場所はロンドン博物館です。
「えっ、それどこ?」
そんな声が聞こえてきそう…(笑)
シャーロックホームズ展オフィシャルサイト(リンクします)
ロンドンって世界的に有名な美術館や博物館がすごくたくさんあります。
なのでロンドンそのものを扱っている「ロンドン博物館」は影が薄いのです。
だけど、私、この博物館が大好き。
地味だけど、いいものがいっぱいあります。
ロンドンの歴史をたどるということで、平日は校外学習の子供たちも多いです。
場所はロンドンウォール、セントポール寺院から徒歩圏。
館内は無料なんだけど、特別展示は有料です。
シャーロック展は大人料金£12。
これは博物館の入り口、まだ外側です。
作品のひとつ「踊る人形」がイラストも含めてそのまま壁一面に張り出されているのです。
「踊る人形」はホームズがシャープな推理で暗号を解いていくさまが人気の作品。
アイコニックな踊る人形のイラストもちゃんと載っています!
ちょっと上の部分が影なんだけど・・・。
最後の「The End」がいいでしょ?
さあ、ぐるりと一周したら、博物館に入場です。
ガラスのドアをくぐるとチケット売り場があって、その脇にはこんなオブジェがずらり。
221B のドアをイメージしたオブジェだそうです。
さて、地下に降りていくと特別展の入り口はこんな感じ。
この先は残念ながら写真禁止です。
シャーロックホームズが大好きな人でなくても楽しめる工夫があるのがすごいなと思いました。
昔からのシャーロックホームズの作品が、あちこちあるモニターで流れています。
もちろんジェレミーブレットやカンバーバッチもしっかり映っています。
また、彼らが身に着けた衣装だって間近で見ることができます。
カンバーバッチのコートには何の説明もついていないけど、ファンなら一目でわかります。
それ以外にも作者のコナンドイルにまつわる資料もたくさん。
例えば彼がシャーロックホームズを書いていたのはロンドンで目医者を開業していた時ですが、医者の資格を取ったすぐは開業する資金もなくて、船医をしていたのです。
その時にいろんな出来事や面白そうなアイディアをノートにつけていました。
その本物のノートブックが3冊も!
もちろんシャーロックホームズの生原稿やイラストも見ることが出来ます。
シャーロックが馬車で走った道を現在のロンドンで再現したりする映像も興味深い。
じゃあ、それほどシャーロックホームズに興味のない人は?
当時(19世紀の末)のロンドンの様子がよくわかるのです。
例えば霧のロンドン、
ガス灯の灯った夜のロンドン、
馬車やオムニバスといった当時の交通状況。
たくさんの当時の写真やイラストなども展示されていますから、わかりやすい。
何とモネの絵画までありました。
彼はサヴォイホテルに泊まって、ロンドンの絵もたくさん描いています。
特にスモッグに中る光の具合が気に入ったそうで、ふわっとしたモネらしい絵。
ということで、この特別展はいろんな人がその人なりに楽しめる。
私は昨日、月曜日の朝訪れたのですが、客層の幅が広いのに驚きました。
老若男女、国籍もいろいろだった。
みんなじっくり見ている部分がそれぞれなのも面白い。
そういった意味では、とてもロンドンだな~と思いました。
私が個人的に一番面白い展示だと思ったのは絵葉書。
ちょうど展示の中ごろに絵葉書が横50㎝、縦2m位のガラスケースに入っています。
裏表が両方みられるように飾られています。
これね、ちょうど100年位前の絵葉書の数々。
イギリスは切手を発明した国。
100年前は今よりも郵便事情が断然よかったそうです。
1日に何回も配達があったので、朝の郵便で「今日会わない?」
昼の郵便で「じゃあ6時ごろは?」
夕方の郵便で「いや、7時がいいなぁ」
それで7時に待ち合わせなんて芸当ができたらしい。
そこでメッセージを書いたらすぐに投函できる絵葉書の需要が多かったそう。
展示の絵葉書の1枚がシャーロックホームズに関連があります。
「さあ、探してみてください」といった趣向。
謎のまま展示会を出るのも嫌だったし、ちゃんと突き止めましたよ!!
もちろんかなり時間はかかったけど。
確認のために係員に聞いたけど、彼らは答えを知りませんでした。
(今はもう知っています)
こういった謎解き大好きなので、私にはこれが一番でした。
でも見どころは個人的に変わると思います。
ぜひゆっくり楽しんでください。
所要時間は1時間半。
もちろん30分以内でさっと見てもいいけど。
それでは次回はシャーロックホームズ展おみやげ編(リンクします)をどうぞ!
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2 件のコメント:
みきさん、こんにちは〜。
私もロンドン博物館好き!
あと、ドックランドのも。
ほんと面白いですよね〜。
このシャーロック・ホームズ展、見たいなと思ってました。(笑)
原作のイメージは、断然ジェレミー・ブレット氏がヴィクトリア朝のシャーロックにピッタリだと思うけど、現代版のカンバーバッチ氏もいいよね〜。
ねこなすさん、こんにちは!ここ、意外に奥が深いものが置いてあっておもしろいですよね。
私はカンバーバッチのシリーズ大好きです。
今からシリーズ4が楽しみ。
ジェレミーブレットのものは傍若無人ぶりが見られるエピソードが好きです。
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