2008年5月1日木曜日

ロンドンの市長選


今日はロンドンの市長選挙があります。
写真は投票の為のチケット。
別になくてもいいそうですが、これを見せると手続きが早いそうです。

イギリスというのは面白い国で、私の住んでいるリッチモンドは行政区が「リッチモンド・アポン・テムズ」郵便管轄区は「トゥィッケナム」そして州はサリー州とミドルセックス州にまたがっているのに、なぜかロンドンの一部として扱われています。
同じサリー州でも少し南西にいくと、ロンドンからは出てしまうので、住んでない人にはどこでどうなっているのかさっぱりわからないと思います。

「ロンドン」というのは、いろんな意味で使われるので、規定することが難しいのですが、33の自治区を集めた地域で、「グレーターロンドン(大ロンドン)」のことを指す場合があります。
この内の31がバラーと呼ばれる「区」です。
リッチモンドも、正しくはリッチモンド・アポン・テムズ区です。
残りの二つは「区」ではなく「市」です。
一番小さいのはロンドン市で、1.6km2 しかありません。

昔はグレーターロンドンとしてのカウンシルがあったのですが、サッチャー政権の時に「大きすぎて身動きが取れない」ということで小さく分けられたんです。
それが2000年に「やっぱりバラバラはよくないんじゃないの?」ということで、バラーのまとめ役みたいな感じで復活したわけです。
でも未だにそれぞれのバラーで、教育や街づくり、清掃なんかは管理されています。

初回の市長職を勝ち取ったのは、元のグレーターロンドン時代のケン・リビングストン、通称「Red Ken」すごく左よりなのでつけられたあだ名です。
2004年もそのまま。
そして今度は3期目なるか?というところです。
私たちは労働党が大嫌いで、トーリー(保守党)のボリス・ジョンソンを応援しています。
彼はまだ若くて、イートンからオクスフォードという典型的な「お坊ちゃまバックグラウンド」です。
イギリスの労働者階級の人たちは、少しでもトーリー候補者のアクセントが「ポッシュ(上品)」だと「ポッシュ(気取ってる)」と考えて毛嫌いします。
彼が当選すればいいんだけど・・・。

私は残念ながら外国人なので選挙権はありません。
永住権もあるし、税金だって払っているのに、すごく不公平だと思います。
でも選挙は見たいので後で、ティムちゃんについていって写真を撮ろうと思っています。
投票所であることのサイン
私たちの投票所は(イギリス式の)ボーリング場
これが票を記入しているところ、この後に指定された箱に投函します
入り口の桜が見事だったので撮りました

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うちの夫は今週ロンドンにいるけど、市長選の様子はみれたかなぁ?
日本も早く二重国籍を認めてくれればいいのにね。そうすればマダムみきも投票できるし、私も米国籍とって大統領選に一票できるのに(笑)。

匿名 さんのコメント...

よくわからないのですが、みきさんには日本の選挙権はあるのかしら?
ある程度要件を満たしていれば、投票する国を選択できればいいのにねぇ。
だって、今住んでいるところの選挙権がほしですよね。
わざわざ日本に選挙のために帰ることもできないし。
ところで、みきさんのパスポートはイギリスのですか?どうも国際結婚の仕組みがよくわかりません。

Miki Bartley さんのコメント...

マダム、だんな様と一緒に来ればよかったのに。そうしたら一緒に選挙も見れたのに。
結果はボリスの当選で私たちはとても喜んでいます。
2重国籍は、どうなんでしょうね。
フジモリ大統領の例もあるし、大まかなところでは認めている感じですけれど、アメリカはムリっぽいですね。
イギリスはその点とても寛容で(というかいい加減)私の周りには2重3重国籍がざらざらいます。

Miki Bartley さんのコメント...

Rossoさん、
私は登録すれば在外選挙に参加することは出来ますが登録していません。
正直なところ日本の政治にはあまり興味がありません。
きっと私が戻るつもりがないためです。
パスポートは日本のものを持っていますが、意味があまりないのでイギリスのものに切り替えようかと思っています。
私は国籍よりも、そこに住んでいる人たちが選挙権を持つべきだと思います。
だから住む権利を与える時に、そこまで考えて在住権を与えるべきだとも思います。
日本にもたくさんの外国人が住んでいると思いますが定住権を持っている人は選挙できればいいと思います。