2017年8月17日木曜日

旬のイギリスを食べよう! 

今日のイギリス情報ブログのランキング(リンクします)


先日、お友達が FB にアップした記事。
イギリスのスーパーには、外国からのフルーツ、特に EU 以外からのものが多いってこと。
気になったので、ちょっと調べてみました。

穀類はそうでもないですが、野菜やフルーツは外国から入ってくるものも多いイギリス。

現在、野菜の自給率は約60%、ただ、この数字は毎年減少気味。
フルーツの方は自給率は40%ながら、傾向は上昇だそう。

ひとことでフルーツなんて言っても、モノによってずいぶん数字が違ってきます。
イギリスで古くから収穫されているものは、リンゴや洋ナシなどのトップフルーツ、それからプラム類とチェリーです。
オーチャード(果実畑)で栽培される、木になる果物。
伝統的なイギリスのデザートにも、これらのフルーツがよく登場します。

現在の英国でのフルーツ生産高。
トップフルーツ(食用リンゴと洋ナシ)が 276,600t 。
うち、洋ナシは 25,000t です。
チェリーの生産高は 5000t 。
プラムが 2500t 程度です。

チェリーとプラムの生産はフルーツの人気に伴って上昇中だそうです。

でも私が英国のフルーツと言われて一番に思い浮かべるのは、イチゴやラズベリーなどのソフトフルーツです。

今の季節、イギリスではソフトフルーツのシーズン真っ盛り。
なので、スーパーマーケットなどで見かけるものも、ほとんどが英国産。
英国では年間で 94,000t 生産されています。
因みに日本ではイチゴだけで年間16万t作っているらしいです。
イギリスの倍近くなのに高いなぁ。

ここ15年ほどで、生産のテクニック(温室やポリトンネルなど)の発達で、ほぼ年中生産が可能になりました。
私がイギリスに住み始めたころは、夏のホンの一時期にしか、英国産は食べられなかったのを覚えています。
特にラズベリー!

現在、ソフトフルーツ全体で、年間を通しての自給率は50%以上。
4月から10月という期間に限れば、イチゴとラズベリーの自給率は100%に達しています。
(数字は British Growers Association から、2015年の統計だそうです)

商品用に育てているものの数字には入りませんが、勝手に育っているフルーツもありますよ!
この季節はロンドンのような都会でも、歩いているとブラックベリーを見かけます。
特に田舎に行かなくても、住宅地でも見られます。
赤いのはまだまだ。
黒くなったら食べ頃。
摘んで食べると美味しいです。

ブラックベリーもソフトフルーツの中に分類されます。
ここ20年で、ソフトフルーツの生産は1.5倍になりました。
特にイチゴとラズベリー以外のソフトフルーツは3倍以上にもなって、まだ上昇中だそうです。
現在、英国での対フルーツ消費金額の22%がソフトフルーツで占められているそうです。


ところが英国産といっても、これらのフルーツの栽培や収穫が、すべて英国人によって行われているわけではありません。
ソフトフルーツ関連で生活している人は、英国に約31000人。
そのうち収穫に携わる季節労働者は5月から9月に集中していて、その数が28000人から29000人。
その殆どがEU労働者という統計が出ています。

イチゴなどはロボットによる収穫が始まっていますが、2020年までは人間の労働に取って代わるまでにはならないと考えられています。
また、イチゴ以外のソフトフルーツ収穫のロボット化はまだまだ。

なので、たくさんのソフトフルーツが英国産とはいえ、EUからの離脱から大きな影響がありそうです。
(数字は The Impact of Brexit on the UK Soft Fruit Industry - The Anderson Report より)

今のうちにたくさん食べておいた方がいいのかな?



  ブログのランキングに登録しています。 よかったらクリックして応援してください。 にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ
にほんブログ村
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。

0 件のコメント: