2018年4月30日月曜日

スーパーマーケットの合併でこの先どうなるの?

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イギリス今日の大きなニュースはふたつ。
内務省の大臣が変わったことと、大手スーパーマーケット2社が合併を発表したこと。

ティムちゃんは大臣が変わったことについては「Tokenism」という表現を使っていました。
前大臣の辞任の理由が、移民の滞在許可に関する不手際だったので、シンボル的に良さそうな人事ということが見え透いていているいう意見です。

この言葉、私は初めて聞きましたが、内務省は重要なポストなので、彼の腕前が Token のみでないことを願います。

でも正直なところ、大統領制でないイギリスでは、だれが首相になっても、そして誰が大臣になっても大した違いはなさそうな気もします。

それよりも、もう一つのニュース、スーパーマーケットの合併の方が私には興味あるかも。

このグラフ、クリックすると少し大きくなるはずです。
イギリスのスーパーマーケットのシェア。
最大手がブルーのテスコ。
2番手がセインツブリーズ。
3番手がアスダです。

もうずいぶん長い間、イギリスではテスコが幅を利かせています。
最近はそれでも少しずつですが着実にシェアを落としています。
そしてアスダも。
セインツブリーズもシェアは落ちているものの、下げ幅は2社ほどではありません。

じゃあどこが伸びているのかといえば、ドイツ系のアルビとリドル。
両方、ディスカウントストアというカテゴリーで、通常のスーパーマーケットのような顧客サービス(ポイント制度など)がありません。
値段だけで勝負ってカンジ(笑)

テスコはクラブカードというポイント制度がありますが、アスダと同じく、これまでは値段で勝負の安っぽいイメージがありました。
なので、こだわりを持って、テスコじゃなきゃとか、アスダじゃないと嫌ってクライアント層ではないと想像します。
だからもっと安いスーパーが現れたら、簡単に負けちゃう。

セインツブリーズは安さだけで勝負ってスーパーマーケットではないけれど、クオリティーを前面に押し出せるほどでもない。
確かにデリは充実しているけど、それだけでクライアントが獲得できるのかといえば、それほど甘くはない業界。

なので、業界2位と3位の2社が合併すれば、仕入れ値にも影響するだろうし、これからどうなるのか気になります。

昨日の夜、このニュースが流れ始めた時には、正直、顧客ターゲットをどうするつもりなのかが気になりました。
だって、2社の顧客はまるで違うクラスの人たちですからね。
でも今朝のニュースでは、2社のブランドはそのまま継続させるといっていました。
やっぱりね。

ということは、サプライヤーには影響大だろうけど、消費者にとってはそれほどの変化はないかもしれません。

最近のイギリス、一昔前に比べると購買パターンが変わってきています。
以前は2週間に一度、郊外の大型店舗に車で乗り付けて買い物する層が多かったのに、最近では買い物の頻度が高くなってきています。
なので、大型店舗よりも、中型や小型店舗の人気があがってきています。

セインツブリーズは街中や駅のそばにセインツブリーズローカルという小型店舗を展開して、ランチタイムや帰宅組のニーズに対応していますが、アスダはまだ大型郊外タイプがメイン。
合併を機に、もしかしたらアスダのコンビニタイプの展開なんてことになるのかな?
しばらくは目が離せないイギリスのスーパーマーケット事情です。




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