2007年9月28日金曜日

若手の政治家

労働党の次期選挙候補の一人が17歳、ということで話題になっています。
去年、国会議員の候補者の年齢がそれまでの21歳以上から18歳以上に引き下げられましたが、それを受けての決定みたいです。
まだ高校生のEmily Bennちゃん(?)は10月に18歳のお誕生日を迎えます。
おじいさんもおじさんも国会議員という家柄で、ダウニングストリート(首相官邸)でもワークエクスピリアンスを体験しているそうです。
14歳から労働党のメンバーになって政治家になるのが夢だとか。
卒業試験と政治を両立させることに関してBBCからインタビューを受けた彼女、"I think I can juggle them" と答えたそう。
Juggleというのはボールを3つ以上同時に放り投げて回していく、あれです。
「上手く切り回していけると思うわ」くらいの感じなんですが、以前にこのJuggleを会話に使った女性がいました。
トニーブレア元首相の奥様、シェリーさんです。
彼女の場合は弁護士と言うプロの職業に加えて家庭での母親、妻としての立場、そしてファーストレィディと何役もこなしていくことを、Juggleで表しました。
このときの言葉の印象では「危ない橋を渡る」ニュアンスがあったのですが、彼女は覚えているかしら?

18歳で何が出来るかは疑問ですが、これで若い人たちが政治に関心を持つようになればいいことだと思います。
日本と同じでイギリスでも若者の格差がどんどん開いています。
一方ではエミリーちゃんのように希望や夢に向って努力するタイプ、もう一方はギャングに入ってどんどん落ちていくタイプ。
犯罪の低年齢化も進んでいます。
10代で未婚の母になれば政府の手当てだけで十分食べていけます。
彼女たちが年間3万ポンド以上を手にしていることはあまり知られていませんが、まじめに働いている私たちの税金が溝に捨てられていくのを見るのは楽しいことではありません。
無気力なティーンエイジャーも労働党が政権を握ってからどんどん増えています。
その国の文化はテレビを見ればわかります。
BBCのドキュメンタリーは世界でも定評がありますが、同じチャンネルでおぞましい番組もはびこっています。リトルブリテンやイーストエンダーを楽しむ人間が居るというのは恐ろしいことだと思います。

ブラウン氏がいつ総選挙に踏み切るかは未定ですが、そろそろ風向きが変わって欲しいと思います。

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