美味しかった。
軽いし、伝統をそのまま継承しているストーリー性も相まってなかなか。

あぁ、ミシュランの星を2つ持っているってこういうこと。
そう思った次のアミューズが、こちら。

根菜とフォームとコンソメ。
これがね、もう、本当に感動モノのおいしさでした。

それぞれのお野菜の味が活かされて調和して、コンソメで昇華してるってカンジかな。
やっぱり来る価値あるね~と思っていたら、最初のコースが登場。

フォアグラのソテーです。
PAN-FRIED FOIE GRAS, SEASONAL FRUITS AND BARBERRIES
私、フォアグラが大好き。
イギリスでは食べるのがはばかられるんだけど、フランスでは遠慮なく食べることにしています。
写真は撮らなかったんだけど、フォアグラには、ティムちゃんがスペインのハレスの  Ximénez というワインをグラスで選んでくれました。

そして、次のお魚料理にティムちゃんが選んでくれたのはマコン。
お魚料理は「本日のお魚」ということでメニューに内容の記載はありません。
FISH, ACCORDING TO THE DAY'S CATCH.

口頭での説明では、ドラードというお魚で、タイの仲間。
白身のお魚なんだけど、かなり酸味の強い、それでいて、こってり系のソース。
何でお魚にこんなソース?って思ったんですが、食べてわかりました。
お魚、かなり癖のあるお味です。
好き嫌い分かれるかも。

くさい。
焼き加減(というか、調理加減)はこれ以上は望めないくらいカンペキ。
だけど、おいしくない。
くさい。
くさい。
くさいよ~。

お魚の皮を残すなら、カリッとさせるか、もしくは食べたらおいしいって工夫をすべきだけど、それもない。
ソースがやたら多いのはこの臭みを消すためだとしか思えない。

実際ソースを多めに絡めたら食べられるって風でした。
もちろん完食できませんでしたよ。

あ~残念。


にこやかな(でも好意は持てなかった)ソムリエ君が赤ワインを持ってきてくれました。
ここまではグラスワインを注文していたんだけど、メイン用にボトル。

ティムちゃんが選んでくれたのは Domaine du Cellier aux Moines というワイン。

メインのお料理はシカ肉です。
ROASTED DEER AND CELERIAC
私はおいしいと思ったけど、ティムちゃんはお肉がドライだって。

ティムちゃんはチーズをトロリーから。
追加で注文したくせに、選んだのは私が好きそうなチーズばっかり。
ティムちゃんが好きなコンテもあったけど、もう食べすぎだからいらないって。
この自制心、ちょっと見習いたいなぁ。

チーズの付け合わせにサラダが出てきました。
さっぱりして美味しい。
このアイディアは今度ディナーの時に使わせてもらおう。

さて、デザートはクルミのタルト。
TART WITH CARAMELIZED WALNUTS FROM MORNANS
すごく軽くて、これもさすがってお味でした。
続いてジンジャーケーキとマーマレード。
いくらなんでももう食べられない。
でも、小さなチョコレートは別。

メインを食べている時から、ソムリエ君の代わりにウエイター君がワインを注ぎに来てくれていたのですが、その注ぎ方があまりにも露骨に「早く飲んで帰れ」って風。
時計を見たら11時過ぎ。
私たちともうあと2テーブルのみ残っていました。

コーヒーを頼もうかと思ったんだけど、お部屋でゆっくり飲む方がいいと思ってお勘定にしました。

全てのお皿が美味しいってわけじゃないけど、いくつかは本当に感動もののおいしさ。
でも、そこそこいいレストランで、このサービスはもったいないなぁって思いました。

ミシェランの星付きレストランでなくても、普通はいかがでしたかって聞くでしょ?
ここはコース中一度も聞かれなかった。

こちらが伝票。
バーのシャンペンを入れずに300ユーロちょっと。
ディジョンは気に入ったし、このホテルもいいと思うけど、このレストランには多分もう来ないと思います。

William Frachot(リンクします)

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