2023年7月26日水曜日

お給料の犠牲制度って何?

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最近、桃太郎君が自転車を手に入れました。

イギリス製の自転車でブロンプトンという会社のもの。
折りたたみができる自転車で、サイクリングに全く興味がない私でも名前は知っています。

折りたたむと小さくなるから地下鉄やバスに乗せるのも簡単だし、天候を厭わずに利用できそう。

コロナでずっとリモートワークだった桃太郎君ですが、最近は週に2回ほどオフィスに出社しています。
公共の乗り物が嫌いなので、ジョギングで通勤しようかなんて話をしていましたが、自転車も選択に加えたみたい。

持ち運ぶときにはこんなに小さくなります。
でもね、持つとすごく重い。
電車に持ち込む人たちが軽々と運ぶ印象があったので、もっとずっと軽いと思っていました。
調べてみると 10㎏ 以上らしい。

今朝は初めて会社まで自転車で行ったらしく、写真が家族メッセンジャーに流れてきました。

この自転車、1500ポンドくらいで売られているのですが、桃太郎君はほぼ半額で手に入れたらしいです。
しかも金利なしでお給料から毎月少額が天引きされる仕組みだから、ほぼただみたいなものらしいです。

「環境にいいから、通勤に自転車を奨励する政府のスキームのひとつらしい」
ということで調べてみました。


すると、イギリスの会社は登録すれば「Salary Sacrifice Scheme」というシステムでコスト削減できるようです。
Salary Sacrifice Scheme 訳すとお給料の犠牲制度(笑)

お給料を少し減らして、その分をお金以外のベネフィットに置き換えることで、会社は保険料を、働く人は所得税とナショナルインシュランス代を減らすことができるというもの。

但し現在この制度が使えるのはほんの一部のベネフィットのみで、何にでも使えるわけではありません。
現在利用できるベネフィットは以下の5つ。
  1. 年金保険料と年金に関するアドバイス サービス
  2. 職場内 託児所
  3. 保育バウチャーと雇用主が提供する保育サービス 
  4. サイクリング用品と自転車(自転車通勤奨励制度)
  5. 超低排出ガス車(ULEV)
年金保険料が非課税になるのは知っていたけど、他にもいろいろあるんですね。
桃太郎君が小さい時にもこんな制度があれば利用できたのにな~。


政府の自転車通勤奨励制度を利用すると、最大47%の自転車本体とその備品類の割引が受けられます。
そして実際にかかる費用はお給料から課税前に天引きになる仕組み。
天引きされる期間は会社との契約によって違うようですが、12か月から36か月といった期間が一般的なようです。
また注意しないといけないのは、こうして手に入れた自転車(やその備品)は会社のものになること。
天引き期間が終了した後、その自転車をどうするかということまできちんと納得してから制度の利用が必要のようです。
政府の現在の規定では、500ポンド以下の自転車は5年後に無価値、それ以上の価格の自転車は6年後に無価値ということでその時点で自分のものにすると所得に見なされないようです。
一応期間ごとの価値を載せておきますね。



イギリスは保育園がすごく高いので、そっちの方も価値がありそう。

まずは働いている会社がこういった制度に加入しているかどうか調べてみるのもいいかもしれません。
HR に聞いてみるのが手っ取り早いです。



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