今日紹介するのは、公開が始まってほんの1年ほどの小さな博物館。
まだそれほど知られていません。
リッチモンドの次の駅、セントマーガレットから歩いて数分のところにあるターナーのおうち。
ターナーはサンディーカムロッジと名付けました。
建物にはブループラーク。
ここは以前にもブログで紹介したことがありますが、その時はまだ個人のおうちでした。
10年以上前のブログ記事(リンクします)
しかも色が白かった!
この写真は2014年のチャリティーツアーの時のもの。
ターナーの時代はレンガがむき出しだったそうで、今はその当時のスタイルに戻されています。
先日ティムちゃんが暇だというので一緒に見学に行ってきました。
ここは毎日開いているわけではなくて、月曜日と火曜日はお休みです。
10時から1時までは自由見学の入場、1時からは毎時行われるツアーに参加となります。
入場料はツアーのあるなしにかかわらず6ポンド。
おうちにはその時代の家具が置かれて、ターナーが住んでいた時の様子が想像できます。
こちらは地階のお台所。
もう片隅には釣り竿とウナギ網。
ターナーは釣りが好きだったそうです。
階段を上がるとターナーの寝室。
かなり立派なベッドですが、ターナーのものというわけではないそうです。
窓際には望遠鏡が置かれて、その時代の風景が見えるようになっていました。
このお部屋の壁紙は、壁の古い部分から見つかった資料を基に再現されたもの。こちらがその資料。
そんなところにお金をかけたくせに、おうち自体はずいぶん質素。
ベッドルームも2つしかないし、贅沢はしなかったようです。
他にもいろんなものが壁の間やお庭から見つかったそうで、あちこちに展示してありました。
これはターナーが描いたわけではなさそうですが、有名人。
誰だかわかる?
壁の間から見つかった、サンタさんの絵です。
私たちのイメージでは赤い服だけど、あれは1930年代にコカ・コーラが作り上げたイメージで、イギリスではいつも緑の服だったそうです。(写真はBBCのサイトから)
お庭からはピストル!
物騒なものが見つかったなんて、びっくりしないでください。
おもちゃです。
最後にこのおうちに住んでいた人の甥っ子がお庭で無くしたものだそう。
ターナーはこのおうちを設計した時には、お友達のジョンソーン(イギリスの有名な建築家)からいろんなアドバイスを受けたそうです。
それが理由なのか、建物のあちこちに規模は小さいのですが、ジョンソーンのおうちだった、リンカーンズインの博物館と似たような特徴がみられます。
例えばこの天窓や階段。
こちらはダイニングルーム。
たくさんの人がもてなされたんだろうなぁ。
反対側にあるパーラーの窓には、当時の景色が映し出されています。
今はヴィクトリア時代の住宅がびっしりなんだけど、テムズまで放牧地や畑が広がっていたそうです。
現存している一番古いサンディカムロッジの絵。
これはパーラーから見たお庭。
お庭はもっともっと広かったんですって。
フットボールのピッチ3つ分くらいはあったって。
私も図書館で調べたことがあったので、広かったのは知っていましたが、それほどとは思いませんでした。
まわりの土地も買って当時のようにしたくても、この辺りはテラス(長屋スタイル)でもミリオン以上するからちょっとムリだったらしく、とてもこじんまりしたお庭になっています。
応接間にお船の模型があったという訪問者の記録をもとに,室内装飾が整えられたそうです。
マントルピースには自画像。
テイト美術館にある、自信満々の自画像を思い出すなぁ。
お庭にも自信満々のネコちゃんがいました。
ねぇ、写真撮ってもいい?
そうしたら、こんなポーズをとってくれました!
ターナーのおうち(リンクします)
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