最近ではグーグルなどのインターネットツールのおかげで、その国の普通の町並みを、世界のどこからでも見られるようになりました。
イギリスの町並みの印象といえば、整然としているとか、緑が多いといったものを挙げる人が多いようです。
整然としているのは、地主がまとめて建てたものが多いためです。
エリアやその通りで年代は異なりますが、私の住んでいる地区は半分以上がヴィクトリア時代のもので、約150年といったところ。
通りによってはその少し前、ジョージアンのもの(約250年前)もあります。
私の住んでいるおうちは、築80年なので、「イギリスでは比較的新しいおうち」の部類なのです(笑)
これはまだ建って1年くらいの集合住宅です。
こういったものはイギリスではフラットとよびます。
日本のマンションとほぼ同じと考えて、差し支えないと思います。
中は、ベッドルームが2つ、うちひとつはオンスイートといって、バスルームが主寝室の中に含まれるタイプだったりします。お台所とリヴィングルームといった造りが多いようですが、もちろん物件によって違います。
これは、リッチモンドロックというデベロップメントの建物のひとつで、元学校だったところを住宅に変えました。この建物の後ろはテムズ川で、なんと寝室の数は10。

いくらくらいだと思いますか?
15ミリオンポンドですって。
宝くじに一回当たったくらいじゃ買えません(笑)
こんなのもあります。
これは元チャペル。これをひとつのおうちに改造したら、やっぱり15ミリオンとかって言われても不思議じゃないけど、中はフラットが10軒位入っています。
イギリスらしいおうちといえば、こんな風につながっているもの。
こういうのは、テラスといいます。
3軒以上つながっていて、空から見ると、屋根の色とお庭の色が縞模様のように見えます。飛行機で、空港に降りてくる時に、こんな建物がたくさん見えてくると「ああ、イギリスだぁ」って気になります。
次の二つの写真は、スタイルは違うけど、同じような建て方なのに気がつきますか?
2軒つながって建っています。
これは「セミデタッチ」という造り。
結構広いんです。これなんかは4階建て。
お玄関の階段の下に、半地下が見えるでしょう?
こういったところは普通はお台所です。
こちらは半地下は無くて、屋根裏部屋があります。
屋根に窓がついているでしょう?
もともとおうちが作られた時には屋根裏は物置だったりして、窓はありません。
こういった改造を「ロフトコンヴァージョン」といいます。
次の二つは一戸建てのおうちです。でも、中を改造して、フラットになっていたりする場合があります。
ドアの横に呼び鈴がいくつ付いているかを数えると、フラットになっているかどうかがわかります。こんな風にドアの両側に窓があるタイプは「ダブルフロント」と呼ばれます。
バランスもいいし、どっしりして、素敵なおうちです。
ドアの両横のお部屋は、普通はリビングにします。
お散歩をしながらおうちの写真なんかを撮っていると、たまに見咎められたりしますが、「建築の勉強をしているの、様式のサンプルを集めているんです」で「あら、そう」で終わりです。
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