桃太郎君は日本のテレビドラマが大好きです。
こちらで手に入るものは音声はそのまま、英語の字幕が出てきます。
桃太郎君の日本語は、日本のドラマを見始めてから随分上達しました。
小学校の2年生くらいまでは、ロンドンの補習校で土曜日に日本語を勉強していたのですが、「日本人は意地悪だ」と補習校は辞めてしまって、日本語はそれほど上手ではありませんでした。
桃太郎君はつい最近まで、自分はイギリス人だと考えていました。
だから、「補習校の日本人が意地悪だ」とは言わずに、「日本人(自分は入っていない)は意地悪」となるわけです。
ところがおととし日本に遊びに行かせた頃から、ちょっと変化が出てきました。
何でもイギリスのものがだめで、その反対に日本が最高の場所のように考え始めたのです。
今では音楽も日本のものを中心に聴くようになりました。
因みに好きなのはYUIちゃんと、大塚ナントカって子と、ウタダヒカルだそうです。
たぶん、アルバムは全部I-Podに入っているんじゃないかな?
学校でもオリエンタル系の子達と仲良くし始めました。
(残念ながら男子校なので、女の子はいませんが、どうやら髪の長い清楚な女の子が好みのようです)
桃太郎君の学校はハーフやクウォーター、そして外国人の子が殆どで、生粋のイギリス人は半分以下です。
といってもヨーロッパや北米のミックスなので、見た目ではあまり気が付かないかもしれません。
オリエント系の子は全体の10%くらいかな?
あまり友達の国籍が偏るのも心配なので、学校の先生に相談したこともあるのですが、思春期の男の子の普通の行動だと言われて安心しました。
お友達に剣道を教えている女の子がいるのですが、彼女もオリエント系のハーフや日本人の思春期の男の子のことをよく知っているので、相談してみました。
やっぱり問題ないそうです。
この時期の子供(特に男の子)はアイデンティティーについて模索する時期で、数年したら、自然に偏りがなくなっていくそうです。
少なくとも私たちには、友達のことでも自分のことでも、何でも話してくれるので、それほど心配は要らないのかもしれません。
桃太郎君は映画も大好きです。
殆どお友達から借りてきたDVDなのですが、なぜか桃太郎君のMacか、PS3でしか映りません。
そこで桃太郎君のお部屋で、ベッドに座って楽しむことになります。
たまにはティムちゃんも参加して、ベッドの上に3人が座ると、本当に窮屈ですが(これが団欒?)この年頃の子供は親と口もきかないことも珍しくないそうなので、まぁ幸せなほうだと思います。
一月くらい前から、そんな桃太郎君が
「マミィ、とてもいい日本のドラマがあるから一緒に見ようよ」ときいてきました。
「字幕がついてるなら、ティムちゃんも楽しめるかな?」と思ったのですが、桃太郎君はあまり気が進まないみたい。
理由を聞いてわかりました。
不治の病にかかった、女の子のお話なんですって。
「1リットルの涙」というタイトルです。
延ばし延ばしにしていたのですが、やっと数日前から見始めました。
ティムちゃんは怪我とか病気の話は大嫌いです。
でも仲間はずれになるのはもっと嫌いなので(笑)私たちがドラマを見るといったら、枕を2つ抱えてお部屋にやってきました。
でも案の定、第1話でギブアップしてしまいました。
先週末から桃太郎君の学校は春休みなので、二人でこの先このドラマを楽しむ予定です。
昨日3話目を見たけれど、泣かなかったのは1話目だけかな?
ティムちゃんがバックグラウンドの音楽が悪いとか、ア、この子かわいい、とか、余計なことばかり言うので泣かずに済んだのですが、桃太郎君と二人で見ていると、集中できるみたいです。
「絶対マミィは泣くと思った」そうですが、これみて泣かない人はちょっと変だと思います。
まぁ、感受性は人それぞれだけど。
特に主人公が桃太郎君と同じ年なので、余計に考えてしまうかもしれません。
それにしても、どうして桃太郎君はこのドラマが好きなのかな?
しかも、私にまで勧めるなんて。
(桃太郎君は既にもう全部見てしまっています)
やっぱり自分のアイデンティティーや、人生についていろいろ考えている時期なのかな?
2009年3月31日火曜日
2009年3月27日金曜日
領事館からのお知らせ
昨日お仕事を終えておうちに帰ってきたら、領事館からニュースレターが届いていました。
こんなこと以外にも、最近多発している詐欺事件がある、とか、どんな地域でどんな犯罪が多いとか、いろんな情報を流してくれます。
日本人の安全をちゃんと気にしてくれているのよね。
イギリスは民主主義の国なので、デモや集会を開く権利は(届けさえ出せば)誰にでもあります。
でもそういった集まりに便乗して、ただ騒ぎたいだけのトラブルメーカーもたくさんいます。
こういった大きな集まりには、かなりの数の警察官が警備に当たるはずなので、どこか別の場所が手薄になりそうな気がしたり、道路が閉鎖されたり、人出が多くなると地下鉄の駅が閉鎖したりすることもよくあります。
もし来週ロンドンにお越しの方はお気をつけください。
以下がニュースレターのコピーです。
2009年3月26日
金融・世界経済に関するロンドン・サミットに伴う注意喚起
1. 4月2日(木)、ロンドン・ドックランド地域のエクセル・センター(ExCel Centre http://www.excel-london.co.uk/)において世界20カ国以上の首脳による国際会議が行われます。http://www.g20.org/index.aspx
この会議に伴いロンドン市内において反グローバリズム団体や環境団体等がデモ等の抗議活動を計画しているとの報道があります。また、3月25日現在、ロンドン市内において本件に関連するデモ行進が次のとおり計画されています。(詳細はロンドン警視庁HP http://www.met.police.uk/events/index.htmでご確認ください)
(1) 3月28日(土)11時~17時:テンプル駅付近からハイドパークコーナー、参加者が数万人規模になるとの情報もあります。
(2) 4月 1日(水)14時~18時:グローブナー広場からトラファルガー広場
2. 上記以外にも会場のエクセル・センターやシティーを中心にロンドン市内各地での抗議活動が予想されますので、会議開催日前後においては関連情報等にご注意いただくとともに、行進等が行われている場合には不用意に近づくことを避ける等、不測のトラブルに巻き込まれないよう十分な注意を払ってください。
3. なお、会場付近のロンドン警視庁ニューハム警察では、今回の会議開催にあたり3月31日から4月2日までの間は警備強化により市民に影響がでる旨注意を喚起しております。また、いくつかの場所で検問等を実施するため、2種類以上の身分証明書(うち1つは要写真付)を携帯するよう呼びかけております。(発表内容はこちら http://cms.met.police.uk/met/boroughs/newham/04how_are_we_doing/news/g20_summit_important_security_information)
こんなこと以外にも、最近多発している詐欺事件がある、とか、どんな地域でどんな犯罪が多いとか、いろんな情報を流してくれます。
日本人の安全をちゃんと気にしてくれているのよね。
イギリスは民主主義の国なので、デモや集会を開く権利は(届けさえ出せば)誰にでもあります。
でもそういった集まりに便乗して、ただ騒ぎたいだけのトラブルメーカーもたくさんいます。
こういった大きな集まりには、かなりの数の警察官が警備に当たるはずなので、どこか別の場所が手薄になりそうな気がしたり、道路が閉鎖されたり、人出が多くなると地下鉄の駅が閉鎖したりすることもよくあります。
もし来週ロンドンにお越しの方はお気をつけください。
以下がニュースレターのコピーです。
2009年3月26日
金融・世界経済に関するロンドン・サミットに伴う注意喚起
1. 4月2日(木)、ロンドン・ドックランド地域のエクセル・センター(ExCel Centre http://www.excel-london.co.uk/)において世界20カ国以上の首脳による国際会議が行われます。http://www.g20.org/index.aspx
この会議に伴いロンドン市内において反グローバリズム団体や環境団体等がデモ等の抗議活動を計画しているとの報道があります。また、3月25日現在、ロンドン市内において本件に関連するデモ行進が次のとおり計画されています。(詳細はロンドン警視庁HP http://www.met.police.uk/events/index.htmでご確認ください)
(1) 3月28日(土)11時~17時:テンプル駅付近からハイドパークコーナー、参加者が数万人規模になるとの情報もあります。
(2) 4月 1日(水)14時~18時:グローブナー広場からトラファルガー広場
2. 上記以外にも会場のエクセル・センターやシティーを中心にロンドン市内各地での抗議活動が予想されますので、会議開催日前後においては関連情報等にご注意いただくとともに、行進等が行われている場合には不用意に近づくことを避ける等、不測のトラブルに巻き込まれないよう十分な注意を払ってください。
3. なお、会場付近のロンドン警視庁ニューハム警察では、今回の会議開催にあたり3月31日から4月2日までの間は警備強化により市民に影響がでる旨注意を喚起しております。また、いくつかの場所で検問等を実施するため、2種類以上の身分証明書(うち1つは要写真付)を携帯するよう呼びかけております。(発表内容はこちら http://cms.met.police.uk/met/boroughs/newham/04how_are_we_doing/news/g20_summit_important_security_information)
2009年3月25日水曜日
イギリスの階級
私が「パブの肴」を始めたのは2007年の3月です。
きっかけは、ブログという媒体に興味があったから。
観光ガイドという職業柄、イギリスの面白いお話を書いて、日本の人にもっとこの国のことを知ってもらおう、という思いもありました。
ただの私的な日記のような記事もありますが、できれば読んでもらって「ヘぇー」って言ってもらえるような物を書いていきたいと思っています。
たまに自分自身の記事を検索して、キーワードに引っかかるかどうかを試したり、アクセス解析で、どんなキーワードでこのブログにたどり着いた人がいるのかを調べてみるのも一興なわけです。
先日ドイツ在住のご家族をガイドさせていただく機会がありました。
観光のお話だけで満足される方もたくさんいらっしゃるわけですが、
今回は表面的なものに加えて、バックグラウンドにも興味を持っていただけそうな感じだったので、とっても楽しみでした。
1日という短い間だったので、本当に少ししかお話できなかったのですが、おうちに帰ってから、あれもこれもと、できなかったお話が浮かんできます。
ま、でもこんな時の為にブログがあるんだし、と割り切って考えることにしています(笑)
ガイドをしていてお客様からいろんな質問を頂きますが、階級のことを聞かれる時もあります。
私のブログの中でも、よくミドルクラスとか、ワーキングクラスについて触れていますが、いざ自分のブログを検索したら、イギリスの階級についてキチンと書いていないことに気が付きました。
というわけで、今日のテーマは階級です。
前置きが長かった・・・。
細かく分けるとキリがない階級ですが、昔はとっても簡単でした。
100年位前までは、階級は3つだけ。
自分か、もしくは近い親戚に紋章を持っている人が上流(アッパー)階級
イギリスでは貴族だけしか紋章は持てません。
新しく貴族になると、家系を調べて紋章を作ります。
長子相続なので、貴族のおうちに生まれても、次男坊や三男坊は家を出なければいけません。
そうなると紋章は無くなります。
でも家柄はバッチリなので、アッパーといえます。
因みにわかりやすいように「家紋」という表現をすることもありますが、イギリスの紋章は個人に属します。
だから貴族の家を相続するひとはお父さんの紋章とお母さんの家の門を組み合わせて自分の紋章にするわけです。
だから古い家に生まれた程、紋章は複雑です。
紋章はないけれど、資産を持っている人が中流(ミドル)階級
資産の運用はいろいろあげられますが、農地を小作人に貸したり、工場や事業の運営などもこれに当たります。
また職業を持っている場合もありますが、大学を出ないとできない職業、例えば学者、聖職者、医者、そして士官などがあります。
これらの職業は社会に貢献するのが目的で、そこから得る収入は二次的なもの、という建前が通ります。
ところが小さな寺禄しかない貧しい聖職者の場合なんかは、子供がたくさんいたりすると、将来が不安です。
その場合は子供を教育します。
そうしてアッパークラスの家庭教師なんかにしたわけです。
ジェインオースティンやブロンテ姉妹などはこの典型的なパターンです。
プライドと偏見の中で、お金持ちで、家柄のいいダーシーの親戚から、身分違いのカップルだと戒められたエリザベスの台詞を引用すると、
「なにもダーシーさんと結婚したからって、世界を飛び出したなんて思いませんわ。ダーシーさんはジェントルマン、そしてわたくしもジェントルマンの娘ですわ。その限りじゃ一緒じゃありませんの。」
日本語で読むと、人間は平等みたいに聞こえるかもしれませんが、大間違いです。
ジェントルマンとはミドルクラスのこと。
つまりエリザベスは「お金がないからってワーキングクラスと一緒にしないで頂戴、私はミドルクラスなのよ」って言っているわけです。
紋章はもちろん、資産もない人が労働者(ワーキング)階級
その名の通り、働かないと食べていけません。
でも彼らが不幸せなわけではありません。
日本やアメリカの社会では「向上心を持つ」ということが大切なわけですが、イギリスは同じではありません。
分をわきまえるということを大切にします。
ワーキングクラスにはミドルクラスにはない良さもたくさんあります。
どうしても順番に並べると、下というイメージで見られますが、逆に言うと底力を持っているクラスです。
税制が変ったことでこのクラスシステムに変化が現れるのが100年ほど前。
加えて2度の世界大戦で、イギリスは大きく変っていきます。
それでは現在の階級システムは、また今度・・・。 ランキングに参加してみることにしました。
きっかけは、ブログという媒体に興味があったから。
観光ガイドという職業柄、イギリスの面白いお話を書いて、日本の人にもっとこの国のことを知ってもらおう、という思いもありました。
ただの私的な日記のような記事もありますが、できれば読んでもらって「ヘぇー」って言ってもらえるような物を書いていきたいと思っています。
たまに自分自身の記事を検索して、キーワードに引っかかるかどうかを試したり、アクセス解析で、どんなキーワードでこのブログにたどり着いた人がいるのかを調べてみるのも一興なわけです。
先日ドイツ在住のご家族をガイドさせていただく機会がありました。
観光のお話だけで満足される方もたくさんいらっしゃるわけですが、
今回は表面的なものに加えて、バックグラウンドにも興味を持っていただけそうな感じだったので、とっても楽しみでした。
1日という短い間だったので、本当に少ししかお話できなかったのですが、おうちに帰ってから、あれもこれもと、できなかったお話が浮かんできます。
ま、でもこんな時の為にブログがあるんだし、と割り切って考えることにしています(笑)
ガイドをしていてお客様からいろんな質問を頂きますが、階級のことを聞かれる時もあります。
私のブログの中でも、よくミドルクラスとか、ワーキングクラスについて触れていますが、いざ自分のブログを検索したら、イギリスの階級についてキチンと書いていないことに気が付きました。
というわけで、今日のテーマは階級です。
前置きが長かった・・・。
細かく分けるとキリがない階級ですが、昔はとっても簡単でした。
100年位前までは、階級は3つだけ。
自分か、もしくは近い親戚に紋章を持っている人が上流(アッパー)階級
イギリスでは貴族だけしか紋章は持てません。
新しく貴族になると、家系を調べて紋章を作ります。
長子相続なので、貴族のおうちに生まれても、次男坊や三男坊は家を出なければいけません。
そうなると紋章は無くなります。
でも家柄はバッチリなので、アッパーといえます。
因みにわかりやすいように「家紋」という表現をすることもありますが、イギリスの紋章は個人に属します。
だから貴族の家を相続するひとはお父さんの紋章とお母さんの家の門を組み合わせて自分の紋章にするわけです。
だから古い家に生まれた程、紋章は複雑です。
紋章はないけれど、資産を持っている人が中流(ミドル)階級
資産の運用はいろいろあげられますが、農地を小作人に貸したり、工場や事業の運営などもこれに当たります。
また職業を持っている場合もありますが、大学を出ないとできない職業、例えば学者、聖職者、医者、そして士官などがあります。
これらの職業は社会に貢献するのが目的で、そこから得る収入は二次的なもの、という建前が通ります。
ところが小さな寺禄しかない貧しい聖職者の場合なんかは、子供がたくさんいたりすると、将来が不安です。
その場合は子供を教育します。
そうしてアッパークラスの家庭教師なんかにしたわけです。
ジェインオースティンやブロンテ姉妹などはこの典型的なパターンです。
プライドと偏見の中で、お金持ちで、家柄のいいダーシーの親戚から、身分違いのカップルだと戒められたエリザベスの台詞を引用すると、
「なにもダーシーさんと結婚したからって、世界を飛び出したなんて思いませんわ。ダーシーさんはジェントルマン、そしてわたくしもジェントルマンの娘ですわ。その限りじゃ一緒じゃありませんの。」
日本語で読むと、人間は平等みたいに聞こえるかもしれませんが、大間違いです。
ジェントルマンとはミドルクラスのこと。
つまりエリザベスは「お金がないからってワーキングクラスと一緒にしないで頂戴、私はミドルクラスなのよ」って言っているわけです。
紋章はもちろん、資産もない人が労働者(ワーキング)階級
その名の通り、働かないと食べていけません。
でも彼らが不幸せなわけではありません。
日本やアメリカの社会では「向上心を持つ」ということが大切なわけですが、イギリスは同じではありません。
分をわきまえるということを大切にします。
ワーキングクラスにはミドルクラスにはない良さもたくさんあります。
どうしても順番に並べると、下というイメージで見られますが、逆に言うと底力を持っているクラスです。
税制が変ったことでこのクラスシステムに変化が現れるのが100年ほど前。
加えて2度の世界大戦で、イギリスは大きく変っていきます。
それでは現在の階級システムは、また今度・・・。 ランキングに参加してみることにしました。
2009年3月22日日曜日
母の日・2009
本当に1年がたつのが早いです。
桃太郎君からは、恒例の手作りカードとチョコレート。
私の大好きなウイリアムカーリーのものです。
今年はいろんなタイプのチョコレートを見繕ってくれました。
と思ってブログを検索したら、同じようなかんじ(笑)。
お昼ごはんには私のリクエストでピザを食べに行きました。
リッチモンドの駅の近くにあるピザ屋さんで、Pizzeria Rustica という名前です。
シンプルだけど、生地がとっても美味しい。
私はここの「ピザ2007」がお気に入り。
生地を焼いた後に生ハムとルッコラとトマトのみじん切りをのせます。
とってもさっぱりして、脂っこくありません。
桃太郎君はきのこと生ハム、ティムちゃんはマルガリータにチリ。
お天気もよかったし、リッチモンドは何処も混んでいました。
このレストランも親子連れで賑わっていました。
今日だけ見ていると、イギリスが不況の真っ只中というのがウソのようです。
デモ気をつけてみていたら、水道の水を頼んでいるテーブルが目立ちました。
ロンドンのレストランではミネラルウォーターを頼むのが普通だったのに、最近「タップウォーター、プリーズ(水道のお水でいいです)」という人を多く見かけます。
ワインも値段の比較的安価なものが人気のようです。
私たちはモンテプルチアーノという安いワインを頼みました。
2009年3月21日土曜日
OL マニュアル
先月の初め頃仕上げた原稿が、出版されたようなのでご案内です。
OLマニュアルという月刊誌で、研修出版というところから出ています。
届いてびっくりしたのですが、この雑誌ってA5サイズです。
雑誌は全てA4だと思っていたのですが、よく考えると、頭いい。
大きさゆえに私は雑誌は持ち歩きません。
必要な部分だけ切り取ったり、薄いものは半分にたたんで持ち歩くことはしますが、分厚いものはカタチだけでアウトです。
この雑誌は「仕事と生き方について考えるワーキングガールのための月刊誌」というサブタイトルがついています。
目次をざっと見ると、なるほど働く女性にとって参考になりそうなタイトルが並んでいます。
私はこの手の雑誌は買ったことがないのですが、というよりも業界紙やファッション誌以外に縁がなかったというべきかもしれません。
今回はこの月刊誌の「海外ワーキングガール事情」というコーナーで、私の仕事である観光ガイドのことに触れています。
よかったら手にとって見てください。
リンクはこちらから
月刊OLマニュアル3月号
2009年3月20日金曜日
郵便局からのお知らせ
先日お買い物から帰ってきたら、郵便局からの不在通知が入っていました。
写真の赤い葉書がそうです。
受取人のサインが必要なお手紙だということが書いてあります。
裏面には受け取るための方法が色々書かれてます。
1、最寄の取扱所まで取りにいく
2、最寄の郵便局に配達してもらって、そこで受け取る
3、日を指定して、自宅に再送してもらう
4、別の場所に送ってもらう
面倒なので、オンラインで3の手続きをしました。
そうしたら、翌日にグレーの葉書が配達されてきました。
これには「送り主が郵便料金に足りない額しか払っていないので、お届けできません」と書かれています。
そして受け取る方法としては、
1、オンラインでお金を払って、自宅に再送してもらう
2、この葉書の裏に差額に切手を貼って投函して、自宅に再送してもらう
3、最寄の取扱所へ取りにいく。
面倒なので、オンラインで1の手続きをしました。
そうしたら、翌日にサインが必要なお手紙と、料金の足りないお手紙が届きました。
てっきりこの2件は同じ郵便物に対してだと思っていたので、何となく納得。
「ロイヤルメールってば、1回で済ませてよ」
と思っていたのですが、郵便局には何の非もなかったわけです。
早速開けてみると、料金が足りなかったのは、日本語ガイド協会からの名簿でした。
ついこの間まで、イギリスの郵便は封筒の大きさには関係なく、重さで料金が決まったのですが、最近封筒の大きさも料金に関わることになった為のミスです。
まぁ、よくあることかな?
といっても追加料金を取られたのは初めて。
ちゃんと計っているのね。
サインの必要なお手紙は、スーパーマーケットのウエイトローズからでした。
何でこんな手紙を受け取ったかについてはこちら。
それには謝罪と現在調査中である旨、書かれていました。
そしてこれが調査結果というわけです。
要約すると、どうやらほうれん草の収穫の際に、鳥の羽が混じったようです。
通常は洗浄や検査の段階で取り除かれているわけですが、今回はなぜか混じったままだったわけです。
続けて、
「これからはこのような事が2度と起きないように、更なる管理をします。
安全性の問題ですが、まずいし、気持ち悪いけど、毒ではないので大丈夫です。
とは言うものの、不愉快な思いをさせてしまって申し訳ありませんでした。
気持ちとして25ポンドの商品券を同封させていただきます。
カスタマーサービス担当、ミス***」
まぁ妥当な対応かな?
25ポンドなんて、微妙な金額。
どうやって決めたのか、気になるところです。
2009年3月17日火曜日
ローストビーフ

この絵はテート・ブリテンにあるホガースの絵で タイトルは旧き良き英国のローストビーフ」
ホガースは英国を愛した画家で、その情熱と同じくらい、フランスが大嫌いでした。
それは個人的な理由で、スケッチ旅行に行った時に、カレーでスパイと間違えられて、逮捕されたことがあるからなんです。
この絵は後ろに見えているゲートのおかげでカレーだとわかるのですが、ゲートの左手を見てください。
ベレーをかぶっているホガースが見えますか?
肩に閲兵の手がかかっていて、これから逮捕されるところです。
この絵のテーマは「英国はとっても素晴らしいところで、反対にフランスはサイテー!!」
絵の右下を見てください。
タータンチェックの服装の彼は、スコットランド人です。フランスと組んで、イギリスにカソリックの王様を置こうとしたたくらみも敗れて、こんなところでひもじい思いをしています。
その脇ではそのたくらみに手を貸した、おろかなフランスの兵士たち。
彼らの食べるものというのは、水のようなスープです。
フランスの富を牛耳っているのは、僧侶たち。
清貧がモットーのはずの、フランチェスコ派の僧侶(茶色い衣でそれとわかる)さえ、貪欲で私服を肥やしていることが中央のイメージでわかります。
でも彼が食べたそうにしている美味しそうなお肉の包み(というか下の白い布)にはゲートの奥に見えている、有名な旅館の名前に加えて、ご宿泊の紳士淑女の皆様へ、と書いてあります。
この旅館は英国人御用達ということで有名な場所。
その前を通っているのは、またしてもカソリックの行列。
英国では見られない光景です。
でも、私の目はそんなことより真ん中のお肉に吸い寄せられてしまいます。
サーロインの塊りなんですが、その美味しそうなこと!!
これだけしっかりとした牛脂の層があるとホントにもう、オーヴンに放り込むだけでしっとりしたローストが出来上がります。
最近のお肉は脂肪が敬遠されがちなのでとってもリーン(脂肪分が少なくて赤身ばっかり)。
だからローストしようとするとベイスティング(料理の途中で脂をまわしかける事)するのが大変、面倒がってやらないとぱさぱさの仕上がりになっちゃいます。
今日はローストビーフを作りました。
程よく脂身が混じってて、なおかつ上にどっかりと脂が乗ってるこんなお肉が手に入ったら、もう最高。
これはリブといわれている部位で、骨付き、2キロ位です。
アバディーンアンガスという品種で、ちゃんと寝かせた美味しいお肉です。
オイルをなじませて、塩コショウをしたら、220℃にしたオーヴンに入れて、すぐに温度を180度に下げます。
で1時間40分位かな?
付合せに欠かせないのがヨークシャープディング。
お水とミルクを半分づつで150mlにしてお塩を一撮み、卵を1個割り入れて、そこに50gの薄力粉を入れて混ぜ合わせたら1時間ほど放って置きます。
だからお肉を取り出した後に入れるってワケ。
お肉は冷めないように温かいところに置いとくか どうかしておいてね。
薬味にはホースラディッシュ(西洋わさび)、生のものが手に入れば最高だけど、瓶詰めでも十分!
私はEPC (ENGLISH PROVENDER CO)というブランドを使っています。
ところで牛肉のサーロインっていう部分の名前はロンドンで始まったのはご存知ですか?
日本で言うと徳川家康の時代にジェームス1世っていう王様が居ました。
彼がチャーターハウスって言うところでご飯を食べている時に、お肉があんまり美味しかったので、
王様、「これはなんと言う肉じゃ?」
給仕頭が「ロイン(腰肉)でございます。」
王様「ただのロインではこの美味しさにふさわしくない、そうだ、SIR(騎士)の称号をつけることにしよう。」
というわけでサーロインって呼ばれるようになったわけ。
だから他のお肉はただのロインだけど、牛肉だけ、サーロイン。
ロンドンには色んなところに面白い逸話がちりばめられてます。
この話もプレートになってお肉の中央市場、スミスフィールドで見ることができます。
観光でロンドンに来るとお肉屋さんにはなかなか行かないとは思うけど、是非覗いて欲しいのがアレンというお肉屋さん。
メイフェアーのコンノートホテルの斜め向かいです。
12月に行って見て、そしたら天井から七面鳥が何百と下がっててそれは見ごたえがあります。
お好み焼き
大学の学生さんたちです。
最終日にロンドンの観光をしたのですが、終わった後に小さな袋を持ってきました。
「ガイドさん、これもらってくれますか?」
ホームステイ先で作る予定だったのに、時間がなかったそうです。
おうちに帰って開けてみると、お好み焼きの材料がずらり。
早速昨日作ってみました。
私は普通はもっとシンプルなものを作るので、出来上がりが楽しみ。
キャベツをみじん切りにします。
私はpointed spring cabbage という種類をいつも使います。
これが何となく日本のキャベツに近いみたい。
これって胃袋がもう日本人サイズじゃないってことかなぁ・・・。
ちょっとユルメかな?
いつもとちょっと違います。
おたふくソースも初めて。
ちょっと甘口です。
でも、もらい物なので、文句は言いません(笑)
他にもさんまの蒲焼の缶詰とか、もらいました。
いつ食べようかな?
2009年3月12日木曜日
ダブルブッキング
我が家のカレンダーはいろんなところに置いてありますが、一番大事なのはお玄関のドアの内側にかけてあるものです。
おうちを出入りするときに必ず目にするので、歯医者さんの予約とか、桃太郎君の学校行事とか、たくさん書き込んであります。
以前にも書きましたが、私もティムちゃんも通勤していないので、不規則なお仕事関係の予定もカレンダーに書いておきます。
3月11日の予定は「MIKI・BRITISH MUSEUM/STUDY」と書いてありました。
私の所属している観光ガイド関係の協会は4つ。
それぞれが勉強会や講習を主催しているのですが、そのひとつJRTGA(日本語観光ガイド協会)主催の大英博物館でのケルトに関する講義が予定されていました。
イギリスのブルーバッジという資格は、はとバスのように建物を外から案内することもありますが、博物館や美術館の中を案内することも多くあります。
ハイライトツアーのようにめぼしいものなら、資格を取った段階で説明できますが、ギャラリーの展示を一つ一つ丁寧に見ていくためにはもっと深い知識が必要になります。
そこで専門書を読んだり、博物館のコースを取ってみたり、勉強会に出席したりするわけです。
数週間前に、ティムちゃんが日本酒のテイスティング(利き酒)に誘われていたのですが、これがなんと同じ日です。
「僕一人で行きたくないから、みきちゃんも来てよ」と言われていたのです。
初めは勉強会の前にちょっと軽く利き酒を楽しんでから、大英博物館に行こうと思っていたのですが、ちょっと時間的にきつそうです。
利き酒は12時から4時半まで。
勉強会は2時から3時半まで。
和食のお弁当を利き酒の会場で出してくれるというのですが、やっぱり、ちゃんとお昼ご飯をレストランで食べたいので、そうなると、勉強会に遅れてしまうかもしれません。
そこでやむなく勉強会をあきらめることにしました。
利き酒をあきらめないところが、私らしいでしょ?
だって、イギリスに住んでいたら、なかなか日本酒って飲めないんですもん。
大英博物館は明日も明後日もそこにあるけれど、日本酒はこの日だけ・・・。
しかもこの利き酒は、長野県の小さな蔵元ばかり、5家から3種類の日本酒が提供されているんです。
イギリスでは手に入らないものばかりです。
ピカデリーサーカスにある、日本クラブが会場でした。
私はこれまでたくさんのワインのティスティングに行った経験がありますが、日本酒のものは初めて。
しかも今回は規模が小さいので、個人面談みたいにテーブルを挟んでの試飲です。
ティムちゃんは和食のレストランで日本酒を飲んだことはあるけれど、こんなにたくさんの日本酒を蔵元の話を聞きながら飲んだことはありません。
それぞれの蔵元に通訳がついていたのですが、正直言って飲み物の専門家ではなかったので、ティムちゃんには私が全部訳しました。
吟醸酒とか、お米の精米度だとか、熟成だとか、面白かった。
それにしても日本酒って高い。
それぞれのテーブルで、輸入した場合のお値段をもらいましたが、最低でもシャンペンと同じくらいの値段です。
このテーブルに最初に案内されました。
大信州酒造という会社です。
私にはここのお酒が一番美味しかった。

このテーブルは親子で参加。
芙蓉酒造という名前です。
ティムちゃんは「イギリスにはどれくらい滞在するんですか」とか「ホテルは何処」とか「イギリスは好きですか」とか、お酒に関係ないことばかり聞いていました。
お米の見本なども見せてくれて、ここのプレゼンテーションが一番良かったと思いました。
お次の蔵元は湯川酒造、今回参加の中では一番古いおうちだそうです。
彼で15代目なんですって。
このテーブルが最後、豊島屋酒造5つ目の蔵元だったのですが、お土産に彼の着ているのと同じ、上着(?)と携帯につける日本酒のボトルのチャームをくれました。
ティムちゃんは嬉しかったみたいで、「キモノをもらった」とお友達(英国人)に電話しましたが、所詮イギリス人なんて、そんなもの・・・?
実はもうひとつ、テーブルがあったんですが、写真を撮り忘れていました。
遠藤酒造場というところで、ティムちゃんいわく、イギリスでだったら、ここのお酒が一番受けるだろうということです。
「どうして?」ってきいたら、パッケージングがいいそうです。
イギリス人はまだまだ日本酒の味がわからないから、パッケージやメダルでアピールしていくことが大切なんですって。
この後近くのレバノン料理のレストランによって、帰路についたのは4時過ぎ。
とってもお勉強になった午後でした。
おうちを出入りするときに必ず目にするので、歯医者さんの予約とか、桃太郎君の学校行事とか、たくさん書き込んであります。
以前にも書きましたが、私もティムちゃんも通勤していないので、不規則なお仕事関係の予定もカレンダーに書いておきます。
3月11日の予定は「MIKI・BRITISH MUSEUM/STUDY」と書いてありました。
私の所属している観光ガイド関係の協会は4つ。
それぞれが勉強会や講習を主催しているのですが、そのひとつJRTGA(日本語観光ガイド協会)主催の大英博物館でのケルトに関する講義が予定されていました。
イギリスのブルーバッジという資格は、はとバスのように建物を外から案内することもありますが、博物館や美術館の中を案内することも多くあります。
ハイライトツアーのようにめぼしいものなら、資格を取った段階で説明できますが、ギャラリーの展示を一つ一つ丁寧に見ていくためにはもっと深い知識が必要になります。
そこで専門書を読んだり、博物館のコースを取ってみたり、勉強会に出席したりするわけです。
数週間前に、ティムちゃんが日本酒のテイスティング(利き酒)に誘われていたのですが、これがなんと同じ日です。
「僕一人で行きたくないから、みきちゃんも来てよ」と言われていたのです。
初めは勉強会の前にちょっと軽く利き酒を楽しんでから、大英博物館に行こうと思っていたのですが、ちょっと時間的にきつそうです。
利き酒は12時から4時半まで。
勉強会は2時から3時半まで。
和食のお弁当を利き酒の会場で出してくれるというのですが、やっぱり、ちゃんとお昼ご飯をレストランで食べたいので、そうなると、勉強会に遅れてしまうかもしれません。
そこでやむなく勉強会をあきらめることにしました。
利き酒をあきらめないところが、私らしいでしょ?
だって、イギリスに住んでいたら、なかなか日本酒って飲めないんですもん。
大英博物館は明日も明後日もそこにあるけれど、日本酒はこの日だけ・・・。
しかもこの利き酒は、長野県の小さな蔵元ばかり、5家から3種類の日本酒が提供されているんです。
イギリスでは手に入らないものばかりです。
ピカデリーサーカスにある、日本クラブが会場でした。
私はこれまでたくさんのワインのティスティングに行った経験がありますが、日本酒のものは初めて。
しかも今回は規模が小さいので、個人面談みたいにテーブルを挟んでの試飲です。
ティムちゃんは和食のレストランで日本酒を飲んだことはあるけれど、こんなにたくさんの日本酒を蔵元の話を聞きながら飲んだことはありません。
それぞれの蔵元に通訳がついていたのですが、正直言って飲み物の専門家ではなかったので、ティムちゃんには私が全部訳しました。
吟醸酒とか、お米の精米度だとか、熟成だとか、面白かった。
それにしても日本酒って高い。
それぞれのテーブルで、輸入した場合のお値段をもらいましたが、最低でもシャンペンと同じくらいの値段です。
このテーブルに最初に案内されました。
大信州酒造という会社です。
私にはここのお酒が一番美味しかった。
このテーブルは親子で参加。
芙蓉酒造という名前です。
ティムちゃんは「イギリスにはどれくらい滞在するんですか」とか「ホテルは何処」とか「イギリスは好きですか」とか、お酒に関係ないことばかり聞いていました。
お米の見本なども見せてくれて、ここのプレゼンテーションが一番良かったと思いました。
お次の蔵元は湯川酒造、今回参加の中では一番古いおうちだそうです。
彼で15代目なんですって。
ティムちゃんは嬉しかったみたいで、「キモノをもらった」とお友達(英国人)に電話しましたが、所詮イギリス人なんて、そんなもの・・・?
実はもうひとつ、テーブルがあったんですが、写真を撮り忘れていました。
遠藤酒造場というところで、ティムちゃんいわく、イギリスでだったら、ここのお酒が一番受けるだろうということです。
「どうして?」ってきいたら、パッケージングがいいそうです。
イギリス人はまだまだ日本酒の味がわからないから、パッケージやメダルでアピールしていくことが大切なんですって。
この後近くのレバノン料理のレストランによって、帰路についたのは4時過ぎ。
とってもお勉強になった午後でした。
2009年3月10日火曜日
ジェイミーのレストラン
ロンドンからオクスフォードへ行くには、鉄道や長距離バスなど方法がたくさんあります。
日帰りのチケットなら、(朝9時半以降のオフピーク切符)鉄道だと20ポンド、バスだと多分半額以下。
私はロンドンの中心地にわざわざ出かけずに、リッチモンドからレディングという駅に行って、そこからオクスフォードに行きました。
鉄道の路線はすべてロンドンに向かっていますから、地方同士の横のつながりは不便な場合が多く、一旦ロンドンに出てしまった方が却って時間の節約になる場合が多いものです。
イギリスでは公共の乗り物がよく遅れます。
だから、念のために、少し早めにその場所に着くようにしています。
昨日のお仕事は、午後2時半に開始だったのですが、折角だから、早めに行って、オクスフォードでお昼ご飯を食べることにしました。
オクスフォードは学生の街ですから、安いというイメージがあっても良さそうですが、ついこの間、英国で一番物価の高い町に選ばれました。
公務員や教育関係者が多い街なので、不況に強いのが、その理由かもしれません。
ところで私がお料理が大好きなことは折にふれて書いていますが、そんな関係で、よくプレゼントにお料理の本をもらいます。
私のレシピ本の中で一番多いのが、ジェイミーオリバーのもの。
恥ずかしながら、昔ちょっと大好きだったので、桃太郎君とかティムちゃんが買ってくれたのです。
ジェイミーはデビュー当時は本当にかわいかったのに、今はちょっと太っちゃって、もうかわいくもなんともありません。
でも彼の給食改善の運動やなんかは、応援しています。
彼のレストランのひとつ、Jamie's Italianがオクスフォードにあるので、そこに行くことにしました。
このレストランは予約を取らないので、12時前には行列がついていることが殆ど。
でも中は結構広いので、1時前だったらまず大丈夫。
安くて正直な味がコンセプトです。
一人で食べるのもナンなので、添乗員さんと先生(語学研修のお客様だった)も誘っていきました。
私が注文したのは、上の写真のバーガー。
何処がイタリアン?(笑)
まぁ、ジェイミーオリバーなんで・・・
バッファローのオーガニックバーガー。
10ポンドちょっとでした。
とっても美味しかった。
先生はタリアターレのペストソース。
添乗員さんはスパボ(スパゲッティーボロネーズのこと)
それぞれ満足しました。
サービスもすごくよかった。
従業員がてきぱきしていて、愛想もよかったし、とても気分のいい店でした。
他にもバースやキングストンにブランチがあるそうです。
最後はジェイミーの写真。
若かりし頃


2009年3月8日日曜日
自然史博物館
木の棒の上を一生懸命歩いているんだけど、見えるかな?
これは自然史博物館の展示のひとつです。
ロンドンの自然史博物館(Natural History Museum)は、サウスケンジントンにあって、お隣には科学博物館、道を挟んでV&Aと、とてもお勉強に適している場所です。
人ごみに疲れたら、数分歩くとハイドパークに出て、そこでのんびり緑を眺めることもできます。
実は昨日(土曜日)、この博物館に足を運んだのですが、週末と学校の休暇中はお勧めしません。
私も他の日を選ぶことができたなら、もちろんそうしていたのですが、他の日では無理なので、混雑覚悟で行ってきました。
ここにはたくさんの動物の剥製や模型があって、実際の大きさなどを簡単に比べることもできます。
既に絶滅してしまったものや、その危機に瀕しているものなど、ゆっくりと見て廻ることができます。
また地質学博物館も併設されていて、ミネラルの標本なども豊富です。
その一角では床が揺れるコーナーがあって、地震を知らないイギリスの子供たちが、「ちょっと体験」できる様にもなっています。
観光客で一杯の大英博物館や、ちょっとミドルクラスのV&Aと比べると、ここは本当に教育の場だなぁ、と思います。
でもその騒がしいこと!
恐竜のコーナーは相変わらず長蛇の列です。
結構リアルなので、あまり小さな子供は怖がるかもしれません。
桃太郎君が小さかった時に、この博物館がお気に入りだったのですが、地質学のコーナーに行く長いエスカレーターを怖がったのを思い出しました。
真ん中の鳥は台湾に住んでいる、とても珍しい鳥で「帝雉(ミカドキジ)」という名前です。
英語の言い回しで、よく、「Dead As Dodo」と言います。
これは完全にダメになってしまったということ。
回復の見込みがないと言う意味です。
2009年3月4日水曜日
金柑
お客様から金柑を頂きました。
日本のお庭になっているもので、無農薬だそうです。
イギリスでも似たようなフルーツは売っているのですが、買ったことはありません。
カムクウォットといいます。
説明を読むと同じ感じなんだけど、本当に同じものなのかは不明。
最初は少しずつ小分けにして冷凍保存しようかと思ったんですが、
「解凍しながら食べている私」というのが想像できなくって、マーマレードにしようと思い立ちました。
でも我が家でマーマレードを食べるのは私だけ。
でもよく考えたら、金柑って喉にいいって言うから、喉のお薬にもなるかもね。
そこでマーマレードのようなものと、皮の塩漬けの2種類を作ることにしました。
だって甘くしてしまうと用途が限られるでしょう?
塩漬けなら活用できそうだし。
ネットでいろいろ探したんですが、金柑の塩漬けは発見できず。
とりあえず大きめのお鍋にお湯を沸騰させて、ざっとゆでこぼして、冷水に取りました。
半分に切って、種をとった後、半分はお砂糖とお湯でマーマレードのように煮詰めます。
中身はマーマレードのお鍋に加えて、皮はポリ袋に入れて、塩を振って軽くもんでから冷蔵庫に入れました。
塩漬けは和食の時に使えるかな?
2009年3月3日火曜日
RSPB・王立愛鳥協会
今日のロンドン情報ブログリストはこちら(リンクします)
今日は日本の愛鳥家のお客様と王立愛鳥協会を訪れました。
今回のアポイントメントは、お客様から依頼を頂いて、私がアレンジしたのです。
ロンドンのキングスクロス駅から最寄のサンディーという駅まで、1時間かかりません。
そこから徒歩で30分弱。
協会のウェブサイトでは徒歩15分と書いてありますが、イギリス人との歩幅は随分違うようです(笑)
中を案内してもらって、インターナショナルの担当であるマネージャー二人と、歓談後、昼食をご馳走になりました。
日本でのいろいろな問題を、お客様がお話になって、それを通訳するのですが、すごく勉強になりました。
あらかじめ、下準備のために日本の事情などは調べていたのですが、やはり直接聞いてみるとよくわかります。
日本では、猟区というのはいわゆる釣堀のようなもので、そこは有料で猟を楽しむことのできる私有地だそうです。
今まで知らなかったのですが、私は日本ではそういった場所でしか、銃を使えないと思っていました。
ところが実情は、ほんのわずかな保護区を除くと、日本の土地の大部分の場所は猟用語で「乱場(らんば)」と呼ばれるものだそうです。
乱場というのは、銃を使って鳥や動物を撃つことのできる場所という意味です。
マナーの悪いハンターが、保護されている鳥を撃ったり、決められた以上に捕獲したり、問題は多いようです。
色分けされている、日本の地図を見せてもらいましたが、本当に乱場ばかりです。
日本の野鳥の会からも、RSPBにたくさんのビジターが訪れているそうですが、これまで猟の規制などに関する問題というものは、話題に上らなかったそうです。
こういった実情や意見の交換というのは、どんな業界でもとても興味深い内容が多いので、やっていて面白く感じます。
今回のお客様は日本からたくさんの資料をお持ちだったので、論理的に話を進めることができたのがよかった点です。
RSPBの方たちも、たくさんのアイディアや意見を出してくれたので、とても活発な歓談になりました。
企業や団体から視察に訪れる人は、積極的に質問をしないので、場が持たないことがよくあるのですが、個人的にイギリスまで来られる方はさすがに熱意が違うな、と実感した一日でした。
リザーブと呼ばれる保護区(RSPB所有)を歩いているときに見つけた木です。
これは英語でウィッチヘイゼルと呼ばれています。
お薬の材料になります。
にきびとかに効くみたい。
それ以外にもスノードロップがとてもきれいでした。
今回のアポイントメントは、お客様から依頼を頂いて、私がアレンジしたのです。
ロンドンのキングスクロス駅から最寄のサンディーという駅まで、1時間かかりません。
そこから徒歩で30分弱。
協会のウェブサイトでは徒歩15分と書いてありますが、イギリス人との歩幅は随分違うようです(笑)
中を案内してもらって、インターナショナルの担当であるマネージャー二人と、歓談後、昼食をご馳走になりました。
日本でのいろいろな問題を、お客様がお話になって、それを通訳するのですが、すごく勉強になりました。
あらかじめ、下準備のために日本の事情などは調べていたのですが、やはり直接聞いてみるとよくわかります。
日本では、猟区というのはいわゆる釣堀のようなもので、そこは有料で猟を楽しむことのできる私有地だそうです。
今まで知らなかったのですが、私は日本ではそういった場所でしか、銃を使えないと思っていました。
ところが実情は、ほんのわずかな保護区を除くと、日本の土地の大部分の場所は猟用語で「乱場(らんば)」と呼ばれるものだそうです。
乱場というのは、銃を使って鳥や動物を撃つことのできる場所という意味です。
マナーの悪いハンターが、保護されている鳥を撃ったり、決められた以上に捕獲したり、問題は多いようです。
色分けされている、日本の地図を見せてもらいましたが、本当に乱場ばかりです。
日本の野鳥の会からも、RSPBにたくさんのビジターが訪れているそうですが、これまで猟の規制などに関する問題というものは、話題に上らなかったそうです。
こういった実情や意見の交換というのは、どんな業界でもとても興味深い内容が多いので、やっていて面白く感じます。
今回のお客様は日本からたくさんの資料をお持ちだったので、論理的に話を進めることができたのがよかった点です。
RSPBの方たちも、たくさんのアイディアや意見を出してくれたので、とても活発な歓談になりました。
企業や団体から視察に訪れる人は、積極的に質問をしないので、場が持たないことがよくあるのですが、個人的にイギリスまで来られる方はさすがに熱意が違うな、と実感した一日でした。
リザーブと呼ばれる保護区(RSPB所有)を歩いているときに見つけた木です。
お薬の材料になります。
にきびとかに効くみたい。
それ以外にもスノードロップがとてもきれいでした。
2009年3月1日日曜日
エミレーツの写真撮影
昨日はティムちゃんと桃太郎君と一緒に、エミレーツスタジアムにアーセナルの試合を見に行きました。
私とティムちゃんは、先週のサンダーランドとの試合も見に行ったのですが、桃太郎君にとって、昨日の試合は今年に入って初めてです。
最近はお友達と遊びに行くことも多くなって、なかなか私たちとは外出してくれません。
桃太郎君は15歳になったばっかりで、典型的なイギリスのティーンエイジャーです。
どんな感じかと言うと、
1、世界というのは自分とおうちと学校のこと。
2、子供の虐待とは子供が欲しがるものを全て与えない親のこと
3、この世で一番大切なものはヘアワックス
4、この世で一番心配なのは、自分の事を他人がどんな風に見ているか
5、この世から撲滅すべきだと思っているのは、テストとにきび
少し前のコメディーですが、すごく笑えたので紹介します。
ハリー・エンフィールドというコメディアンが、スケッチ(コント)で披露したケヴィンという少年です。
結構長いし、英語だけど、日本のティーンエイジャーと比べるとどうかな?
これはもちろんかなり大げさなんだけど、メンタリティーはかなり的を得ている部分があります。
話をアーセナルの試合に戻すと、昨日桃太郎君が楽しみにしていたことのひとつは、新しいカメラを使うことだったんです。
とてもいい望遠のレンズを持っているので、それでどれくらい試合の様子がキャッチできるか試してみたかったというわけ。
スポーツの試合をカメラに収めるのはとても難しいのです。
先日も学校でラグビーの試合を撮影して、とてもいい写真が何枚かありました。
エミレーツのスタジアムは、学校のフィールドとは比べ物にならないサイズなので、実験的な試みというわけです。
試合が始まって、桃太郎君がカメラを構えていると、スチュワードが声をかけにきました。
「試合中の写真は禁止です」
その言い方が、まるで先生が生徒をしかっているような感じだったので、カワイソウな桃太郎君は真っ赤になって、カメラを片付け始めました。
そばで見ていて泣くんじゃないかと心配したくらいだったのですが、我慢していたみたいです。
写真を撮れば?というアイディアは、実は私が出したものなので、とても責任を感じてしまいました。
そこで私は席を立って、エミレーツのインフォメーションに行って、写真撮影についてのポリシーを確かめてきました。
だってもしその場で解決したら、写真が撮れるかもしれないじゃない?
エミレーツは6万人以上収容できます。
私たちが訪れるのは1年に5-6回くらいかな?
チケットの値段は試合によっていろいろ。70ポンド近くするときもあれば、今回みたいに50ポンド前後のときもあります。
観客は3種類にきっぱり分かれます。
毎回のように訪れる熱心なサポーター、
コーポレート(招待されたり、したり、アースナルよりも「プレミエリーグの試合」に来ているということが肝心な人たち)
そして大部分の観客は、初めてエミレーツに来たアーセナルファン(だからみんな売店でお土産を買って、その袋を持っている)
この最後のカテゴリーの人たちは、大抵家族や恋人たち。
お誕生日のプレゼントにチケットを買ってもらったりしているわけ。
残念だけど、フットボールを見に来る値段は毎年高くなって、昔のように家族でいつも楽しむことができるというものではなくなっています。
そこで、みんな写真を撮ります。
これは自分のため。
エミレーツに来て嬉しいから撮る訳です。
場内にも何の規制の案内もないので、これまで私は「写真は撮っていいものだ」と思っていましたし、実際に何枚も撮ってきました。
基本的に、フラッシュなどは火災探知機を誤作動させたり、万が一光が試合の邪魔になったりするといけない、というのが常識なので使いませんが、他の人は気にせずパチパチやっています。
いろいろな場所で写真が禁止なのは、それなりの理由があるわけですが、エミレーツで(プライベートな目的のための)試合の写真を撮っていけない理由というのが私には理解できません。
だめなものはだめというルールなら、はっきりとその旨案内すべきです。
インフォメーションで聞いたときも、回答は、基本は禁止だけど目立たなければまぁOKだそうです。
実際、桃太郎君の前に座っていた人は、試合中ずっと撮り続けていました。
なんだか、すっきりしない一日でした。
桃太郎君はもう二度とアーセナルの試合は見に行きたくないそうです(怒られたから、だって)
私とティムちゃんは、先週のサンダーランドとの試合も見に行ったのですが、桃太郎君にとって、昨日の試合は今年に入って初めてです。
最近はお友達と遊びに行くことも多くなって、なかなか私たちとは外出してくれません。
桃太郎君は15歳になったばっかりで、典型的なイギリスのティーンエイジャーです。
どんな感じかと言うと、
1、世界というのは自分とおうちと学校のこと。
2、子供の虐待とは子供が欲しがるものを全て与えない親のこと
3、この世で一番大切なものはヘアワックス
4、この世で一番心配なのは、自分の事を他人がどんな風に見ているか
5、この世から撲滅すべきだと思っているのは、テストとにきび
少し前のコメディーですが、すごく笑えたので紹介します。
ハリー・エンフィールドというコメディアンが、スケッチ(コント)で披露したケヴィンという少年です。
結構長いし、英語だけど、日本のティーンエイジャーと比べるとどうかな?
これはもちろんかなり大げさなんだけど、メンタリティーはかなり的を得ている部分があります。
話をアーセナルの試合に戻すと、昨日桃太郎君が楽しみにしていたことのひとつは、新しいカメラを使うことだったんです。
とてもいい望遠のレンズを持っているので、それでどれくらい試合の様子がキャッチできるか試してみたかったというわけ。
スポーツの試合をカメラに収めるのはとても難しいのです。
先日も学校でラグビーの試合を撮影して、とてもいい写真が何枚かありました。
エミレーツのスタジアムは、学校のフィールドとは比べ物にならないサイズなので、実験的な試みというわけです。
試合が始まって、桃太郎君がカメラを構えていると、スチュワードが声をかけにきました。
「試合中の写真は禁止です」
その言い方が、まるで先生が生徒をしかっているような感じだったので、カワイソウな桃太郎君は真っ赤になって、カメラを片付け始めました。
そばで見ていて泣くんじゃないかと心配したくらいだったのですが、我慢していたみたいです。
写真を撮れば?というアイディアは、実は私が出したものなので、とても責任を感じてしまいました。
そこで私は席を立って、エミレーツのインフォメーションに行って、写真撮影についてのポリシーを確かめてきました。
だってもしその場で解決したら、写真が撮れるかもしれないじゃない?
エミレーツは6万人以上収容できます。
私たちが訪れるのは1年に5-6回くらいかな?
チケットの値段は試合によっていろいろ。70ポンド近くするときもあれば、今回みたいに50ポンド前後のときもあります。
観客は3種類にきっぱり分かれます。
毎回のように訪れる熱心なサポーター、
コーポレート(招待されたり、したり、アースナルよりも「プレミエリーグの試合」に来ているということが肝心な人たち)
そして大部分の観客は、初めてエミレーツに来たアーセナルファン(だからみんな売店でお土産を買って、その袋を持っている)
この最後のカテゴリーの人たちは、大抵家族や恋人たち。
お誕生日のプレゼントにチケットを買ってもらったりしているわけ。
残念だけど、フットボールを見に来る値段は毎年高くなって、昔のように家族でいつも楽しむことができるというものではなくなっています。
そこで、みんな写真を撮ります。
これは自分のため。
エミレーツに来て嬉しいから撮る訳です。
場内にも何の規制の案内もないので、これまで私は「写真は撮っていいものだ」と思っていましたし、実際に何枚も撮ってきました。
基本的に、フラッシュなどは火災探知機を誤作動させたり、万が一光が試合の邪魔になったりするといけない、というのが常識なので使いませんが、他の人は気にせずパチパチやっています。
いろいろな場所で写真が禁止なのは、それなりの理由があるわけですが、エミレーツで(プライベートな目的のための)試合の写真を撮っていけない理由というのが私には理解できません。
だめなものはだめというルールなら、はっきりとその旨案内すべきです。
インフォメーションで聞いたときも、回答は、基本は禁止だけど目立たなければまぁOKだそうです。
実際、桃太郎君の前に座っていた人は、試合中ずっと撮り続けていました。
なんだか、すっきりしない一日でした。
桃太郎君はもう二度とアーセナルの試合は見に行きたくないそうです(怒られたから、だって)
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