日本の魅力を海外で発信する基地のひとつとして、ロンドンにジャパンハウスができたのは今年の6月。
遅まきながら、どんなところか覗いてきました。
知り合いの女の子が中で働いていて、行ってみたいって言ったら、簡単な案内をしてくれました。
ここロンドンは、サンパウロ、ロサンゼルスに次いで、3軒目のジャパンハウスです。
ハイストリートケンジントンの大通りに面して、大きなガラスの窓から明かりがたっぷり入ります。
グラウンドフロアは、カフェ、ショップ、旅行案内所。地下は特別展示とライブラリー、2階がレストランといったつくり。
レストランはハムヤードのえんがわのシェフで、同じようなスタイルの食事がとれるようです。
以前書いたえんがわの記事(リンクします)
入ったところのカウンターが受付だと思ったら、カフェなんですって。
受付だと勘違いするする人が大半だって聞いて納得。
ミニマリストもいいけど、利用する人が気づかないのは残念だなぁ。
デザイン先行で、実際に利用する人のことをあまり考えないというのは、いろんなプロジェクトで聴く話。
メニューをもう少し目立つ位置に置いたりする工夫が、近日中にされるそうです。
入った時の印象は高級なクリニックに来た感じ。
白くて、明るくて、近未来的な冷たさがある。
まっすぐ奥に進むと、右手がトラベルインフォメーション、左手がショップ。
そんな書き方をしたけれど、基本ひとつの大きな空間で、間仕切りもないから見たままそのままって感じです。
扉を開ける楽しさというか、角を曲がって発見する驚きとかはない。
だけど、限られた空間なのに、狭く感じないのはいいと思いました。
ショップには包丁や爪切り、お台所の雑貨や食器が並んでいます。
文房具類も少し。
包装紙も並んでいました。
こちらは使い捨ての食器。
紙でできているから、とても軽い。
8枚セットで15ポンドから20ポンド。
包丁とかは500ポンド以上のものが並んでいて、ティムちゃんはびっくりしていました。
「みきちゃん、このジャパンハウスの目的って何?」
ティムちゃんがそう聞くので、
「日本がどんなにすばらしいか、イギリスの人に知ってもらうための紹介の施設らしいよ。ラグビーのワールドカップやオリンピックも控えているし、紹介する機会は多ければ多いほどいいんじゃない?」そう答えたら、微妙な顔をしていました。
そしてぽつりと言ったのは、
「普通のイギリス人がここに来たら、日本はこんなにモノが高いから、行くのためらっちゃうなぁって思うんじゃないかな?」
鋭いとこ突くなぁ。
ショップを置く必要があるのかっていうのは思いました。
紹介だけでいいような気もする。
そして、隣に別棟でジャパンセンター置いて、そこで買い物してもらえばいいのに。
地下のコーナーは数か月おきに内容の変わる特別展示のコーナーで、現在はメタルがテーマでした。
日本の伝統的な技術と最新のテクノロジーが紹介されていて、とても興味深く楽しめました。
包丁もいっぱいあるよ。
今回の展示で、一番すごいって思ったのがこれ。
実は「工場」って言葉が浮き出るようになっているんです。
燕三条という新潟のエリアで、武田金型製作所というところが作っているらしい。
隙間がないピッタリの構造なので、ひっこめると全く見えなくなっちゃう。
言葉が出てる時の写真も撮ったと思ったんだけど、探してもない。
で、はじめ見た時は、元の塊から文字の部分を切り取っているのかと思っていたら、とんでもない。
別々のパーツとして作ったものなんですって。
誤差が1000分の3ミリメーターなのでできる魔法。
ビデオを探したのでリンクします!
それからこちらは研磨の技術。
これは以前どこかで読んだことがある。
日本は研磨の技術が世界一だって。
アップルの製品の鏡面は日本で磨いてるって話は今もそうなのかな?
こちらはビジターが自由に使える図書館で、時々ワークショップなども行われているそうです。
かなり質の高い展示で楽しめました。
日本が好きとか興味があるって人だけでなく、芸術一般に興味があれば十分楽しめるんじゃないかと思います。
ジャパンハウス(リンクします)
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