今日はパンケーキの日です。
朝からいろんなニュースでパンケーキにまつわるお話が紹介されているイギリス。
そんなひとつにジョークがありました。
Q; How do you make a pancake smile?(パンケーキをにっこりさせるのはどうすればいい?)
A; Butter it up!(バターを塗れ)
初めて聞く言い回しだったのでティムちゃんに聞いたら「Butter up」というのは何かをしてもらおうと下心を秘めて褒めることだと教えてくれました。
30年も住んでいるのに、まだまだ知らない言い回しがたくさん。
言葉って奥が深いです。
ただ褒めるではなくて、おだてるという意味あいのようです。
気になったので、他にどんないい方があるか調べてみました。
Bootlick (ブーツをなめる)とか、Apple Polish(リンゴを磨く)とか他にもいろいろ出てきました。
ブーツはたまに聞くけれど、リンゴの方はイギリスで聞いたことはありません。
アメリカでは聞いたことがあるので、同じ英語といっても言い回しって国によって違いますね。
他人のブーツを舐めるとかりんごを磨くのは何となく意味が分かる気がしますが、いったいバターを塗ることにどんな「おだてる」意味があったのか気になります。
そこで調べてみると、インドの寺院でギー(バターオイル)が使われていることに関係があるようです。
インドでは牛は神聖な生き物で、牛乳から作られるバターから不純物を除いたギーが「純粋さ」を表すそうです。
そこで、寺院の明かりとして使う燃料もギーが使われているんですって。
インドの寺院にはたくさんの神様の像が祀られていますが、その儀式にもギーが使われ、願い事がある人は神様の像にギーを塗ってお祈りをしたそうです。
特にシヴァ神にミルクやギーをかける習慣がこの言い回しの始まりになったという説があります。
面白いですね。
これは大英博物館所蔵のシヴァの像。
ブロンズ製です。
石で作られたものは、ひび割れを防いだりするためにミルクやギーをかけたという理由もあったそうです。
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