2015年4月4日土曜日

聖金曜日

昨日は聖金曜日でした。

キリストさまが殺された日。

なのに英語では「GOOD FRIDAY」といいます。
なんで?

聖金曜日の方がぴったりきますよね。
英語だと何だか腑に落ちない。

木曜日にリッチモンドでお買い物をしていたら、受難劇の準備。

受難劇というのは最後の晩餐から磔刑までを扱うことが多い。

ということで、これはどう見ても最後の晩餐のシーン用。
椅子の数も13脚だし。

これは何になるのかなぁ。
バスケットの中にはパンがたくさん入っていたからみんなで分けて食べるシーン?

ひじの付いた 椅子が3脚、ということで権力者の席。
 ドレスリハーサルをするそうで、ローマ兵もたくさんいました。
ここまでの写真は前日木曜日に撮ったものです。

面白そうなので、ティムちゃんと一緒に金曜日に出かけてきました。
ということで、ここからの写真は本番のもの。

まずすごい人でびっくり。
役者さんと観客の境がないのが面白い。

だけど、クラウドコントロールのまずい地域ではやらない方がよさそう。

これはイスカリオテのユダ。
 最後の晩餐の前にキリストが彼の足を洗おうとするシーン。
この後ゲッセマネの園のシーン(私の居た所からは見えませんでした)があって、
とらわれたキリストが訊問されるシーン。
私はすぐ横にいたので、迫力ありました。
でも、俳優さんと目が合って、ちょっとどこ見ればいいかわからなかった(笑)

 舞台は広場を抜けてリッチモンド図書館脇へ。

ガリラヤの国主ヘロデから侮辱されるキリスト

図書館の建物がローマの総督の館という設定。
ピラトがキリストの罪が見いだせないことを群衆に告げるところ。
それでも処刑を望む群衆に、今度は過ぎ越し祭の恩赦を提案。
殺人者のバラバとキリストのどちらかを釈放するという選択で群衆が選んだのはバラバ。

磔刑の判決を受けたキリストは処刑場まで歩いていきます。
で、この階段を降りたところが処刑台になるんだけど、もう鈴なりの人。
 磔刑の準備もされています。
 なんだか観客がキリストの処刑を本当に待ち望んでいるユダヤの人々に見えてきました。
もちろんそれも計算の上なんだろうけど、ちょっと気持ち悪い。

なので、その場を離れてリッチモンド橋から見ることにしました。
キリストの歩くスピードが遅いので、全然問題なく歩けました。
 すごい人でしょう?
 キリストがどこにいるか見えますか?
中心やや右手、上半身裸で腰には白い布がそうです。

ちょっと群集心理について考えてしまった聖金曜日でした。
こうやって遠目で見てる分にはわからないんですが、近くにいるとみんな残酷なものを見る期待に満ちた目をしていました。




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