お仕事でブライトンに来ています。
夕方お客さまとミートする前に、ホテルにチェックインして、久しぶりの町を歩いてみました。
ブライトンまではヴィクトリア駅から直行の列車で1時間前後。
とても簡単に訪れることのできるリゾート地です。
ビーチリゾートって書きたいけど、ビーチは砂利なので、日本の人がイメージするものとは少し違うかも。
ブルーバッジガイドになるための訓練中、まだコース1年目の時にテイト美術館のコレクションを勉強していた時です。
有名な英国の風景画家、コンスタブルが書いたブライトンの絵を調べていました。
コンスタブルは海の水が体にいいと聞いて、奥さまのメアリのためにここに来ました。
自身は嫌いだったそうです。
この絵にも網を繕っている漁師さんが出てきます。
静かな漁村が海水ブームで富裕層に人気が出て、ジョージ皇太子(後の摂政、その後ジョージ4世)がお屋敷を持ったことからブライトンの運命はすっかり変わってしまいました。
殆どの建物はジョージ王朝時代後半かヴィクトリア時代のもの。
混みあった小さな通り、レーンズに集まった宝飾屋さんやブティックをそぞろ歩きして、ウインドウショッピングも楽しいところ。
また、イギリスで最大のLGBT コミュニティーがあるところです。
LGBT というのは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェスターの総称。
ベジタリアンやヴィーガンのレストランも多く、いろんな文化が交差している町だと感じることができます。
ロンドンから日帰りもいいですが、小旅行にも向いています。
海を見ながらのんびりするのもおすすめ。
グレーの空にグレーの海。
今日は、昨日までのお天気予報が雨だったのに、反して傘は使いませんでした。
時々晴れ間も出たし、海がグレーだからって文句は言えません。
最初にコンスタブルの名前を出しましたが、ライバルのターナーは海の絵が大好き。
そんな彼の作品の一つが日本にあります。
City of Utrecht, 64, Going to Sea, 1832 ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号
これは、オランダ沖のつもりなんだけど、ブライトンでも似たようなもの(笑)
この作品は数年前に公開された映画ターナーに出てきました。
アカデミー出展の際にコンスタブルの作品が隣で、ターナーが展示後に赤いブイを書き入れたシーンです。
今日のブライトンの海を見て思ったんだけど、別にターナーじゃなくても赤い色があると海の色が引き立つって簡単に想像できたんじゃないかなぁ。
これは今日のブライトンの海。
廃墟になった昔の桟橋がインパクトあります。
手前の赤いブイ見えますか?
じゃあちょっと消してみましょう。
ね、ずいぶん印象が変わるでしょう?
ちょっとアーティスティックな実験をしてみたくなったのも、ブライトンにいるからかなぁ。
皆さんもぜひ実際のグレーの海を見にブライトンへどうぞ!
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