2009年1月29日木曜日

バビロン展 伝説と真実

大英博物館には中央にグレートコートと呼ばれる場所があります。
西暦2000年を記念して改装された部分ですが、インフォメーションデスクやカフェなどがあって、いつもとてもにぎやか。
天井がガラス張りなので、とても明るく、ただ座って通り行く人を見ているだけで、幸せな気分になれるところです。
特に大英博物館の正面入り口から入館すると、重々しい雰囲気の建物の中にいったん入るので、そこを抜けきってグレートコートに入ると自然に感嘆がもれる仕組みになっているのです。

そのグレートコート2階に設けられた特別展示、「バビロン、伝説と真実」を見てきました。
メソポタミア地域は私の好きなエリアなので、少し興味があったのが訪れた主な理由です。
もうひとつ、2月はじめにイスラム美術の勉強会に参加予定なので、その下準備の一環でもあります。

大英博物館の本館は入場無料なのですが、こういった特別展示は有料です。
スポンサーがついて、無料化されることもありますが、そういった機会は滅多にありません。
この展示は11月13日から3月15日まで。

グレートコートに設けられているチケットオフィスで、時間制のチケットを購入します。
混んでいなければ、そのまま入れるタイミングのものを用意してくれますが、もう少し後のほうがいいとか、希望も聞いてもらえます。
階段を上がっていくと入り口はこんな感じ。内容ですが、正直なところ、メソポタミアや聖書に興味のある人以外にはお勧めしません。
かなり渋い仕上がり(笑)
特別展によっては、「来た!見た!」というだけで感動するものもありますが、これはもう少し地味に楽しむタイプの展示です。
一般的な興味程度でしたら、わざわざ特別展示に入らなくても、本館の北入り口のイスラム教の世界(Room34)と、北館アッパーフロアーのメソポタミア(Room55,56)で十分楽しめます。

華やかさはないんですが、もちろん展示がつまらないと言っている訳ではありません。
興味さえあれば十分に楽しめます。
この展示で私が面白いと思ったものの一つがこれ。バビロンの地図です。
二重の輪の中、上部にバビロンが位置づけられています。
これは地理的な重要性よりも、バビロンの伝説を説明するために使われたそうです。
二重の輪は海を表していて、その外側には三角で8つの島が描かれています。
そこには伝説の怪物やヒーローが住んでいた、と考えられていました。

これを見たときに私が思い出したのが、小野不由美さんの小説「十二国記シリーズ」です。
架空の世界のお話なのですが、その世界の地図が何となくこれに似ています。
私は彼女のファンではないのですが、少し前にファンの方をご案内差し上げる際の参考に、単行本を買って読んだんです。
なんだか世の中、変なところで繋がってるなぁ・・・。

もうひとつ面白かったのが、バベルの塔の絵。
昔からたくさんの芸術家の創作意欲を刺激してきた聖書の物語のひとつです。
特にブリューゲルのものが印象深いかな?
普段はウィーンの美術館にあります。
この作品をもじった絵がたくさん並んでいました。
その中から一枚。
これは写真なので少し見にくいかも知れません。
クリックすると大きくなります。
(別の映像がちょっと反射していてごめんなさい)バベルの塔の絵の少し後がこの展示の出口なのですが、そこにはイラク戦争のためにたくさんの遺跡が破壊されたことが淡々と語られていました

2009年1月26日月曜日

Tide



上の二つの写真の違いがわかりますか?

最初の写真は3時半過ぎにお買い物に行く途中で撮ったもの。
二つ目はお買い物の帰り道に撮ったもの。
両方とも私のおうちのすぐ脇、リッチモンド橋から撮ったんです。

川の幅が違うことに気が付きますか?
テムズ川にはTide(潮の満ち干き)があります。
ネットで簡単にそのスケジュールを知ることができます。
昨日は4メートル半程水面の高さに差がありました。
だから最初の写真はテムズ川沿いの歩道が50cmくらい水に浸かってしまっているんです。
これはビックリすることでもなんでもなくって、毎日2回、程度の差はあるものの、こんな風に歩道が使えなくなります。
リッチモンドはロンドンの中心から見れば西、川上です。
北海から流れ込んでくるテムズ川ですから、ロンドンの中心ではもっとこの差が激しくなります。
特に春。
8メートル近く上下する日もあるんです。
もちろんロンドンの中心では、川沿いの道はキチンと整えられていますから、リッチモンドのようにはなりません。

下の写真はリッチモンド橋の反対側から撮りました。
クリックして大きくしてください。
貸しボート乗り場に繋がる、赤い桟橋が見えますか?
そこが歩道と川の境です。
突き当たりにパブが2件ありますが、両方ともテムズ川に面している入り口は満潮の時には使えません。
だから脇にある(写真正面に面している)満潮用の入り口を使うんです。
ちょっとしたことなんですが、自然の力をいつも感じます。

桃太郎君の外出


先週末、桃太郎君が初めて大人の付き添いなしでロンドンに行きました。
15歳にもなるのに、今更、と日本の人は思うかもしれませんが、桃太郎君は箱入り息子なので、これまで学校とおうちの往復以外は必ず大人が付き添っていました。
ちょうど1年位前に、道を渡っただけの郵便局に行くのにも不安だったのに、ロンドンなんて鉄道に乗らなきゃいけないのに。

最近仲良くしているシックスフォーマー(第6学年、学校の最上級生)から、一緒に写真を撮りにロンドンへ行こうと誘われて、出掛けることになったわけです。
桃太郎君の学校は11歳、12歳がジュニア、13歳から16歳までがGCSEレベル(中等教育終了)、そして17歳18歳でAレベル(シックスフォーマー、大学進学資格)になっています。
シックスフォーマーは制服の代わりにビジネススーツの着用が認められて、車で通学することも許されています。
学校の出入りも随分緩いので、授業の合間に外へ出ることも可能。
まぁちょっと大人の扱いというわけです。

この冬はロンドンは例年にない寒さで、折角買ってあげた1眼レフのカメラも、おうちの中でばかり使っていましたから、ちょうどいい機会なので、外出の許可に至ったわけです。

ティムちゃんは「まだ子供なのに」という理由でかなり渋っていましたが、説き伏せてやっと承諾させました。
少しずつ自分の力を試させないと、一人で何も出来ない子になってしまうのが心配です。
ロンドンは場所にも拠りますが、リッチモンドからロンドンの真ん中というのは昼間は問題ありません。

桃太郎君は外出がよっぽど嬉しいらしくって、前の晩から着ていくものなんかを用意していました。
当日も何回も持ち物チェック。
お財布の中身もチェック。
「午後6時までに帰ってくるのよ」
と言い聞かせて、家を出しました。

結局桃太郎君が帰ってきたのは8時半。
でも途中から携帯でずっと連絡を取っていたので、心配はしませんでした。
ピカデリーサーカスで「ガザに平和」をというデモ行進を見たこと、デモのために地下鉄の駅がいくつか閉鎖になっていたこと。
週末にありがちなメンテナンスのおかげで、路線のいくつかが運行していなかったこと。
たくさんの出来事を晩ご飯を食べながら話してくれました。
食事の後は腿太郎君のお部屋で、その日撮った写真を見せてもらいました。
ティムちゃんも私もビックリする位、素敵な写真が撮れていました。

2009年1月23日金曜日

イギリス人の考える芸者って・・・

普段スナック菓子類を殆ど食べないので、スーパーマーケットに寄っても、あまり立ち寄らないコーナーというのがあります。
そんな場所で発見。
日本のおかきもどきが売られているのは知っていたけれど、このパッケージは初めて見ました。
「大阪」
これがこのお菓子のシリーズの名前です。
日本っぽい名前と思ってつけてるんだと思うけど、東京じゃなくって京都でもなくって「大阪」というのがナカナカな選択。
それでもって、それぞれの名前がまた笑えます。
左から、「ヨシノ」「ゲイシャミックス」「ホットクラッカーズ」
誰が考えたんだろう???
はっきり言って3つの統一がまるで無さすぎ。
日本らしい名前で揃えるとか、たとえば地名とか、有名なものとか。
それぞれがあまりにもかけ離れすぎ。
名前を選んだ人のセンスを疑ってしまいますが、こんなところにウケてしまう自分にもちょっと。
一体イギリス人は芸者ってなんだと思っているんだろう?
映画も本も結構売れたみたいだけど・・・。
これは想像だけど、「ホットクラッカーズ」がシリーズの最初かな?
それで次のシリーズに日本っぽい名前ということで、安易な選択で「ゲイシャ」、誰かが「そんなの日本の名前じゃない」とか何とか言って、最後のが「ヨシノ」
こんなくだらないことを考えて時間が経っていくなんて、平和な週末。

罰金


今朝の郵便に茶色い封筒が混じっていました。
大体において、政府関係からのお手紙というのは、この手の封筒に入ってきます。
税務署とか、国民健康保険とか、家庭医とか、あまり楽しい手紙でないことが殆どです。

我が家では、あて先にティムちゃんの名前が書いてあっても、パーソナルなお手紙以外は私が開けて中身をチェックします。お仕事関係の書類とかにまぎれて、開けないまま数ヵ月後に発見、なんていうことが昔あったためです。
今朝はティムちゃんが出かけてしまった後に郵便屋さんが来ました。
そしてその中の茶色い封筒を開けたら、罰金のお知らせでした。

ロンドンには混雑料(Congestion Charge)という税金があります。
以前に記事にしたのでどうぞ
それを払い忘れたための罰金勧告でした。

先週の金曜日にロンドンのホテルにお仕事に行く私を送ってくれた時のもの。
ちゃんと写真まで載っています。
朝わざわざ送ってくれたのに、その罰金なんて言えなーぃ。
ということでさっさとカードで払ってしまいました。

イギリスの交通関係の罰金はたいていが2週間以内に払うと半額で済みます。
これも本当は120ポンドなんですが、今だと60ポンド。
2月5日から18日までに払うと120ポンド。
2月19日を過ぎると180ポンドになりますと書いてあります。

これの一つ前の罰金はスピード違反。
時速40マイルだと思っていたら30マイルだったので、数マイルオーバーで罰金。
このときも確か、私を送っていく途中だった記憶が・・・。

どうかティムちゃんがカードの明細をちゃんと見ませんように。
(だって支払ったのはティムちゃんのカード・・・)

2009年1月21日水曜日

所得申告

観光ガイドはイギリスでは自営業です。
フリーランスはもちろんですが、例えばJTBとか、近畿日本ツーリストなどの大手の会社で「専属ガイド」として働いていても、お給料はその仕事ごとに請求書を出して、支払いを受けます。
イギリスではこういった規模の自営業のことを「Self Employed(自分で自分を雇っている)」といった表現をします。

イギリスでは個人の資格が発達しているためか、群れるのが嫌なわけかはわかりませんが、こういった自営業の人がたくさんいます。
そして毎年1月のはじめに税務署に所得申請をするわけです。

イギリスでは普通の暦は1月1日に新しい年が明けますが、税金などの年は日本と同じ4月から3月までです。
学校は9月から7月まで。
なんだかバラバラ。
これもイギリスらしいのかな?
ま、それは置いといて、2008年の3月までの1年間分の所得はこの1月末までに申告して、それに見合った税金を支払う必要があります。
遅れると100ポンドの罰金プラス支払うべき税金に利子がつきます。

数年前からオンラインで処理できるようになったので、私はこの方法を使っています。
だって簡単だし、早いし、その場で支払えるので、とても便利。
今年からは例年になかった機能が更に加わっています。
それは、クレジットカードでの支払い。

イギリスではお買い物はクレジットカードで支払って、カード会社には毎月自分の予算に応じて返金していく人がたくさんいます。
私もティムちゃんも毎月請求額の全てを支払ってしまうので、カード会社にとってはあまりいいお客ではないようです。
それよりも全額返金せずに、少しずつ返してくれる方が利子が取れるからです。
公定歩合がこんなに低いのに、クレジットカード会社の利子は10%から20%の間が殆ど。
いい商売だなぁとおもいます。

昨日はコンピューターに向かって、帳簿をまとめていました。
エクセルを使って、自分でまとめやすいように作ってあるので、いろんな請求書や領収書の金額を入れていけば全部自動で数字が出るようにしてあります。
1年分の数字が出たらプリントして、それを元にオンラインの用紙に金額を入れていきます。
オンラインの処理は30分もかかりません。
計算で出てきた税金を今月末までに支払って、それを元に予測される来年の税金の半分を7月と残りの調整分を来年の1月に支払うしくみです。

イギリスでは今年に入ってから税務署を装ったオンライン詐欺が流行っています。
税務署(の偽者)からメールが送られてきて、大目に払った税金を返すので、口座のディテールを教えてほしいというもの。
かなりたくさんの人が被害に合ったようで、日本領事館からのお知らせにも注意が促されていました。

2009年1月19日月曜日

スペシャルK

久しぶりにスーパーマーケットのウエイトローズにお買い物に行きました。
ケロッグのスペシャルKというシリアルを、2箱買うとエコバッグがついてくる、というので迷わず2箱買ってしまいました。
でも私はシリアルってあまり食べたことはありません。
ケロッグはいろんなシリアルを出していますが、このスペシャルKのシリーズは痩せたい人にいいみたいです。
一日3食の内、2食をこれにすると2週間で痩せるんですって。
でもBMIが25以上の人限定だそうです。
2週間でジーンズのサイズがひとつダウンするそうなんだけど、ホントかな?
わたしのBMIは20前後なので、やっても痩せないかな?
でもおなか周りがすっきりするなら試してみる価値はありそう。

全然違う話なんですが、ケロッグという名前は「Kill Hog(豚殺し)」が訛ったものです。
変な名前だけど、お肉屋さんだったのかな?

2009年1月18日日曜日

ストーンヘンジ2種

先週はお仕事で忙しくって、更新できないままでした。
雰囲気のあるところにたくさんお出かけしてきました。
今日紹介させていただくのは、ふたつのストーンヘンジです。
「えっ、ひとつじゃないの?」
そうです。
規模はいろいろですが、ひとつではなくってあちこちにあります。
私のお仕事のウェブサイトのホームのページに写真を載せているのが、観光のお客様にとって一番有名なもの。
ウィルトシャーのソールズベリー平原に建っています。
「立っている」と書かずに「建っている」と書いたのはこれが建築だからです。
どう違うかというと、石に加工がしてあるために、建築というカテゴリーになるそうです。
一番背の高い石に注目してください。
てっぺんに「デベソ」が見えますか?
この上に横石が乗っていたわけですが、それには「おへそ」が掘られていて、ちゃんとずれないようになっています。
横石同士もホゾ接ぎに加工されていました。
このストーンヘンジはイングリッシュヘリテイジが管理しています。
道を渡ったところに駐車場と売店、お手洗いなどがあって、入場料を取っています。
お金を払うと地下道を通ってストーンヘンジの脇に出ます。
指定された道を一方通行で歩いて一周して元に戻ります。
お客様の中には「昔から立っているものの周りに柵を作ってお金をとって見せるなんてケチ」という人もいますが、私から言わせれば「そんな風に考える方がケチ」
ロンドンから約2時間という地の利もあって、たくさんの人が訪れるこの場所に、一体どれくらいの管理費がかかるか考えたらできない発言です。
イングリッシュヘリテイジは公共の機関ですから政府からもお金が出ていますが、入場料も大切な資金源です。
歴史的な建物や環境の保全と、国民の歴史に対する理解を深めるためにあります。
リサーチなども行っていて、このストーンヘンジでも発掘などがされることがあります。
いつ頃建ったか、どんな風に建てたか、興味深い研究も行われています。
私はここのガイドブックを3種類持っています。
ガイドになる前、なった後、そして最近のもの。
なんと全部年代や作り方のセオリーが違います。
古いものの面白さですね。
新しいことが発見されるたびに、新たなセオリーが登場するのは何もここだけではありませんが、場所柄ガイドブックという形に残るので、専門家でなくても足跡をたどることができて興味をそそります。次の写真は湖水地方にあるストーンヘンジ。
ケジックという街の近くにあります。
ロンドンから日帰りで行ったんですが、鉄道で3時間ちょっと、それからタクシーです。
ここの持ち主はナショナルトラスト
イングリッシュヘリテイジとは違って私立のチャリティーです。
でも管理はイングリッシュヘリテイジだそうです。
ここは場所を知らないと、通り過ぎてしまう時もあるくらい目立たない入り口です。
私の撮った写真ではわかりにくいので、湖水地方のウェブサイトから見るといろんな角度からの写真があるのでどうぞ。
このページからは湖水地方の他のサークルも見ることができます。

2009年1月12日月曜日

桃太郎君のお誕生日


今日は桃太郎君のお誕生日です。
今日で15歳を迎えました。

桃太郎君はイチゴのケーキが大好きなので、毎年作っています。
昔は大きなケーキも焼いたのですが、最近は3人ともたくさん食べないので小さめのものを作ります。

これは普通のパウンドケーキを横に水平に3等分して、イチゴとクリームを間に挟んでフィンガービスケットで仕上げました。
リボンを巻いて出来上がり。
すごく大きなイチゴを乗せたので、こうしてみると本当に小さく見えますが、多分今日中には食べきれないと思います。
ろうそくを立てるスペースをいつも忘れてしまうのですが、今日はイチゴをたくさん乗せる前に思い出しましたから、トップはシンプルなまま。

クリスマスにニコンの1眼レフカメラを買ってあげたのですが、お誕生日のプレゼントにはそのカメラにあうマクロレンズを買いました。

晩ご飯はローストラムです。

2009年1月11日日曜日

ケンブリッジ

来週ご案内の予定があるケンブリッジに下見に行ってきました。
ケンブリッジを最後に訪れたのは2年位前かな?
まぁそれほど変わっているとは思わないけれど、念のための下見です。
ケンブリッジはオクスフォードと並んで英国を代表する大学の町です。
オクスフォード出身というのは政治家に多く、ケンブリッジ出身は科学者が多いという特徴があります。

明日、月曜日がターム(学期)の始まりということもあって、冬休みを終えた学生たちが荷物を持って自分たちのカレッジに戻ってくるのを見ることができました。
上の写真もそんな学生と親がカレッジのゲートをくぐるところ。
ケンブリッジには30ちょっとのカレッジがあります。
下の写真は一番多くノーベル賞受賞者を出しているトリニティーカレッジ。
チャールズ皇太子やニュートンもここの出身です。
中央の大きな建物が図書館。
火を使うことが危険(火事の可能性など)なので、数百年前に建てられた図書館というのは、できるだけ採光がいいように窓が大きいのが特徴です。
ランプやろうそくを使わなくてもいいようにという配慮です。
その両脇は寮として使われています。寮の入り口はこんな感じ。
入寮者の名前が入り口に書かれています。
この日は日中でもマイナス4度という寒さでした。
私は季節のいいときにしか来たことがありませんでした。
うわさには聞いていましたが、予想以上の冷え方でした。
ケンブリッジに興味のある方は、リンボウ先生のシリーズがすごく面白いと思います。

2009年1月9日金曜日

セールなのに・・・

昨日、桃太郎君がユニクロに行きたいと言うので、一緒に行ってきました。
ユニクロは数年前からロンドンにできだして、リッチモンドの町にもあります。
「僕、着るものが何もないから」と言うのですが、もちろんそんなことはありません。
クリスマスにもたくさんお洋服を買ってあげたばかりです。
リッチモンドにはデパートが一軒とそれ以外にも小売店がたくさんあって、お買い物には困りません。
12月から殆どのお店でセールが始まって、1月に入ってからは値引率も随分高くなりました。
イギリスではバーゲンの時には「Sale」と張り紙が出ます。
それが1月からは「Further Reduction (更なる値引き)」となるわけです。
70%とか80%なんてお店もあります。

どこでも安いんだから、わざわざユニクロに行かなくても、と思ってラルフローレンとかリーヴァイスの入ってるデパートに誘いましたが、桃太郎君はユニクロが好きなんだそうです。

「元々安い店が更に値引きになっているんだから、たくさん買ってね」ということなのかな?
ユニクロのお店の前には「Up to 70% Off」とかかれています。
この「Up to」と言うのがクセモノ。
もしも「All 70% Off」とかかれていれば、全てが70%引きということですが、Up toというのは最大でもということで、必ずしもそうなっているとは限らないんです。

ユニクロで桃太郎君が選んだのは、ジーンズ2本、パーカー1枚、長袖のTシャツ1枚、そしてシンプルな黒のベスト1枚。
いくらだったと思います?
97ポンドだったんですよ!!
金額はいいとして、どれひとつとして1ペニーだって値引きされてないものばかりだったんです。
レジのおばちゃんもあきれ果てていました。
「これだけセールじゃないものばかり集めるなんて、さすがティーンエイジャーね」といわれました。

その後スポーツショップにスポーツブラを買いに行きました。
WiiFitの中に、ジョギングがあるんですが、私、スポーツブラを持ってないので、セールの今買っておこうと思ったんです。
女の子用のスポーツ用品を扱っている、「スウェティーベティー(汗かきのべティーちゃん位の意味)」の前にも「Up to 50%」の文字が・・・。

そして、私のスポーツブラはやっぱり値引きがされていませんでした。
でも買ったけど。

二人でその後ギャップにも寄りましたが、やっぱり欲しいものって値引きされていません。
桃太郎君「いいものってセールにならないんだね」
まぁ、社会勉強になってよかったと考えるべきなのかな?

その後はまっすぐおうちに帰ってきました。

2009年1月7日水曜日

日本製のウイスキー

クリスマス前後くらいからティムちゃんが風邪気味で咳がひどかったのですが、ウイスキーを飲んだらよくなるかもしれないと思って買いに行きました。
バートリー家では、シャンペンとワインはよく飲みますが、それ以外の強いお酒は飲みません。
頂き物のお酒が何本かリヴィングルームにありますが、時々お料理に使うくらいです。
ということでウエイトローズに買いに行ったのですが、いったいどれを選んでいいのかわかりませんでした。
水がきれいなところで作られること、スコットランドのウイスキーは2回、アイリッシュウイスキーは3回蒸留するということが、私のウイスキーに関する知識の全てです(笑)
ふと見ると「山崎」と日本語で書いてあるウイスキーが目に留まりました。
箱を見てみると日本製でシングルモルトと書いてあります。
タマにお客様から美味しいシングルモルトのウイスキーが買いたいと聞かれることがあるので、きっとシングルモルトというのは「いいこと」なんだろうと思って1本買ってみることにしました。
24ポンドの定価がその日は20%引きになっていたのも買うことを決めた理由のひとつですが・・・。
「山崎」以外は全て英語で書いてあります。
2007年のInternational Sprits Challengeで銀賞を受けたそうです。
こういうのを見ると、2008年は?とかってツッコミたくなるんですが、まぁ一回も受けないよりは勿論いいわけですし(笑)

ウイスキーのおかげかどうか、ティムちゃんの咽喉はすっかり良くなりました。
このウイスキー、美味しいって言ってたけど、普段飲まないのに味なんてわかるのかなぁ?
桃太郎君は一口、というかちょっと舐めてみましたが「What a hell!!(ナニこれ!)」とバスルームに口をすすぎに行きました。
桃太郎君はシャンペンと白ワインは少し飲みます。
ビールは結構好き。
赤ワインは嫌いです。

イギリスではお酒を飲んでいい年齢というのはありません。
売ってはいけない年齢は決められていて、18歳以下の子供にアルコール類を売った場合は処罰の対象になります。
我が家では少しずつアルコールを試させています。
18歳になって自分で買うことのできるようになった時に、何をどれくらい飲めるのか、どんな風に飲むのが良いのか、どんな料理と何が合うのかがわかる様にです。
家庭でのこういった教育はとても大切だと思います。

残念ながら殆どのイギリスの労働者階級の子供たちはこういった機会を持ちません。
お酒は蒸留酒やサイダー(りんごのビール・安い割にアルコールが高い)しか知らない子供たちが殆ど。
アルコポップと呼ばれている、カクテルのような甘口のアルコール飲料も無責任な飲酒の原因になっています。
労働党が政権を握ってから、イギリスの酒税はワインとシャンペンにかなりの比重がかかってきました。
アルコール漬けの国民を立ち直させるためと言ってはいますが、蒸留酒やアルコポップにはあまり増税されていません。
彼らに投票している人たちが誰かということを考えると不思議なことではありませんが、そろそろどうにかすべきだと思います。

2009年1月4日日曜日

使用前、使用後

クリスマスのプレゼントにもらった化粧品がすごくいいので記録に残しておきます。
私は元々お化粧がキライで、基礎は洗顔とモイスチャークリーム、粧う方はアイメイクだけでファンデーションとかもつけません。
この写真は12月31日にとったもの、私の素顔です。
毎年ティムちゃんがクリスマスプレゼントにいろいろ買ってくるので、仕方がなく使ってきますがメンドーなのでそのうち使わなくなります。
毎年資生堂とかカネボウとか、輸入品をわざわざ高いお金を使って買ってきてくれるのですが、はっきり言って「猫に小判」
でも今年は久々日本以外のブランドです。
Decleorという名前なんですが、名前からしてフランス製かな?
FOAMING CLEANSERで洗顔して、
AROMESSENCE™ NÉROLIをちょっとつけて、
AROMESSENCE™ ESSENTIAL BALMもちょっと、これは少し硬いので、手のひらで軟らかくしてから。
“FLOWER NECTAR” MOISTURISING CREAMをつけて終わり。
他にもパックとか、リップバームとか。

お風呂から出てきて、すぐにティムちゃんも桃太郎君も「肌が輝いてる」というので気に入っています。
おとといから使い始めましたが、香りがすごくいいので、気持ちいい。
オフィシャルサイトはこちらから。

使用後の写真はそのうち載せます。
比べてみるのが楽しみ。

2009年1月3日土曜日

プレゼント

皆さんはプレゼントをもらうのとあげるのとどっちが好きですか?

私は断然あげるほうが好きです。
何をあげるか考えたり、作ったり、オーダーしたり、届くのを待ったり、こんな楽しいことはありません。
このクリスマスにもたくさんのプレゼントを用意しましたが、どうもバートリー家ではもらうよりもあげるほうが好きという3人が住んでいるようで、プレゼントの数は例年通り100近くになりました。

その中でもやっぱりもらって嬉しいのは本。

私は欲しいもののリストに2冊の本を入れておきました。

欲しいもののリストというのはあまりロマンティックではないかもしれませんが、我が家ではサンタさんへのお手紙という形で毎年用意しています。

このクリスマスの私のリストは
デイヴィッドホックニーの「秘密の知識」
ヴァザーリの「美術家歴伝」
タイツ サイズM
ヴァレンティーノの服 サイズ42
シャネルの服 サイズ40
ミュウミュウの服 サイズ42
バスフォーム
お顔のクリーム
Wii Fit
ポリアンナ物語のDVD
というものでした。

この中で私が一番楽しみにしていたのは上の2冊の本です。
両方ともいろんな文献の抜粋で、既に内容は知っているのですが、やっぱり手元にあると嬉しいものです。
もちろん暇を見つけて読むつもりです。
でも一体いつになるかなぁ?

上の写真のMeatは私がティムちゃんに買ったプレゼントのひとつ。
お肉のことがたくさん書かれている本で、きっと役に立つかな?

私がこのクリスマスに一番楽しんだのはティムちゃんと桃太郎君に作ってあげたマグカップです。おうちの近所にあるのですが、お皿やマグに絵を描いて、焼き付けてくれるサービス。
本当は描いたすぐ後にブログに載せるつもりだったんだけど、二人とも結構このサイトをチェックしているのでバレない様にクリスマス明けまで待ちました。
他にも自分で選んだ写真の入っているカレンダー。
値段の高いものよりも、こんな風に他では手に入らないものが私は好きです。
(ブランド物も好きだけどね!!)

2009年1月1日木曜日

ヤドリギ

12月の中ごろを過ぎると、イギリスのマーケットではヤドリギが売られているのを見ることができます。「キスしないでね」と書かれているのはイギリスの習慣からです。
ヤドリギの下では誰でもキスしていいことになっています。ヤドリギはこんな風に落葉樹などに住み着いている植物で、本体の木が葉が落ちた後にも緑の葉をつけていることから「不思議な力のある植物」と考えられてきました。

イギリスにキリスト教の入ってくる前は、ケルト系のドリュイッド(ドルイド)教というのがあったんですが、これは自然の力を神様として考える宗教で、ヤドリギにも神の力が働いていると考えられていました。
キリスト教が入ってきてからも、土着のケルトの考えが融合して、ヤドリギはクリスマスや新年のお祝いに欠かせないものとなりました。

日本にも門松とか鏡餅のように新年をお祝いするものがありますが、似たようなコンセプトです。
イギリスではヤドリギはドアの上やホールの入り口などに飾ることが多いようです。

Happy New Year

明けましておめでとうございます。
クリスマスからずっとティムちゃんと桃太郎君と3人で遊び続けているバートリー家です。
Wiiのゲームをたくさん買ったので、みんなで遊んでいます。

WiiFitでジョギングする桃太郎君。スノーボードに挑戦する私。

スノーボードはWiiFitのボードを使って遊ぶこともできるので、バランスをとったりするのが楽しくてお勧めです。
ティムちゃんと桃太郎君はマリオカートがお気に入りみたい。

昨日は久しぶりに外に出ました。ロンドンはここの所ずっと寒くって、私たちはおうちに閉じこもっていましたが、ちょっとお散歩です。
おうちの周りにはステキなお散歩コースがたくさんありますが、私たちのお気に入りはマーブルヒルパークを抜けてテムズに出て、川沿いのパブに行って戻ってくるというコース。
もちろんパブで一杯飲んでから帰ってきます。

ティムちゃんはビター、桃太郎君はコーラ、私はマルドワイン(温かいワイン)が飲みたかったんだけど、なかったので普通の赤ワインにしました。

マルドワインは冬の屋外のお祭には欠かせないもので、作り方は地方や人によっても様々です。
昨日の夜は大晦日で遅くまで起きているつもりだったので、酔っ払わないようにずっとマルドワインを飲みました。
ティムちゃんが作ってくれたんだけど、赤ワインにさくらんぼのリキュール、シャンペンのリキュール、オレンジジュース、オレンジとレモン、お砂糖を少し、といったレシピだそうです。
一度沸騰させるので、多分アルコールは飛んでるんじゃないかな?
昨日はこれをずっと飲んでたけど、全然酔っ払いませんでした。