2018年9月28日金曜日

パレルモの観光は何がおすすめ?

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パレルモの観光は何がおすすめ?
答えは、ずばり、教会です。

もう、角を曲がったら教会って感じの町なので、入る場所には困らないかもしれません。
が、ひとつだけ選べって言われたら…

Santa Maria dell'Ammiraglio が一番!
日本語ではマルトラーナ教会って出てくるけど、地図では Santa Maria dell'Ammiraglio(提督の聖マリア教会)と出てくる場合もあるので気を付けて。

パレルモは、文化の違う民族が一緒に住んだ、世界で最初のコスモポリタン都市。
その融合具合が最も楽しめる教会ではないかと思います。

余裕があればパラティーナ礼拝堂も見る価値は十分ある。
ただ、ひとつしか見る時間がないのなら、マルトラーナ教会をお勧めします。
両方モザイクがとてもきれい。

マルトラーナもパラティーナも、両方ルッジェロ2世の時代(12世紀)なんだけど、パラティーナは彼が彼の宮殿のために作らせた礼拝堂。
ということは入ってくる人は限られているし、階級の高い人が主に利用したわけです。


そして、マルトラーナは市中の教会なので、内装のテーマが直接的。
ルッジェロ2世の大臣だった、ジョージさん(提督の地位だったらしい)が作った教会で、現在大聖堂の肩書です。
お隣に簡素なセントカタルドという教会もあるので、一緒に見て対比させてみるのも面白いと思います。
石がむき出しなのが神聖なカンジ。

豪華絢爛さと素朴なものと、どちらがより神々しいかは意見の分かれるところかも。

天井の金のモザイクでたくさんの聖人を見ることができます。
 こちらが祭壇。
 フレスコ、モザイク、彫刻とあらゆる手段の芸術を堪能できます。
豪華なラピスラズリの聖龕も素晴らしい。

わたしが一番惹かれたのは、入って左手のこちらのモザイク。

ジョージさんがマリア様を前に跪いている。
跪くというよりも、這いつくばってる。
なんだかすごい。
反対側には戴冠されるルッジェロ2世のモザイクがあるんだけど、キリスト様から直接戴冠されている。

シチリア王の位はローマ法王が認めてできた位なので、本来ならローマ法王が出てくるべきなんだけど、ジョージさんはかなりごまをすって、神様から直接授かったような印象を与えることに心を砕いたようです。
そして、自らはマリア様の足元にひれ伏した敬虔さ。

人間関係のドラマって、いつどこでみても面白い!

これ以外にもほ、街中のほとんどの礼拝堂や教会が公開されています。

私たちは、お散歩がてら、それらしい建物を見かけたら入るって感じで楽しみました。
入場料は取ったり取らなかったり、色々でした。
でも取ったとしても、パラティーナ以外は2ユーロ程度。
パラティーナは館内の他の場所との混合チケットで12ユーロだった。
有名でない教会でも、中に入って昔の時代に思いを馳せたりするのはとてもいい経験になると思います。

第2のおすすめはマーケット歩き。

他の記事にも書きましたが、パレルモには3つのマーケットがあります。
私たちが歩いた感覚では、バラッロマーケットが一番観光ずれしていない感じ。
ただし、エスニックものを扱うストールも多いので、ちょっと好みが分かれるかも。

歩いている人たちもアフリカ系、アジア系の人たちがほとんどで、イタリアじゃないみたいな雰囲気でした。

ティムちゃんから「バラッロは危険な感じがするから、お昼間でもみきちゃんひとりで絶対に歩かないように」って念押しされました。
実際どうなのかはわからないけれど、とりあえず言いつけは守って、一人でお買い物に行くときはカポを利用していました。

ヴィッチリアは、午前中の早い時間に行かないとマーケットじゃなくて、観光名所っぽくなります。
屋台で食べたり飲んだりしたいのならいいけど。
その場合はランチタイムとかディナータイムに行けばいいです。
タコを目の前で茹でてくれたり、揚げ物とか、おつまみ系がいっぱい。
マーケット内にレストランも数件あります。
ティムちゃんがこの手の場所がダメなので、残念ながらトライできなかったけど、去年行った黒門市場みたいと言えば、大阪の人には通じるかな(笑)
マーケットのフードコート化は、ヨーロッパの流行りみたい。
リスボンもそうだったし、ロンドンのバラーマーケットもいい勝負。

さて、3つ目のカポマーケットは、ツアーガイドに連れられたグループをいつも見かけました。
マッシモ劇場をスタートして、カポマーケットを歩いて、旧市街地を抜けて大聖堂とかノルマン宮殿の方へ向かうというコースみたい。

実はパレルモのウォーキングツアーに興味があって、日本語のツアーに問い合わせしたのですが、残念なことに人数が集まらずに催行になりませんでした。
ツアー代は50ユーロだったし、本物のガイド(もぐりじゃない)なので、参加したかったな~。
同じヨーロッパのライセンスガイドとして、パレルモの日本人ガイドに会ってみたかったんだけど、ま、次回ということで。

面白かったのは、マーケットの中ほどでグループが飲み物を飲んだり、乾物屋で買い物したりするシーンに何度も出くわしたんだけど、他のストールと比べると全て高い!!

例えばサンドライトマト。
観光客が買っているところは4~5ポンド。
カポマーケットの中心は南北に伸びているんだけど、南の方は1ポンドとかで売っているストールもありました。
他にもからすみとかツナの燻製とか、ナッツ類もお土産としてよく見ました。

ま、同じものではないかもしれないから、私がどうこう言うことでもないですけどね。

カポマーケットで歩き疲れた時、私たちがよく利用したバーはふたつ。
両方マーケットの北側です。
Sit & Mancia
Enoteca del capo

両方、まともなグラスワインと清潔感があるのが理由。
特に Sit & Mancia は軽食の種類が豊富でおいしいからおすすめです。
注文してから調理してくれるので、出来立てが食べられるのもいい。

すぐそばに Trattoria Supra i mura というレストランがあって、日本語でのレビューもいいんだけど、私たちはいいとは思いませんでした。

そこに行くくらいなら、お隣の Sit & Mancia でいろいろ小さなものを注文した方がいいと思います。


観光のおすすめやレストランのおすすめは主観的なものなので、あくまでも私の意見です。
パレルモはとても魅力のある街で、混沌としたところが私は大好き。
何回も訪れる価値のあるところだと思います。








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