2012年3月2日金曜日

アガサクリスティーのおうち

このおうちが建っているのはロンドンケンジントン地区です。
このエリアを散歩すると、たくさんのブループラーク付きの建物が目に入ります。
2月29日に行ったチャリティーウォークでも、そういった建物をいくつかご案内させていただきました。

ちょっとプラークが遠いので、拡大してみますね。
じゃーん!
アガサクリスティーが住んでいたんです。
そして年代を見てください。

クリスティーのの作家生活は1920年のデビューから晩年まで、かなり長い範囲にわたるのですが、このおうちに住んでいた時が、最もすばらしい作品を作り上げた時なんです。

オリエント急行の殺人(1934)
なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?(1934)
三幕の殺人(1934)
雲をつかむ死(1935)
ABC殺人事件(1935)
メソポタミヤの殺人(1936)
ひらいたトランプ(1936)
もの言えぬ証人(1937)
ナイルに死す(1937)
死との約束(1938)
ポアロのクリスマス(1939)
殺人は容易だ(1939)
そして誰もいなくなった(1939)
杉の柩(1940)
愛国殺人(1940)
白昼の悪魔(1941)
NかMか(1941)

このリストから私のお気に入りを3つ選ぶとすれば、
ダントツ1番「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」
登場人物が好きなこと。
ちょっと軽めの恋愛・冒険物語的なところが好き。

「NかMか」も同じ理由。
純粋に読んでいて楽しい作品。

「そして誰もいなくなった」は、最後のどんでん返しがさすがに見事だと思うし、読んでいて、一番スリルを感じる作品だと思います。

「オリエント急行の殺人」などの方が、私があげたいくつかのものよりは知名度が上でしょうね。
だけど、この作品、私は後味が好きではありません。
妙な勧善懲悪が、ちょっと納得できないからかも。
かえって「そして誰もいなくなった」とか「カーテン」のように始末するほうがいいかな?

このおうちの住所は
58 Sheffield Terrace, London, W8

因みにナナメ向かいのマンションが売りにでていて、1ベッドの物件ですが55万ポンドだそうです。
「高級住宅地だなぁ」と思うでしょう。
100mくらい南に下りるとロンドンで一番高いマンションがあって、そこでは3ベッドの物件が3ミリオン、5ベッドの物件はなんと20ミリオンです。

2 件のコメント:

nekonasu ねこなす さんのコメント...

私も昔からクリスティーが大好きです。
シャーロック・ホームズを経てから、クリスティーのファンになりました。(笑)
私も、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」好きです。
ポアロよりミス・マープルのほうが好きだし。
このおうちは見に行ったことないですが、個人宅ですよね?
トーキーのグリーンウェイに、いつか行きたいと思っています。

miki bartley さんのコメント...

ねこなすさん、こんにちは。
最近、ミスマープルの女優さんが代わりましたよね。
以前よりもかなりふっくらして、脇役にも名前を知っている人たちが出るようになりました。
ITVがんばっているみたいです。
私はクリスティーの探偵たちの中では、トミーとタペンスが一番好きです。