2022年5月23日月曜日

テムズのアートウォーク(続きの続き)

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さて、グリニッチのテムズ川沿いアートをいろいろ紹介しました。


このウォークは今回で終わりです。

最後に紹介するのは、こちら。
 Thomson & Craighead の「Here」

ただの道路標識に見えるでしょう?
実際、材料はイギリスの本物の道路標識の仕様です。

でも行先は「Here ここ」
そして距離は24859マイル。
地球を一周して、またここにたどり着くまでの距離です。

ここ、実はグリニッチの子午線上。
写真に白い棒が突き出ているの見えますか?
これ、子午線のラインです。

地球は真球(完全な球体)ではないのですが、子午線(北極と南極をつなぐ線)はほぼどこで測っても24859マイルだそうです。

この作品はもともとデジタル画像が2011年に作られたものをもとに実物にしたという作品。
デジタル画像の時も距離を正確にするために設置は南北の軸にディスプレイされたという凝りよう。

なので、実物ができたときも、設置するならグリニッチの子午線でしょう、というわけでここに決まったとか。

今回のウォークで、色々なアートを紹介した中、私が一番いいなって思ったのがこの作品。
なぜって聞かれると困るんだけど、シンプルだけど奥が深いというか、見方によっていろんな解釈ができるところかな。

「ここ」に来るまでもしかしたらすごく長い時間がかかっていたかもしれないし、この先も長いかもしれない。
地球上のどこに行くかは自分で決める。
ここが到着かもしれないし、まだその先があるかもしれない。
でも今ここにいるって、とても大事なんじゃないかな。
幸せの青い鳥みたいに、求めるものは案外近くにあるのかも。
色々考えてしまいます。

さてこの先はグリニッチ中心地に近くなるまで寂しい道を歩きます。
グループで歩いていたので身の危険は感じませんでしたが、正直5人未満では歩きたくないエリアでした。
なので、引き返して、ノースグリニッチの駅まで戻った方がいいです。


天文台が遠くに見える。
4本の煙突が見えるでしょう?
その右手の四角い建物が天文台。
大きくはないけれど、丘の上に立っているから遠くからでも見えます。





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