2007年9月16日日曜日

イギリスの学校

今週号の「Lady Magazine」で私立の教育に関する特集が16ページにわたって組まれていました。
この雑誌は毎週発行されていて、主にミドルクラスの奥様がターゲットです。
雑誌のターゲットは普通、その広告欄を見ると一目瞭然です。
「Lady Magazine」の広告欄は殆どがドメスティック(家内使用人)の求人エージェントや、私立の幼稚園や学校です。自分たちの別荘をホリデー用に貸します、などといったものもあって私たちはヴィラホリデーの際によくこれにチェックを入れます。

イギリスの学校は公立か私立かによって、色々な面で違いがあります。
この雑誌では主に私立の学校の良い点に焦点を当てた内容になっていました。
まあ広告主を考えるともっともな話です。
日本からのお客様にイギリスの教育の話を差し上げて一番びっくりされるのが、私立の学校の比率とその費用の高さです。
イギリス(イングランド+ウェールズ)では私立の教育を受ける子供は全体の7%に過ぎません。
ロンドン(グレーターロンドン人口約800万人)では少し高めで10%程度です。

それではその費用は、というと全国平均で0-5歳 1600ポンド、5-11歳 3400ポンド、11-16歳 4500ポンド、16-18歳で4900ポンドです。
「あら、ちょっと日本よりも高いくらいね」
実はこの数字は年間の学費ではなくて、1学期の学費なんです。
だから1年間の費用を出すにはこれに3を掛けて必要経費(制服や校外学習、課外学習の旅行費用など)を足しますから実際にはさらに高くなります。
私立の小学校は13歳までなので公立の11歳までとは2年の開きがあります。
一昔前までは私立の中学校は13歳からでしたが、公立の小学校を終えてから私立に入る子もいるので最近はジュニアの部を設けているところが殆どです。
桃太郎君の学校も11歳の時点での受け入れが約130人、13歳で更に50人弱が入学します。
桃太郎君は公立の小学校を終えてから今の学校に入りましたが、親友のジョーは私立の小学校を途中で辞めて入ってきました。
学校のクラスはイギリスではフォームと呼ばれています。
桃太郎君の学校は一クラス20人ちょっと。
3年生から入ってくる子が肩身の狭い思いをしないように、という配慮から桃太郎君の学校では2年目の終わりにクラスの総入れ替えがあって、この9月から新しいフォームがスタートしました。
この学年の終わりに更にもう一度入れ替えがあって、GCSE(中学校卒業試験)のための2年間を過ごします。
その後は第6学年と呼ばれる2年間のコースに進んでAレベル(大学入学資格試験)を取ります。
これは教科によって異なりますが、科目によれば先生一人に対して2-3人の学生という割合になる場合もあります。
私立の学校の一番のよさは、Lady Magazineにも書いてありましたが、やはり少人数クラスにあるようです。

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