2008年5月14日水曜日
バレン高原のラム
アイルランドに来るにあたって、ティムちゃんからの食事のアドバイス。
「みきちゃん、アイルランドはね、素材はいいものが揃っているから、シンプルな物を頼むとあまりハズレないよ」
彼はアイルランドには何回も来ているし、昔はアイルランド人のガールフレンドも居たそうだから、私よりは詳しいはず。
ティムちゃんに言わせると「アイルランド人は、決して器用な種族ではないけれど、人はいいし、陽気だし、素朴な人たちが多い」だそう。
欠点は「身の程知らずな自信過剰のシェフが多いから、凝った料理方法は避けた方が無難」だそうです。
昨日の晩泊まったリムリックの町は、アイルランドでは3番目の大都市です。
一人だし、贅沢なところに泊まる必要もないので、オンラインでチェーンのジュリーズインを予約しておきました。
お部屋は値段の割には広め。
さすがアイルランドです。
ダブルベッドで朝食つきのお値段は59ユーロでした。
今回はラップトップを持ってきているので、インターネットが無料か、もしくは安く繋げる所が条件の一つだったのですが、ここは24時間で10ユーロというお値段です。
スピードも悪くないのでお勧めします。
お夕飯はどこがいいか、調べてから来るはずだったけれど、すっかり忘れていました。
「ま、見て決めればいいかな?」
そこでホテルの周りをぐるっと歩こうと思って、外に1歩出た処に小さなレストランがありました。
メニューは小さいけれど、何となくピンと来るものがあったので、さっさと決めてしまいました。
一人でレストランに入るのに躊躇する人も多いのですが、私はそれほど気になりません。
ただ料理の合間に暇なので、読む物か書く物があると気は楽です。
一応アイルランドにふさわしい物、と思ってイェイツの詩集を片手に持って行きました。
マネージャーっぽい人が、今日のお勧めを長々と説明してくれるのを、カーヴァを飲みながら(シャンペンはボトルしかなかったのでパス)楽しみました。
ティムちゃんの言った意味が何となく解るメニューでした。
「こんな素材をこんな風にしてこれとあれとそれを加えました」みたいな。
「その、最後に加えたのを外してくれる?」と言いたくなる様なメニュー。
英語で「LESS is MORE」という言い方がありますが、まさにその通り。
結局私が選んだのは、前菜に「ディングル地方の蟹のサラダ」メインには「バレン高原のラム」
蟹サラダは和えてあるソースが甘口で、もう少しさっぱりさせた方が私の好みです。
でも付け合せのレタスはいい物を使っていました。パンはもう少しグルテンの多い方が私の好み。
プレーンとチーズ入りと2種類出てきました。
塩分控えめは合格で、バターとタペナードがついてきました。
ラムは超絶品。
骨付きのラックをローストしたものですが、ジューシーでやわらかく仕上がって、見事でした。
明日はバレン高原まで足を伸ばすつもりなので、羊さんを見つけたら写真を撮ろうと思います。
「いかがでしたか?」とマネージャーが聞きに来たので、ラムがとても美味しかったと伝えました。
明日バレンに行くと言ったら、ウインクして「がんばって捕まえてください」だって。
レストラン「Brulees」 Henry street と Mallow street の角。
ウェブサイトはないそうです。
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2 件のコメント:
アイルランド人は不器用なのね…。
というか、イギリス人ってあまり器用な印象がないんですが、どうなんでしょうねぇ?
ドイツ人も決して器用ではないけど…あのマイスター制度のおかげで、良い意味で世界中で誤解されているようです。
カニは甘くないさっぱりしたソースの方がいいですよね。
ドイツ人って不器用なんて知りませんでした!日本人と比べる方が悪いのかな?
蟹はイギリスやアイルランドで好まれる物は、すごく淡白なんです。
だからマヨネーズなんかのコッテリ系が合うんですが、甘すぎるのには閉口しました。
日本の蟹に近いのはスパイダークラブといって身を取り出すのが大変なので、暇なスペイン人が喜んで食べてます。
だからみんな輸出してしまいます。
もったいない・・・。
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