2017年7月31日月曜日

イギリスの鉄道って、本当にそんなにひどいサービスなの?

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お客様の旅程を計画するときに、鉄道を行程に入れることがあります。
でも行程がイギリスの休日にかかっている時は、ちょっと用心しないといけません。

休日は混んでるから?

じゃないです。

普段できないメンテナンスをすることが多いから。

行楽客のことなんて考えてないです。
ストとかもインパクトの大きな休日を狙い撃ち(笑)

今日のフリーペーパーにも8月のメンテナンスについての記事が載っていました。

主要駅と、影響のある期間がリストアップ。
私が利用するウォータールーからの路線は、8月5日から28日まで、運行数が極端に減るので、乗りたい時間のものが運行されないか、していても普段よりもずっと混んでいる可能性があるそうです。

路線によっても全く運行のないものもあるし、本当に注意が必要。


じゃあ普通の日だったら問題ない?

う~ん、イギリスそんなに甘くないです(笑)

 同じ新聞だけど、全然別のページの見出し。
「発表よりも実際はもっと遅延してる鉄道」

この記事の中に、どの鉄道会社が時刻表通りに運行されていないのかがリストアップ。

ナショナルレイルの発表では、終点で時刻表通りなのは89.8%らしい。
10本に1本は遅れてるってことですね。
日本だとありえないくらいひどい数字?
私からすれば、え、そんなにまともな結果?って感じ。

だって、もっと遅れてるイメージですもん。

案の定、途中駅での統計も入れたら、上の表が出来上がったというわけ。
平均したら64%しか時刻表通りじゃないって!!

ワーストワンは北イングランドのハル鉄道。
何と運行予定の66.7%が遅延かキャンセル。

いつも遅れる最悪の駅のいくつかはロンドン.
南西にあるウスターパークでは84%が遅延かキャンセル。
北ロンドンのトッテナムへイルがでは79.5%

その近くに住みたくないな~(笑)

住んでいる人だけじゃないですよ。
ガトウィック飛行場までの特急なんて、その重要性からも(しかも高いんだし)まともに運行してそうでしょ?
あま~い!!
何と遅延キャンセル率は50%以上です。 

地下鉄の駅とかでも、駅員さんが来ないから今日は開けませんとか、朝のニュースで見るとまたか~って思う時もある。

だけど、お仕事に遅れて、
「鉄道のせいだし~」
なんて言い訳できるのもイギリスのいいとこなんだけど!

8月にイギリスにお越しの方、鉄道利用を考えているのなら、チェックした方が無難です!








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2017年7月29日土曜日

サウスケンジントンのイタリアン

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サウスケンジントンの駅前で、フラッと入ったイタリアン。

一人で晩ごはんだったんだけど、居心地が良かったので、お勧めします。

ひとりでごはんって、ちょっと入りにくい場所とかもある。
ランチはそうでもないけど、ディナーは特に。
比較的入りやすいのはイタリアンとか和食かな。

入った時には気が付かなかったけど、ホテルのレストランらしい。
ホテル側からのアクセスもあるけど、私は路面から階段を下りて入りました。
9時半を過ぎでいたので、あんまり重くしたくない。

そう思ってサイドサラダを前菜に持ってきてもらいました。
Misticanza alla mediterranea Mediterranean salad £6
これ、私はよく使う手です。

前菜のボリュームが結構なものも多い。
なので、メインを過ぎたところのサイドを見ます。
イタリア料理でなくてもグリーンサラダとかがあるはず。

それを前菜に下さいって言えばいいだけ。
前菜を前菜セクションから選ばなくちゃいけないなんてルールはないし。

今回はなかったけど、イタリア料理だとクゼット(ズッキーニ)のフリッターもよく前菜にしてもらいます。
本来は付け合わせ用らしいけど、だいたい量もちょうどいいはず。
あと二つとも、時間がかからない。

前菜を頼むのは、メインが出てくるまでの時間が長くなりすぎるから。
一人でごはんの時は、何か読むものがあったり、することがあると時間を持て余すことがない。

さて、メインには牛テールのトマト煮込みを注文しました。
Coda alla romana Oxtail romana style £16
もっとコッテリしてるかと思ったら、意外にあっさりでした。

デザートは食べるつもりがなかったけど、メニューに「多分この町で一番!」と書かれていて、騙されてみることにしました(笑)
Tiramisu  £8
Probably the best in town
すごく普通。
スプーンですくった断面を念のために載せておきます。
私はもっとコーヒーがたっぷり入っている方が好き。
サイズは大きすぎ(ま、それが普通だけど)
表面積が小さくて、高さがあるものの方が、私のタイプです。

ワインはグラスで。
Montepulciano d'Abruzzo DOC Minini 2015 Glass 175ml £7
Warres Warrior Finest Reserve Port, Douro, Portugal
Glass 125ml £5

こちらがお勘定。

サービスは程よい感じ。
そっとしておいてくれるけど、必要な時にはちゃんと来てくれる。
このエリアでなんか食べる?って時には再訪すると思います。
内装はこんなカンジ。
朝、昼、夜といつでも開いてるのも使いやすそう。


The Pelham のホテル内です。



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2017年7月27日木曜日

同性愛者だということが、たった50年前には犯罪だったイギリス

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イギリスは日本と同じように長い歴史を持っています。

なのでニュースで「xxx年前の今日、こんなことがありました」なんて出てくることもしばしば。

この数字が800年前だったり、200年前だったりは色々です。

今からちょうど50年前、今日は同性愛の人たちにとって画期的な日でした。
それは、この日に「同性愛」が犯罪ではなくなったからです。
1967年7月27日成立の「Sexual Offences Act 1967」 


今年はその記念すべき50周年。

ということで、最近あちこちでその事実にまつわる記念イベントや展示を目にします。

ロンドンの大英図書館でも特別展。
今年の6月2日から9月19日までで、入場は無料です。

複雑なテーマを、とても分かりやすく展示していておすすめです。
小さなスペースなんですが、中身が濃いので、見学には1時間くらいは必要じゃないかと思います。

ここですべてをカバーするのは不可能なので、少しだけ紹介しますね。

この先は、表現に性的なものも含まれますので、ご注意ください。


まず、イギリスで「Buggery(アナルセックスや獣姦のこと)」に対する法律ができたのは 1533年のことです。
この年、国王のヘンリー8世は、彼の2番目のお妃になるアン・ブリンと結婚、
ローマ法王から破門宣告を受け、のちのエリザベス1世が誕生しました。

この法律の名前は「An Acte for the punishment of the vice of Buggerie」
通称「Buggery Act 1533」と呼ばれ、1861年まではこの法に触れると死刑に値する犯罪でした。

同性愛者が理由での処刑、最後は1835年。
ジェームス・プラットとジョン・スミスの二人がこの法(実際は1828に包括された別の法律)によって処刑されています。

1861年からは死刑ではなくなったものの、強制労働を伴う懲役刑が同性愛者に科されていました。

この刑を受けた中でもっとも有名な一人が、オスカーワイルドです。
ワイルド(左)とボージー(アルフレッド)


ワイルドはクイーンズベリー侯爵家の息子、アルフレッド・ダグラスと恋人関係にあったのですが、それが気に入らない侯爵。
その侯爵がワイルド宛に残したカードが事の起こり。
カードには「女々しい、ソドムの住人(本文にはスペルミスがありました)である、オスカー・ワイルド君」と書かれていました。
ソドムというのは旧約聖書に出てく地名で、あらゆる淫蕩・変態行為に耽る人々が住んでいるということになっています。
普通、ソドムの住人と言えば、アナルセックスをする人を指します。

これに怒ったワイルドは侯爵を訴えますが、その裁判で侯爵は自分の正当性のために、ワイルドが同性愛者であることを証明する証拠を用意することになるのです。

結局ワイルドは逆逮捕、2年間の強制労働と懲役刑の実刑判決となりました。

こちらは1890年に出版されたリピンコット誌(左)
ワイルドの「ドリアングレイの肖像」が目玉として扱われています。
でも内容が不適当(同性愛を扱っている)ということで、WH・スミス(イギリスの有名書店)では取り扱いをしないという措置が取られました。

翌年ワイルドは、大幅に書き直したものを出版(右)しますが、裁判で証拠として提出されたのはオリジナルのものでした。


この展示には、たくさんの書籍が、その扱う内容によって出版されなかったり、批判を受けたり、そういった例がたくさん並んでいました。

出版だけではなく、お芝居にも検閲がありました。

The Vortex(渦)という作品の上映許可に関するレター。
同性愛をドラッグ常用という比喩で扱った作品、1924年です。
主役を演じたノエル・カワード自身は、いくつかの同性愛をテーマにした作品のモデルになりました。

芸術の世界だけではなく、第2次世界大戦中、ドイツの暗号解明で活躍したアラン・チューリング。

彼も同性愛で逮捕、懲役か去勢かの選択を迫られて後者を選びました。
2年後1954年に自殺を図って死亡。


さて、その3年後、ある白書が出版されます。
通称 Wolfenden report と呼ばれるこれ。
正式名は「The Report of the Departmental Committee on Homosexual Offences and Prostitution」
この白書の中に「法律の機能とは、公序良俗を保ち、市民を攻撃的または有害なものから守り、他人の搾取や悪徳から十分な保護手段を提供することである...我々の見解では、 市民の私生活に介入したり、特定の行動を強制しようとしたりすることは法律の役割ではない」という文があります。

この白書から10年後、1967年7月27日に「Sexual Offences Act 1967」が出されました。
この法律によって「成人(イギリスでは21歳)の二人が同意によって、プライベートな場所で同性愛行為に及ぶこと」が犯罪ではなくなったのです。


もちろんこれですべてが解決しただけではありません。
1983年に出版された「エリックとマーティンと一緒に住んでいるジェニー」が公立図書館に置かれていることについて、保守派の購読層を持つデイリーメール紙が告発しました。
「税金を使って、同性愛を宣伝している」というわけです。

こちらが問題の本。
これは社会的に大きく取り上げられて、1988年の地方自治体法の28条目の条文成立に影響を与えました。
28条には「地方自治体は、意図的に同性愛を宣伝したり、同性愛を促進する意図で資料を公表したりしない」または「普通校で同性愛を家族関係だと偽り認めさせるような教育をしない」という内容が含まれています。

この法律は2003年まで有効でした。

ゆっくりとですが、それでもイギリスは同性愛者の人権について改革を行っていきます。

2004年には民間パートナーシップ法で同姓の準結婚が認められ、2014年には同性婚が法制化されました。
2013年2月のハローマガジン。
もちろん、LGTB の人たちに向けられる差別はいまだにあります。
でも、こういった啓蒙活動によって、少しでも理解が深まるといいなぁって思います。

是非開催中に足を運んでください。













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2017年7月25日火曜日

お待たせ! ロンドンの銀座おのでら実食レポート!

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お待たせしました!
…誰も待ってないよって聞こえてきそう(笑)

幸か不幸か、予約したレストランへの道すがら読んでしまった最悪のレビュー記事(笑)

ロンドンの銀座おのでら、レビューがあまりよくないというよりは、散々。
おのでらのレビュー(リンクします)

それらのレビューがどれくらい正しいのか、ドキドキしながらティムちゃんとランチしてきました。

私はメニューの一番最初に出てくる「Kame」というランチコースを注文しました。

季節の小鉢、
季節の前菜、
土瓶蒸し、
お鮨5貫、
アンガス牛のステーキ
5コースでお値段は45ポンド。


ティムちゃんは3コース £28 のセットランチ。

イカに詰めた甘エビ、
土瓶蒸し,
お鮨とお刺身のセット 

今回私たちのテーブルを担当してくれた二人を紹介します。
ソムリエ君がアントニー、ウエイトレスちゃんはアリアーナです。

レストランではスタッフとの会話も楽しみのひとつ。
食べ物や飲み物を運んでもらうだけじゃもったいない。
おすすめを聞いたり、最近の人気とか、色々聞いてみる。

二人ともフレンドリーで、とても楽しい時間を過ごすことができました。


お料理がジャパニーズだから、白ワインは甲州のワインを選びました。

 サーブしてくれるアントニー君。
おのでらでは、これが唯一日本産ワインで、この日は私たちが飲んだボトルでおしまい。
次の配達まで、品切れになるそうです。

すっきりしてエレガントなワイン。
ティムちゃんに、ブドウの品種を聞いたら、Koshuだよって。
「甲州っていうのは地名だよ。ブドウは何?」
そんな風に重ねて聞いたら、ブドウの品種名も甲州だと教えてくれました。
知らなかった。
ワインにするブドウって、みんなカタカナだと思ってた(笑)

さて、そんな話をしていたら、前菜が運ばれてきました。
3種類の選択からティムちゃんが選んだのは、
Sweet Shrimp wrapped in Squid, topped with Chirizu
イカに詰めた甘エビ

薄切りのカブか大根の上に、甘エビがイカにくるまれている。
それぞれの素材の食感が違って、とても興味深い味だって。
てっぺんに乗っているのは、しいたけ。
多分おだしで煮たものをごく薄切りにして、低温のオーブンでカリっとさせてあるんだと思う。

私の前菜は2つ。
左が黒間八(スギ)のカルパッチョ。
トリュフ、トリュフオイル、オレンジジュース、ザクロで作られたドレッシング。

拡大すると、こんなに美しい。
でも少しソースが多すぎ。
お魚の味は全然わからなかった。

右はしめ鯖。
おぼろ昆布、久しぶりに見た。
しめ鯖はきつめに〆てある。もちょっと緩い方が私好み。
しめ鯖の上にはゼリー状のおだし。

これはまだメニューに載っていない新商品だとアリアーナちゃんが教えてくれました。
美味しいって言ったら、嬉しそうに「でしょう?」って返ってきました。
ちゃんとみんなお味見させてもらってるんだ。
ウレイティングスタッフと話していると、出しているものを食べたことないって言われるレストランも多いので、感心しました。

お次はティムちゃんも私も土瓶蒸し。
柚子がついてきました。
三つ葉も入っていて、ふたつの香りで日本を満喫。

このお鮨5貫は、私の。
このあと続くメインコースの前。
ジャイルズが書いたレビューに、お鮨が横1列に並んでいたって書いてあったけど、この延長でずらっと12貫並んでいたのかな?
それはそれで見ごたえがある気もする(笑)

おのでらのお鮨とお刺身の盛り付けは、良くも悪くも日本ぽい。
かなりシンプル。
 Roka のような現地人向けの高級ジャパニーズ とかと比べると、遊び心というか、華が無い。
内容に自信があるからだろうけど、その割に山葵が安っぽくてちょっと残念。
ジャイルズの言いたいことの一部はわからないでもない。

でも、私のお鮨は握り具合もちょうどよかったし、ネタもよかった。
キモチ、私には大きすぎなので、次回は小さめに握ってくださいってお願いしようと思います。


こちらはティムちゃんのメイン。
セットメニューのお刺身とお鮨コンビにお味噌汁。
美味しいって食べていました。

さて、ティムちゃんのコースはここでおしまいなんですが、私のにはもう一品。
アンガス牛のステーキ、部位はサーロインです。
レアに焼いてもらいました。

鉄板ではなくて、炉端で網焼きだそうです。
胡麻ソースが付いてくるけれど、別に柚子胡椒をもらって、それであっさりいただきました。
焼き具合が丁度いい。
おいしそ~うって思っていたら、アリアーナちゃんがティムちゃん用に取り皿を持ってきてくれました。

お肉にはやっぱり赤ワインでしょうということで、ティムちゃんが軽めの赤を選んでくれました。
だってティムちゃんはまだお鮨食べてるしね。


アントニー君、まじめな顔でボトルを開けてくれます。

こういった、手間をかけてもらってるっていうのが好きです。

こちらがティムちゃんが選んでくれた赤ワイン。
すごく美味しかったです。


奥が鉄板カウンター、手前が炉端カウンター。
テーブルの間隔もたっぷりとってあって、ゆったりできます。

ランチの後柚子のリキュールをサービスしてくれました。
イタリア料理屋さんでレモンチェッロ出してくれるようなものですね~。


ティムちゃんはエスプレッソ、私はフレッシュミントティーで仕上げ。

大満足なランチ。

私たちの体験はジャイルズのレビューとは全然違うものでした。

お料理 7
内装 8
サービス 10
ということで10点満点だと8.3です。
特にセットメニューはお得感が結構あるのでは?

銀座おのでらロンドン、また再訪したいと思います。






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2017年7月24日月曜日

レビューが散々、昔の祭が今は銀座おのでら

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このブログでも何回か紹介したことのある、セントジェームスの祭。
以前は鉄板焼きとお寿司カウンターの二通りの楽しみ方ができました。




ところが閉めちゃったんですね。

そして、今年の春に「銀座おのでら」として再オープン。
3億円以上をかけた大改装と話題になりました。
お友達の SNS で写真を見て、かなりおいしそうだったのでトライすることに。

ティムちゃんがよく行く和食は ZUMA と ROKA。
「銀座おのでら」はふたりとも初めて。
他の高級ジャパニーズと比べて、どんな位置づけかすごく気になる。
ターゲットはどのあたりを狙ってるのかなぁ。

さて、他の人がどう思ったか、レビューをチェックしてみました。
そしたらあんまり出てこない。

英語で検索したら、プレス用の招待かなと思われる記事が2~3出てきた以外は、探しきれませんでした。
日本語で検索したら、外国のものがザラザラ出てきてロンドンのものは無し。
移動中、携帯でサーチしただけだから、念を入れて探したらもっと出てくるとは思いますが。

そこでもう一度英語でワードを色々試したら、イギリスのジャーナリスト Giles Coren の記事が出てきました。

この 6月に、タイムス紙に書かれた記事です。
見出しがすごい
「Giles Coren reviews Ginza Onodera, London SW1
‘The £50 sushi assortment wasn’t beautifully plated, just plonked in a row like a police line-up of guilty fish’」

ジャイルズコーレンによる、ロンドン銀座おのでらのレビュー。
50ポンドの「すし盛り合わせ」は美しく盛りつけられていなかっただけではなく、目撃者から選び出される犯罪者のように、単に横一列に並んでいた。

場面が浮かんで、なかなか面白い表現。

「Thin slices of cactus-fed turbot marinated in kelp サボテンを餌に育てられたヒラメの昆布〆薄造り 20ポンド」に関しては、20ポンド出して、ヒラメがサボテンを食べるのを見ていた方がましって書かれていました。

これも、見てみたい気はするなぁ(笑)


で、読み進んでいくと、高いだけでかなり残念なレストランだから、行かない方がいいということで締めくくられていました。

で、彼による数字での評価は;
Cooking(料理): 2
Dining room(内装): 2
Service(サービス): 7
Score(10点満点で): 3.66
サービスを「7」にしたのは、企業を攻撃しても個人は攻撃したくないという気の使い方だと想像します。
楽しみにしていたティスティングメニューが出せないと言われて、ネットでチェックしたとかいうくだりや、熱燗vs冷酒の話なども出てくるから、7 はちょっと怪しいな。


英語のレストランレビューの一例、是非、読んでみてください。


読み終わった後にティムちゃんにも読ませて、もう二人で「どうする?キャンセルして別のお店に行こうか?」ってところまで話が進みました。

でも、祭だった時に、私もいい経験も悪い経験もしたので、一人のレビューで判断するのはどうかと思って、結局おのでらでランチすることに。

お店に入ったところがとてもきれいになっていました。
以前もバーがあったけど、こんなに広くなかった。
誰も飲んでいないのは以前と同じ(笑)

さて、ランチにはアラカルトで注文する方法と、セットランチを注文する方法があります。

私はメニューの一番最初に出てくる「Kame」というランチコースを注文しました。

季節の小鉢、
季節の前菜、
土瓶蒸し、
お鮨5貫、
メインコースはアンガス牛のステーキか鮭の西京焼きからの選択です。
5コースでお値段は45ポンド。


ティムちゃんはアラカルトでお鮨を食べたいと言っていたのですが、ブログに書きたいので、3コースのセットランチを食べてもらいました。

前菜の選択は、揚げ出し豆腐、エビと野菜のてんぷら、イカに詰めた甘エビ。

お次の選択は、海藻とお豆腐のサラダか土瓶蒸し。

メインをどれにするかでセットの料金が違ってきます。
チキンの胸肉カツ+ご飯とお味噌汁 £23
天ぷらの盛り合わせ+ご飯とお味噌汁 £23
鮭の西京焼き+ご飯とお味噌汁 £25
アンガス牛の照り焼き+ご飯とお味噌汁 £25
うな丼とお味噌汁 £28
お鮨とお刺身のセット £28
ギンダラの西京焼き+ご飯とお味噌汁 £35

ちょっと長くなったので、お料理の方は次回に書きますね。



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2017年7月23日日曜日

セットメニューは安いのに、ワインがメチャ高くて、失敗した~!!

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久しぶりにお友達のロンパラさんとランチ。

どこがいいかな~と思ってティムちゃんにおすすめを聞いてみました。
そしたら、オクスフォードサーカス近くのとてもお洒落なレストランがおいしかったというので、早速調べてみました。

壁中に絵がかかっていて、天井が高いステキな内装。

有名シェフ、JASON ATHERTON のお店。
ティムちゃんいわく、モダン英国料理で、軽い仕上がりだって。
量が多すぎないから、女の子同士のランチにピッタリと教えてくれました。
メニューもセットランチがあって、3コースで30ポンド切るくらいと良心的。
そこで早速予約。

当日数分前にレストランに到着したら、ロンパラさん、座ってるし~。
彼女はいつも時間厳守。

私も結構早い方なんだけど、ロンパラさんよりも早く到着したことはないかも!

この日は暑かったので、、よく冷えた白ワインをキュッとひっかけようとワインリスト見て驚き!

50ポンド以下のワインがほとんどない!!

ワインリストは結構なボリューム(22ページありました!)で、端から端まで読んだけど、50ポンド以下のワインは片手で足りる数しかありませんでした。

予約前にセットメニューの値段は確認したけど、ワインリスト確認し忘れ。
ロンパラさんは結構いける口なので、二人で2本と思っていたけど、結局1本をシェアしました。

スペインのアルバリーニョを注文。
Rias Baixas Albariño, Martin Códax 2015 49ポンド

これ、スペインだとお店で1本10ユーロで売ってる。
イギリスでも小売りで9ポンド前後。
それが49ポンドはちょっとすごい。
ロンドンでレストランのワインの値段って、卸売りの3.5から4倍が普通。
小売りの5倍はかなりひどい。

多分、原価(スペインのワイナリーを出る前)は3~4ポンド。
イギリスに入ってきて、そこに税金、さらに卸会社の手数料や倉庫代と小売店の儲けを入れて、小売値段が9ポンドになる。
レストランは卸業者から買うから、値段はもっと安い。
そこにレストランの儲けが入って、さらに付加価値税。
これ一本でレストランの儲けは32~3ポンドくらいじゃないかな?
ワインの世界(笑)は奥が深いでしょ?


実は38ポンドのワインが1本あったんだけど、それは Vins de Pays d'Oc。
イギリスの高い税金やもうけを取ったら、そのクラスのワインって原価は1ポンド前後、絶対に2ポンドしない。
そんなワインにそこまで出したくない。

こういったことに興味のある人はワインの税率の図解が楽しめます。
これは小売りの場合。

レストランではお値段が上にも書いたように、3.5倍から4倍というのがロンドンの常識。
なので更にワインの原価の割合が小さくなります。
クリックしたら、ちょっと大きくなります。
お食事の利益率より断然効率いいです。
多分セットメニューだったら、6人でワインなしよりも、2人で1本ワイン飲んでくれた方が儲かるんじゃないかな?
道理で頻繁に注ぎに来てくれるわけだ。



食べ物はセットメニューから。

Line-Caught Mackerel
roasted and tartare, pickled raddish, crème fraiche
前菜にサバのローストとタルタル。
タルタルがちょっと生臭かった。
ローストはとっても美味しかったです。
ロンパラさんはおいしそうなトマトを選びました。
そのうちブログに出てくると思います。

Roasted Cornish Plaice
kohlrabi, pak choi, cucumber and samphire dressing
メインに選んだのは、コーンウォールのカレイ。

ソースが軽くてとてもおいしかった。
繊細なお味で、レストランで食べてるって実感。
ロンパラさんは豚バラを選んでいました。
そっちもおいしそうだった!

さてデザートです。
Tennis Ball Meringue
Champagne poached peach, Pimm's and strawberry jelly
これがどんなカンジなのか見たかったからセットメニューにしたので、出てきた時は「オォ~」って思いました(笑)

メレンゲでできたテニスボール。
大きさもそれくらい。
中はクリームとイチゴです。
でも今メニューを見たらピーチって書いてある。
多分芝生とジェリーの間のクリーム色のがピーチだと思う。シャンペンでポーチして裏ごししたらこんな風になると思うし。
楽しい一品だったけど、メレンゲがかなり甘かったです。


さてお勘定。

ロンパラさんと二人で2時間ゆっくり楽しいひと時でした。

サービスも良かったから、お酒をそんなに飲まないなら、かなりお得だと思います。
でももう少しワインを安くすべきだって思いました。




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