昨日はJRTGAの勉強会でキューガーデンに行きました。
JRTGAは、英国公認日本語ガイド協会という名前で、日本語で観光ガイドをしている人たちの公式協会です。
暇な時期には協会主催の勉強会なども開いたりしています。
私のおうちからは、キューガーデンまで歩いて25分くらい。
といっても中は広いので、一番リッチモンドに近いゲートまでってことだけど。
勉強会は11時からだけど、ガーデンは9時半には開くので、早めに行ってお散歩を楽しむことにしました。
キューガーデンのリッチモンドよりの入り口は、ライオンゲートという名前です。
この入り口から入ると、すぐに目に入るのは東洋風の塔です。「パゴダ」と呼ばれていて、18世紀に作られました。
中国風のスタイルが、もてはやされた時代です。
遠くから見ると、それらしいのですが、近くで見ると、なんだかね。
レンガで造られていて、いかにも頑丈そう。
それも過ぎて、ずんずん歩いていくと、いきなり日本風の空間に出ます。
ジャパニーズゾーンと呼ばれているエリアで、勅使門や石庭があるのです。
平日だし、まだ開いて間もないこともあって、この辺りには誰もいませんでした。
お天気は曇り。
2月らしく重い雲がいっぱい。
石庭に近づくと、なんだかピンクの色がちらほら。
よく見ると、あ、椿。この季節にキューガーデンを訪れるときは、温室の蘭を見に行ったりするので、ここに椿があるのは知りませんでした。
東京ドームの28倍というサイズの一番端っこなので、蘭のある温室とは反対側です。
はっとする美しさ。
こんなのって、日本ぽい美しさじゃないかな?
美術館で日本のものをご案内する時に、よく似たような日本まがいのものが近くに展示してあったりして、「さて、どっちが本物の日本美術でしょう?」なんて質問をしたりします。
大概のお客様は「正解」なんですが、「どうしてこっちだと思われましたか?」って聞いてみると「なんとなく」
美に対する感覚って、はっきりどこがって言うのが難しくても、何となく感じるものって時があります。
この落椿はすごく日本的だなぁって感じました。
椿って春の季語なんですってね。
この門のすぐそばには、虚子の句が碑に残されています。
近くにはベンチが置かれていて、ゆっくりとお庭を楽しむことができるようになっています。
誰が置いたのか、落椿。多分これは日本人の仕業じゃない・・・(笑)
でも、こっちもなかなか違う意味で面白いアートだなぁっておもいました。
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