2022年2月8日火曜日

おうち探し

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先週から桃太郎君とガールフレンドの B ちゃんがお泊りに来ています。

理由はおうち探し。

コロナ禍でいろいろ思うところがあったのか、私たちの近くに引っ越しをしたいということで、不動産の下見のためにやってきました。
ふたりが今住んでいるのは、イギリスの北、スコットランドの首都エディンバラ。
市の西側、ストックブリッジというエリアで、なかなか素敵なところです。

今はリモートワークなのであまり関係ないですが、勤務先もエディンバラ。
エディンバラが本社な会社で、大学を卒業後フラットを買って住んでいます。
その会社、ロンドンにも支社があって、移動を希望したらOKが出たそうです。
最短でも夏ごろまではリモートワークが続くだろうし、お引っ越しにはいいチャンス。
といっても、イギリスでは金融利子も上がるし、光熱費や食品のインフレもあるので、それを考えるとどうかなぁ?

それでも桃太郎君が近くにお引越し出来たらうれしいなぁ。

数日で20件以上の物件を下見するというハードスケジュール。
晩ご飯くらいしか、ゆっくり一緒にできないと思っていたら、下見の合間にお昼ご飯を食べに戻ってきたりして、すっかり下宿屋さんを営んでいる気分です(笑)

私も興味本位でいくつかの下見にくっついていきました。

内装とかお値段とか、最近の市場も気になります。
不動産屋さんから聞いた話では、リッチモンドの物件を探しているのはサウスケンジントンの人が多いそうです。
フラットなら丘側、ハウスなら橋の西側の東トゥイッケナムからセントマーガレットにかけてが人気だそうで、マーケットは早めに移動していると言っていました。
実際に下見したうちの2軒はすでに下見後に別の人がオファー(買うという申し出)を出したそうです。

そのまま移り住めるフラットもあれば、リノベーションが必要なものも、状態は物件によっていろいろですが、オファーがあったのは2軒ともすぐに入居できる状態のフラットでした。
オファー=売買というわけではありません。
チェーンの物件も多いですからね。
チェーンというのは買うために家を売る必要があったりする状態のことです。
なので、売れないと買えないということになる場合もあります。
どうしても欲しい物件があれば、早く売るために安くしたりする場合もあって、売値は言葉通りにとらないほうがいい場合もあります。

イギリスの集合住宅は通常リースの契約を結ぶことになって、その長さが80年を切ると住宅ローンを組んだりするのが難しくなります。
長いものだと900年以上のリースなんかもあります。
そして、日本でいうところの共益費や将来の改修工事のための積み立てなどもあります。
場合によっては共益費に暖房とお湯の供給が含まれていたり、こちらも条件は物件によってさまざま。

リッチモンドの、集合住宅として建てられたフラットは共益費が年に5000ポンド以上のものが多くて、最近の光熱費の値上げを考えると、おそらく見直されてもう少し高くなると予想されます。
なので、住宅ローンとは別にそういった費用も考えておかないと、総額が大変なことになる可能性もあるわけです。
コンバージョン(普通のおうちの内部を割ってフラットにしたもの)だと共益費がほとんどかからない場合もあり得ます。

イギリスでの物件の下見は現在進行形で使用中の住宅も多いので、家具や備品などがそのままになっていることも多いです。
外国のガイドブックがずらっと並んでいたり、ハリーポッターのシリーズが揃っていたり、本棚を見るのも、どんな人が住んでいるのかが垣間見れて面白い。

そうかと思えば、長く住んだ後に遺族が手放すって感じの、誰も住んでいないガランとした、色あせた内装の物件なんかもあって、それはそれで想いを巡らしてみたり。

私は見に行きませんでしたが、おうちのひとつは若い人たちが賃貸でシェアしていて、階段の手すりいっぱいにパンツが干されていたり、キッチンがひどく散らかったままで、むさ苦しい臭いだったそうです(笑)
オーナーが変われば追い出されるかもしれないということで、テナント側のささやかな抵抗だったのかも。


おうちを決めるときは、窓からの景色も大事。
毎日眺めるものですからね。
このフラットはテムズが見えるということですが、これはリバービューというにはちょっと無理があるんじゃないかな。
お値段を聞いたらびっくりな金額。


別のフラットからは水面がちょっととリッチモンド橋が見えます。
夜は街灯の明かりできれいだろうな。

共有のスペースもいろいろで、お庭があったりなかったり、駐車場があってもスペースが早い者勝ちだったり、きちんと指定の車庫があったり。

この物件は共有のテニスコート付き。

お庭が素敵なフラットだと、リモートワークの合間の気分転換に良さそう。

このお庭はテムズ川に面して7エーカーの広さがあるそうです。
夏の日のピクニックや、読書で季節が楽しめそう。
川沿いのお散歩で、そんな様子をいつもフェンス越しにいいなぁと思っていた物件。
サービスチャージも安いし、間取りも悪くない。
ということで、前情報ではすごくいいと思っていました。
でも実際中を見たら、入居者にご隠居さんたちが多くて、何となくケアホームみたいな雰囲気。
その割にはエレベーターがないので、不便になった人が売るんだろうな。
エレベーターがないのは、配達の人もかわいそう。
やっぱり下見って大事。


もちろん寝室のクローゼットのつくりやオンスイートとか、機能面も実際に見るとよくわかります。
こういった下見はエージェントに伴われて行うのが一般的でしたが、最近はオンラインの不動産屋も増えて、下見の予約は取ってくれるけれど、同伴してくれないところもあります。
そういった場合は、現在のオーナーが案内役を務めてくれます。


桃太郎君がご近所になるの楽しみだなぁ。
「僕たちがホリデーに行くときは、マミーが猫ちゃんシッターしてね」だって。

近くに住みたいのはそういうことか…(笑)




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4 件のコメント:

phary さんのコメント...

それは楽しみですね。ふふ、でも、はじめは猫ちゃん、そのうち孫ちゃんのシッターをすることになりますよ。
その代わりこちらが困っている時は頼りになりますけど。
うちはおにいちゃん家族が同じ町の車で5分の所に、おねえちゃん夫婦がミュンヘン市内ですが、車で20分のところに居をかまえてくれて、付かず離れずの関係がちょうどいいです。数年前は二人とも外国に住むかもと覚悟していましたが、程よい距離のところに住んでくれるのはありがたいです。

miki bartley さんのコメント...

Pharyさん、こんばんは!
ティムちゃんからも似たようなことを言われました(笑)
でも、どうかなぁ、まだまだそれは先の話だと思っていますが、何かあった時に家族がそばにいるのは心強いですよね。
Pharyさんのブログに、いつもお子さんたち(もう大きいけど)が遊びに来たりするのを読んでいて、いいなぁって思っていました。
特にコロナで地域間の移動に規制がかかった時、(スコットランドは別の国ですから)近くにいてくれたらって思いました。

phary さんのコメント...

<スコットランドは別の国>
あとウェールズとか、この辺の感覚がまだ私にはピントこないんですよね。
だからサッカーW杯にイギリスからたくさん出場してずるーいとか思っちゃいます。
ここのところイギリスについてYoutubeを見ることが多くてなんとなく経緯は分かりましたけど、それでも、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国って結局今は一つのイギリスっていう国でしょ!国会も一つだし、的な。

miki bartley さんのコメント...

Pharyさん、こんにちは。
イギリずる~い、はよく言われます(笑)

でも実は議会もウエストミンスター(UKの議会)とは別に北アイルランド、スコットランド、ウェールズとして機能しているし、細かな法律や条令も違いがあるんですよ。
それ以外にもマン島とかガーンジー島とか、独自の通貨や税制がある、UKには含まれませんがイギリス領という複雑な場所もあります。。
コロナ禍でも各国の対応が少しずつ違ったので、規制が緩やかな場所に行って楽しむ人たちが問題になりました。
EU離脱も北アイルランド対応で揉めていますし。
オリンピックはひとつの国として参加していますけど、それ以外は別々のものの方が多いんじゃないかと思います。ウェールズなんてボーダーを越えたらいきなり道路標識がウェールズ語(2重表記で英語が下に書いてはあります)になって戸惑う外国人も多そうです。