2009年6月10日水曜日
チャリスウェル
この写真はチャリスウェルです。
聖なる泉の湧き出る井戸を含めて、小さなお庭がグラストンベリーのトール脇にあって、世界中から癒しを求めてたくさんの人が訪れています。
伝説ではアリマタヤのヨセフが聖杯を洗ったとされるところ。
でも「(せっかく)聖杯に入れて、イギリスまで持ってきたキリストの血や汗を洗ったりするのかなぁ?」
と、かなり素朴な疑問を持ったのは私だけではないはず。
まぁ難しそうなことには触れずに、事実に徹することにします。
このそばにはグラストンベリーで有名なトールがあります。
ここも少し高台ですから、トールが島だったときには、ここも島の一部だったはずで、海水が周りを取り囲んでいた時代には湧き水は貴重だったに違いありません。
サマーセット州はりんごの産地として有名なのですが、りんごは長寿の助けになると考えられていました。
今でも「りんごの医者要らず」とはよく言われることです。
ミネラルの豊富な湧き水も、健康にいいことはきっと知られていたでしょう。
ですからこの聖泉の重要性は、あながち伝説だけには依らないと思います。
お庭のいろんな箇所に円を二つ重ねた形がモチーフになっています。
これは The Vesica Piscis とよばれて、二つの世界(例えば天と地など)の融合、そしてそのパワーを表しています。
井戸の蓋にもこのモチーフがあります。
現在このお庭はチャリスウェルトラストの所有で、管理もここが行っています。
聖泉ということで、なんだかご利益がありそうですが、実際ミネラル分が多いので、温泉のような効果は十分期待できると思います。
井戸から数メートル離れた、ライオンの口から湧き水が流れ出ます。このライオンの口から流れ出る水を汲むことは許されていますが、チャリスウェルは水の販売は行っていません。
安全基準に問題があるのか、モラル上の措置なのかは知る人ぞ知るといったところ。
でも入場料を払うオフィスで空のボトルを買うことができますから、もって帰ることは可能です。
因みに小さい(空の)ボトルは1ポンド。
大きなものは1.5ポンドです。
ライオンの口のところで手を洗ったら、何となくスベスベになった気がしたので、私は大きなボトルにいっぱい水を汲んで帰りました。
この水が次にはヒーリングプールに流れ落ちます。ここでは足を浸したりできるようになっています。滑らないように注意が必要。
鉄分が豊富だそうで、あちこち赤く染まっています。
この小さな池のそばに入り口と出口。出口の脇には売店があって、ケルト系のおみやげとか、専門書が揃っています。
エッセンスオイルなどもいろんな種類があって、成分のところに「チャリスウェルの水」が入っていたりします。
グラストンベリーの修道院跡とトールの中間に位置しています。
とってものどかなお庭で、ベンチがあちこちにおいてありますから、のんびり癒しの気分に浸るのに最適です。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
4 件のコメント:
とても静かな風景ですね。アーサー王伝説にかかわる場所なんですねえ。ああ、行って見たい。ドイツでは温泉が結構ありまして、温泉水を飲んだりもするのですが、この湧き水もそんな感じでしょうか。鉄分が多くて赤くなるのは有馬温泉の金の湯みたいです。(大変ローカルな話ですが。)ガイドのお仕事、大変そうですが、仕事中ご様子もかっこいいですよ。
ロッテンマイヤーさん、こんにちは。
アーサー王伝説、お好きですか?
イギリスではコーンウォール地方を中心に、たくさんの伝説が残っています。
グラストンベリーの近くの村には「キャメロット」なんて名前のパブがあったりして。
私は行ったことはありませんが・・・(笑)
有馬温泉には行ったことがありますが、鉄分が多いなんて知りませんでした。
ブログって勉強になりますねぇ(爆)
ガイドの仕事は楽しいですよ。
イギリスのガイドは、マニュアルがないおかげで好きなことが言えるので、あまりストレスは溜まりません(笑)
mikiさん、はじめまして。
ESSEX在住のTakako Pageです。
グラストンベリーについて調べていてMikiさんのブログを見つけました。
チャリスウエル、良いですよね。
実は、まだ一度しか訪れていないのですが、今年は車で何度も訪れようと思っています。
私はオリジナルのパワーストーンを製作しているので、石の浄化に行きます。
井戸を眺めて癒されて、ベンチに座ってボ~ッとしたいです。
ジョンレノンが”イマジン”の構想を練ったといわれるエンジェルベンチでCDプレーヤーで”イマジン”を聞きました。
Mikiさんのブログ、とても楽しいです。これからも拝見させて下さい。
私のHPです。よろしかったらご覧になって下さい。
http://t-stones.typepad.jp/ 日本語版
http://www.t-stones.co.uk/ 英国版 (作成中です)
Takakoさん、こんにちは。
面白そうなお仕事をされているんですね!
ジョンレノンの話は知りませんでした。
次回行った時に思い出します。
また遊びに来てくださいね。
コメントを投稿