私たちがクリスマスプレゼントのために費やす時間は相当なもので、箱を開けるのは一瞬なのですが、その時の顔を見る楽しみのために、ありとあらゆる努力を惜しみません。
もちろん一番の楽しみは桃太郎君の喜びです。
毎年私たちはサンタさんにお手紙を書くのですが、ちょっと今年の桃太郎君のお手紙をコピーしますね。
「サンタさんへ(本文では Dear Father Christmas )
僕の欲しいものは;
ソニーエリクソンのサティオ(携帯電話)
ワイヤレスのヘッドフォーン
Uncharted 2 (PS3)
Assassins(PS3)
Family Guy 8 (DVD)
American Dad 3 and 4 (DVD)
Inglorious Bastards (DVD)(タランティーノ監督)
PS3 Head Set Sony
32インチ ワイドスクリーン HDテレビ
広角レンズ
コンバースの黒、サイズ8
アルマーニのジャケット」
今年はいつもよりも短い手紙です。
いつもだったらこの倍のリスト。
PS3のゲームが幾つかありますが、調べてみたら暴力モノっぽかったので、ティムちゃんと相談して買わないことにしました。
DVDはタランティーノ監督のもの以外は、12月のはじめに買ってしまいました。
靴もそう。
テレビはもうHDのを持っているので(少し小さめだけど)買わないことにしました。
育ち盛りの子供にアルマーニのジャケットは問題外(笑)
ということは、大きな買い物は携帯電話と広角レンズです。
イギリスの携帯電話業界はヴォーダフォーン、O2、オレンジ、T-Mobile、ヴァージン、その他数社が参入しています。
それぞれの会社がSIMカードを発行していて、携帯電話は特定のSIMカードしか使えない設定のものと、どの会社のSIMカードもつかえるもの(SIMフリーとよびます)があります。
特定のSIMカードしか使えない設定のものは、携帯電話会社が特定の契約期間と引き換えに、人気のある機種を低価格、もしくは契約期間によっては無料で顧客に売っています。
桃太郎君は自分なりにイロイロリサーチして、「サティオ」を選んだようですが、ちょうど12月のはじめに、大々的なリコールがありました。
理由が、SIMの特定設定のソフトに発見された欠陥。
そこでSIMフリーのタイプには影響はありませんでした。
私はヴォーダフォーンと契約していて、いつも更新の時に携帯電話って無料で受け取っていました。
今回はじめて携帯電話の値段を知ってびっくり。
人気の機種は500ポンド位するんです。
桃太郎君もヴォーダフォーンの契約なのですが、春の契約更新まで、まだ数ヶ月あります。
本当は実物を店頭で確認してから買いたかったのですが、携帯電話のお店はどこも(ヴォーダフォーン以外のところも)リコールのおかげで在庫なし。
しかも手に入れるためには24ヶ月の新規契約を結ばないといけないということで、ハンドセットのみの購入は出来ないといわれてしまいました。
そこで仕方なく、ソニーエリクソンのオフィシャルサイトから直接買うことにしました。
電話で注文した翌日、クーリエが配達に来たのは良かったのですが、箱を見てびっくり。
普通は携帯電話って箱が封印されているのに、届いた箱には封印はありませんでした。
(後で、サティオは封印がないのが普通であることが発覚)
しかも何となく、箱の角も凹んでるし・・・。
やっぱりプレゼントなんだから、何もかもカンペキじゃないとイヤなので、早速ソニーエリクソンに電話をしたら、次の日にクーリエが新しいものに取り換えてくれることになりました。
そして次の日。
受け取った新しい携帯電話はやっぱり封印がされていなくって、今度のは箱の角がちょっと破れているじゃありませんか!!
これだったら、前の方が良かった・・・と思っても、もう後の祭り。
すぐにまた電話をしたのですが、今度はリコールのおかげで在庫がないと言われてしまいました。
クリスマスの1週間前くらいには、新しい商品が届くらしいのですが、ちょっと大きすぎるリスクなので、新商品が届いたら、取り替えることができるという手続きだけをして、それまで現物は手元に置くことにしました。
結局新しい物は手に入らないままだったのですが、箱が凹んでいても、欲しがっているものがないよりはいいだろう、ということで決着しました。
この一件があったので、広角レンズは絶対に実物をみて、店頭で購入することにティムちゃんと私の意見は一致しました(笑)
桃太郎君の一眼レフはニコンなのですが、ニコンの広角レンズはすごく高額なので、代わりをイロイロリサーチしました。
こういったことは、ティムちゃん大好きです。
ネットでサーチしたり、電話をかけたり、カメラ屋さんを覗いたり。
長いリサーチの結果、ティムちゃんが選んだのが「TOKINA(トキーナ)」というブランドです。
私ははじめて聞いたんですが、日本製で、HOYAの子会社だそうです。
イギリスで、ニコンのカメラに取り付けが出来るのは、シグマとか、タムロンという会社のものが一般的です。
トキーナは置いているところも少なくって、随分探しました。
やっと大英博物館の近くに見つかったので、12月の半ばに、ティムちゃんと二人でお店に行きました。
ちゃんと箱が凹んでいないか確認後(笑)、無事購入。
ついでにフィルターも勧められて買いました。
こちらはHOYAのもの。
両方とも日本製って書いてあります(満足)
あとはくだらないおもちゃとか、お菓子とか、たくさんのものをきれいに包んでツリーの周りにおきます。
プレゼントを渡す順番も、とっても大事。
楽しみにしているものは、やっぱり最後の方。
今回は携帯電話を最後に渡すことにしましたが、ストレートに渡しても芸がないので、実はちょっとしたお芝居をしました。
以前ヴォーダフォーンから無料でもらって、まだ封を開けていない予備の携帯電話があったので、それを少し豪華に包装しておきました。
そしてまだたくさんツリーの周りにプレゼントが残っている時に、それを渡したのです。
「リコールの問題があったので、サティオは手に入らなかったんだけど、これも悪くないでしょ」
普段の躾がいいので(爆)もちろん「これじゃないよ」なんて怒ったり、文句を言ったりはしません。
それどころか、「この機種は知らないけど、使いやすそうだね、どうもありがとう」なんて言ってくれました。
でもがっかりしているのは結構アキラカ。
最後から2番目に広角レンズをあげて、それをカメラにつけている間に、最後のプレゼントを渡しました。
大きな6角形の箱です。
それには「クリスマスおめでとう、形で何かわかっちゃうよね。食べ過ぎちゃダメよ。」と小さなカードに書いておきました。
イギリス人はチョコレートが大好きで、特に植物油のたっぷり入っている安物のチョコレートが、大きな缶入りでいろいろ売られています。
そのひとつにクオリティーストリートというものがあるのですが、サティオの箱をその中に隠しておいたのです。
もちろん箱を開けてすぐにばれないように、サティオの箱はきらきらの紙で包装して、べったりとクオリティーチョコのステッカーを貼りましたから、周りに詰めたチョコの効果もあって、仕上がりはカンペキ。
クオリティーストリートのステッカーを持ち上げないと、チョコ以外のものが入っているとはわかりません。
でも、桃太郎君にはこれがただのチョコレートではないってわかっちゃったみたいです。
「最後の最後にクオリティーストリートなんて、絶対にありえないって、すぐに何かあるぞって思った」
「それに、いつも似たようなことするじゃん」
言われてみれば、毎年幾つかののプレゼントって、ヘンな箱に入れたりしてたっけ。
来年はちょっと新しい方法を考えないと。
いろんなものが見えるでしょう?
小さくって見えないけど、ロンドン三越で売っている、「ハローキティー・ロンドンバージョン」の携帯ストラップもあります(笑)
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