こちら、ロンドンのナショナルギャラリー。
トラファルガー広場に面しています。
その西側には1991年に建てられた、新館のセインツブリーウィング。
この中に収められているのは、ナショナルギャラリーの中でも古めの絵画。
なので、時代別にご案内するときにはここから入る場合が多いです。
ナショナルギャラリーは人気の観光場所なので、館内の絵画の入れ替えがある場合は、全館をクローズせずに、その部屋を閉めるだけで対応しているようです。
なので、所々で入れないお部屋があったりします。
ついこの間まで印象派の絵画が並んでいた、正面から右手の部分は、9月半ばにはコートルド美術館が移ってくる予定。
ドアにはお知らせが貼ってあります。
なので、改装中は所蔵品がナショナルに移されるらしいです。
なので、この奥にあったヒマワリなどの作品は、休館の中央の部屋に移されました。
ヒマワリはいつも人だかりなのでどこにあるかすぐわかります(笑)
クローズの部屋の案内は、いつもそこまで親切とは限りません。
普通はこんな感じ。
「今日は閉まってますが、何か?」ってカンジです(笑)
こっちは9月初めまで開きませんと書かれています。
トータルで2千点以上の絵画が楽しめるので、正直、数部屋閉めたくらいでその魅力が失われることはありません。
さて、今日はそんなナショナルギャラリーの秘密の一つを紹介します。
と言っても、実際知っていても「だから?」っていう情報なんですけどね。
ネタの一つ、というか、私がよくご案内する内容の一つです。
セインツブリー館からナショナルギャラリーに入ると、絵画の鑑賞は大きな階段で2階に上がってから。
その階段に関する秘密です。
この間、ブログのために写真を撮ってきました(笑)
こちらが地階から2階を見上げたところ。
こちらは2回から地階を見下ろしたところ。
下から見上げたほうが奥行きが浅い気がしませんか?
写真だとあんまりよくわからないかな?
実は階段の幅が、地階と2階で違うんです。
遠近法の一つで、奥行きを出すために、遠くのものを小さく書いたりします。
この階段はその応用。
上が広いので、下から見上げると、てっぺんまでそれほどの距離には感じませんが、上から見ると、地面階がひどく遠くに見えるんです。
ここからアプローチするときには、よくこの話をして、遠近法のコンセプトに繋げてから鑑賞を始めることにしています。
でも、今まで正確なサイズは知らないまま。
巻き尺もってナショナルギャラリーに行ったら、何してるのって言われそうだし(笑)
そこで、この間、昔の人の知恵で測ってみることにしました。
昔は長さの目安に良く体の一部が使われました。
イギリスだと、フィートとかヤードという単位で知られます。
ヤードは約90㎝。
12世紀にヘンリー1世が自分の鼻から指先までを1ヤードに定めました。
フィートは約30センチで、足のサイズが基になっています。
そこで、地階の階段の幅を靴を履いた自分の足で測ってみたところ、17.5という結果。
そして、2階の階段の幅は、25.5。
ということで、2階の幅が30%も広いことがわかりました。
この間、性格診断のクイズをしたら、チャレンジ好きとか行動がすばやいって出てきて、この記事を書きながら、結構当たってるなぁって思いました(笑)
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