ここ1週間ほどちょっと目の調子が悪かったので、オプティシャン(イギリスのオプティシャンというのは、眼鏡屋さんとかコンタクトレンズ屋さんで目の検査をする人)に予約を入れて、ちょっと検査してもらいました。
「オリンピックの受験勉強のせいかなぁ?(そんなことはありません、念のため)」
と思って、あまり気にしていなかったのですが、どうも、ちょっと視力が落ちたようです。
具体的に言うと、左目で文字を読むのが難しいのです。
アルファベットが何重にか重なって、まるでロシア文字のように見えます。
全体に霧がかかっているようだし、それに飛蚊症も進んだみたい。
私はよく目の色が明るいと言われるのですが、その理由は瞳孔が極端に小さいからなんです。
この検査の時も「瞳孔が小さくて眼底がよく見えないから、病院で目のお医者さんに、ちゃんと診てもらって」といわれました。
そこで、その足でロンドンの目医者さんの本拠地「Moorfields Eye Hospital」に行ってきました。
ロンドン市(金融街)の北側にあります。
そこで、キチンと検査をした結果、私の左目は「若年性白内障」と診断されました。
普通の白内障は水晶体の全体が白濁するのですが、若年性の場合は部分的に白濁して、それが急速に広がるのが特徴ですって。
「ちょっと見にくい」のレベルから「あれっ読めない」の期間がごく短かったので変だと思ったのです。
ちょうど、オリンピックの資料など、細かなものに目を通していた時だったので、気付くのが早かったかもしれません。
お医者様からは、手術をするにしてもすごく簡単だし、程度によるけどコンタクトレンズとかで調整もできるから、そんなに心配しないように言われました。
デモね「それよりも飛蚊症がひどいっていうのは変だから、そっちの方が気になるので、明日、網膜の専門家に検査してもらいましょう」だって。
飛蚊症というのは、明るいところで虫が飛んでいるみたいに見える症状のこと。
私は小さい時からあるので、気にもなりません。
でもごく最近、その虫みたいなふわふわが、ずっと大きく濃くなってきたのです。
翌日検査をすると、「網膜に裂傷があって、剥離の原因になるかもしれないから、今からレーザー手術をしましょう」ということになりました。
網膜剥離というのは、失明に繋がる恐れがあります。
ティムちゃんは「片目がなくなってもみきちゃんが大好き」とか、「キルビルにもアイパッチの女の人が出てきてカッコよかったし、女海賊みたいになるのもセクシーかもしれない」なんて何の慰めにもならないことを言うし、もう、パニックです。
これが土曜日の朝の話。
レーザー手術といっても、照射だけなので、10分くらい?
あっという間。
痛くはないけど、その後はかなりしみるカンジ。
瞳孔をいつもより大きくしているので、眩しいのがちょっと辛かったのですが、たいしたことありません。
検査だけだと思っていたので、この日は午後からはエミレイツでアーセナルの試合を見る予定だったのですが、結局処置が終わったのは午後3時半。
もう、キックオフから30分も経っています。
タクシーを飛ばしてエミレイツまで10分ちょっと。
なので、後半の45分には間に合いました。
あさってプライベートの目医者さんに予約を取ってあるので、網膜の経過を診てもらって、4月中ごろまでには白内障の手術も受ける予定でいます。
白内障の手術は、NHS(国民健康保険)の病院で受けると無料ですが、6ヶ月以上の待ち時間が当たり前。
全ての先生のクオリティーがいいのは理解していますが、自分の好きな先生を選ぶことはできません。
おまけに担当の先生は1人ではなくてチームになるので、問診と手術の先生も違うし。
そこで、他の手術に比べると、プライベートを利用する人の割合が高めだそうです。
8 件のコメント:
術後の経過は大丈夫ですか?
白内障になる人はとても多いのだと聞いています。とはいえ、名前を聞いただけでも怖い病気です。でもちゃんと治療ができるうちに判明したのは良かった。
手術、うまくいくことをお祈りしています。お仕事の方もお忙しくなりそうですが、お体ご自愛ください。病気になった時は家族が心の支えになりますね。ちょっとうらやましいです。
網膜剥離は怖いですよ。うちはおばが二人それで失明しています。早めに処置してもらってよかったですね。
白内障の手術はうちの母もしましたがとっても簡単らしいです。手術のあとはすごくよく見えるようになったと言っていました。
とは言ってもやはり初めてのことはちょっと心配になりますよね。私も目に持病があって特殊な検査が必要なので定期的に眼科に通っていますが、検査とはいえ初めてのときはどきどきでした。
ロッテンマイヤーさん、ありがとうございます。
そうですね、家族がいるのは頼りになります。
でもお友達が傍にいてくれるがうれしいという一人暮らしの人も何人か知っています。
家族であれ、お友達であれ、人間本当にひとりきりでは生きていないと思います。
Pharyさん、こんにちは。
お風邪の具合はいかがですか?
随分とひどかったようですね。早くよくなってください。
白内障の手術は月末近くになるようです。
おばさんたちって、ナメクジ水のおふたりですか?
以前ブログに書いてらっしゃいましたよね。
見えないって、体験しないと分からない。
今回、見えるってことが本当にありがたいと思いました。
どうぞお大事になさってください。
私も目が悪いので気をつけています。
のび太さん、コメントのお返事が遅くなってごめんなさい。
上のお返事にも書きましたが、目が見えないって大変なことだと改めて感じました。
手術の日も決まったので、後はのんびり待つだけです。
こんにちは。みきさん。
手術も無事終わり、近眼も治って本当に良かったですね。
私の母も最近、白内障の手術をしました。手術は成功しましたが、その後何度も検診に通っています。手術の時間はあっと言うまですが、検診にとても時間がかかっています。
週に2回ほど検診のために眼科に通っています。
みきさんも手術後、何度か検診をしましたか?
私は手術後の検診は10日くらい後に1回だけです。
それで全てOKといわれました。
プライベートのお医者さんだから、通院すればそれだけ儲かるだろう(笑)と思うので、必要ならば検診は勧められたでしょうに、そういったことはありませんでした。
日本とイギリスという違いもあると思いますよ。
イギリスでは必要がなければ検診はしません。
桃太郎君がおなかにいたときも、検診(というか内診)はありませんでした。
日本のマタニティー関係の本には内診の話がたくさん出てくるので、違うなーと思っていました。
どうして検診が必要か、聞いてみればいいのに。
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