2009年1月18日日曜日

ストーンヘンジ2種

先週はお仕事で忙しくって、更新できないままでした。
雰囲気のあるところにたくさんお出かけしてきました。
今日紹介させていただくのは、ふたつのストーンヘンジです。
「えっ、ひとつじゃないの?」
そうです。
規模はいろいろですが、ひとつではなくってあちこちにあります。
私のお仕事のウェブサイトのホームのページに写真を載せているのが、観光のお客様にとって一番有名なもの。
ウィルトシャーのソールズベリー平原に建っています。
「立っている」と書かずに「建っている」と書いたのはこれが建築だからです。
どう違うかというと、石に加工がしてあるために、建築というカテゴリーになるそうです。
一番背の高い石に注目してください。
てっぺんに「デベソ」が見えますか?
この上に横石が乗っていたわけですが、それには「おへそ」が掘られていて、ちゃんとずれないようになっています。
横石同士もホゾ接ぎに加工されていました。
このストーンヘンジはイングリッシュヘリテイジが管理しています。
道を渡ったところに駐車場と売店、お手洗いなどがあって、入場料を取っています。
お金を払うと地下道を通ってストーンヘンジの脇に出ます。
指定された道を一方通行で歩いて一周して元に戻ります。
お客様の中には「昔から立っているものの周りに柵を作ってお金をとって見せるなんてケチ」という人もいますが、私から言わせれば「そんな風に考える方がケチ」
ロンドンから約2時間という地の利もあって、たくさんの人が訪れるこの場所に、一体どれくらいの管理費がかかるか考えたらできない発言です。
イングリッシュヘリテイジは公共の機関ですから政府からもお金が出ていますが、入場料も大切な資金源です。
歴史的な建物や環境の保全と、国民の歴史に対する理解を深めるためにあります。
リサーチなども行っていて、このストーンヘンジでも発掘などがされることがあります。
いつ頃建ったか、どんな風に建てたか、興味深い研究も行われています。
私はここのガイドブックを3種類持っています。
ガイドになる前、なった後、そして最近のもの。
なんと全部年代や作り方のセオリーが違います。
古いものの面白さですね。
新しいことが発見されるたびに、新たなセオリーが登場するのは何もここだけではありませんが、場所柄ガイドブックという形に残るので、専門家でなくても足跡をたどることができて興味をそそります。次の写真は湖水地方にあるストーンヘンジ。
ケジックという街の近くにあります。
ロンドンから日帰りで行ったんですが、鉄道で3時間ちょっと、それからタクシーです。
ここの持ち主はナショナルトラスト
イングリッシュヘリテイジとは違って私立のチャリティーです。
でも管理はイングリッシュヘリテイジだそうです。
ここは場所を知らないと、通り過ぎてしまう時もあるくらい目立たない入り口です。
私の撮った写真ではわかりにくいので、湖水地方のウェブサイトから見るといろんな角度からの写真があるのでどうぞ。
このページからは湖水地方の他のサークルも見ることができます。

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