夜明けに携帯にメッセンジャーが届いて起こされました。
私は夜寝るときは何の音も鳴らないようにしているんだけど、ごく親しいお友達や家族からの電話やメッセージは音が鳴る仕組みです。
メッセージはピンっていう小さい音だけど、何事かと思ってメッセージ読みました。
そしたらお友達のひとりから「モリアティ教授が持ってたグルーズの絵ってワラスコレクション?」だって。
夜中の3時にやめてよ(笑)
ウォレスコレクションはロンドンにある「お屋敷美術館」
絵画だけではなく、武器や家具なんかも含め、フランス芸術が楽しめるところです。
シャーロックホームズには何人か本物の画家の名前が出てきますが、グルーズもその一人。
Jean Baptiste Greuze フランス画家。
ウォレスにあるとは知らなかったので、本当かどうか気になってウェブサイトにアクセスしてみました。
恐怖の谷という、ドイル後期の作品中、マクドナルド警部がモリアーティの部屋を描写するのですが、その箇所で出てきます。
“Did you happen to observe a picture over the professor's head?(教授の頭上にあった絵画に気が付いたかい?”
“I don't miss much, Mr. Holmes. Maybe I learned that from you. Yes, I saw the picture—a young woman with her head on her hands, peeping at you sideways.(ホームズさんのおかげであまり見逃すことはしませんよ。ええ、少女が両手に頭を乗せて横からこっちを向いているといった絵でした。」”
“That painting was by Jean Baptiste Greuze.その絵画はジャン・バプティスト・グルーズだよ」”
ウォレスコレクションの絵をチェックしてみましたが、そのような絵はありません。
気になって画家の名前と両手をキーワードにいろいろ検索してみるとスコットランドの国立美術館の絵がヒットしました。
調べてみると現在は展示されていないようです。
1861年に国立美術館に入ったということで、ドイルが子供時代に観ることができます。
お父さんは画家だし、エディンバラの美術館に行くなんて機会もあったでしょうし、状況は合格。
さて、どんな絵かというと・・・
両手の上に頭、横からこっちを見ている、エディンバラにある、ということでこれですね。
ひとつ物知りになって、気分良くその後寝ました。
起きたのは10時過ぎ。
ま、日曜日だからいいか(笑)
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