同じ、観光業に関る立場から、何かお手伝いできることはないかと、東北地方の観光業界のサイトなどを探していたら、日本の観光庁のサイトにたどり着きました。
日本の観光庁の報道のページから、東北地方でボランティア・パッケージをはじめるお知らせを目にしました。
「被災地から少し離れた旅館やホテルにボランティアの人達が泊まって、食事などのアレンジもそこで手配、現地のバス会社などで移動を行い、現地のボランティアセンターの指示で必要な作業を行う」
アレンジが全てされているので、一人でも気軽に参加できることと、現地の宿泊施設などを含むサプライヤーを利用することで、地元の復興に一役買うことが利点です。
25人参加した場合の経費がパッケージ料金として提示されていて、参加人数がそれ以上になると、一人当たりの経費は下がるわけですが、それは現地の寄付や物資の購入に当てるそうです。
その一人当たりの経費(つまりボランティア参加費)は、37,000円(2泊5日)だそうです。
イギリスに住んでいるせいか、ボランティアには関心があります。
いつも日本のボランティアの話を聞くと、参加したくてもできない人のことを考えてしまいます。
例えば今回のこのパッケージにしても、暇と体力はあるけれど、お金がない人も参加できるようにすればいいのにとかって考えてしまいます。
イギリスのボランティアは(もちろんすべてではありませんが)往々にして、ボランティア活動をしている人たちを応援する制度が整っています。
簡単な例を挙げると、あるチャリティー活動のために、ロンドンマラソンに出る人がいれば、その人が走ることを応援する人達が、その人に寄付をするといった流れの存在です。
このパッケージにも、そんな風に応援できるシステムが付いていれば、もっと参加が増えるだろうに、と思いました。
「東北地方に行って、5日間、チャリティーで自分の時間を使いますから、参加費用の一部を寄付してください」みたいな。
日本ではまだまだ2次的な応援の話を聞くことがありません。
イギリスとの伝統の違いかもしれません。
でも、こんなことを書いて、このプランを非難しているつもりは全くありません。
人のいない観光地が、とても惨めなのは職業柄よく知っているつもりです。
少しでもたくさんの人達が、東北地方のホテルに泊まったり、レストランを利用して、地元の復興に一役買うことができることを願います。
タイトルどおり、「欲を言えば・・・」ということです。
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