2016年1月22日金曜日

自然史博物館に行ってみよう

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数日前、ロンドンの自然史博物館に勉強に行ってきました。
クリスマス休暇の後、しかも平日なので随分空いていました。

ここの博物館の目玉の一つ、恐竜館は現在改装中。
それ以外にもこの2年くらいで大きく展示が変わる予定の場所がいくつか。

例えば正面玄関に入ってすぐの恐竜の化石(の模型)。
ディッピーというあだ名で人気の展示。
ディッピーはもうすぐいなくなります。
代わりに展示されるのはシロナガスクジラの骨。
天井から吊り下げられるそうなので、部屋自体は広く使えることになります。

シロナガスクジラは博物館の研究部門が集まっているダーウィンセンターで準備されています。
これはそのあごの骨。
すごい大きさ。

こんな風なのが天井から…。
随分インパクトあるだろうなぁ。


自然史博物館はその展示も有名ですが、やはり研究部門がすごい。
たくさんの科学者が常駐しています。
興味のある人は、素人でもボランティアとして研究に参加することもできるシステムもあります。

たくさんの専門家が働いている自然史博物館。



剥製もたくさんあるから剥製師も働いている。
剥製師の中でも一番の美人はこの人!
というのは冗談で、今月日本で封切られたクマのパディントンの舞台はこの博物館。
剥製師が本当に常駐しているかどうかは知りません(笑)

話を戻して、中央ロビーの展示をシロナガスクジラに取り換えるのは、博物館の意思表示らしいです。

絶滅した恐竜もいいけれど、絶滅するかもしれない生き物の認識も大事じゃないの?といったスタンス。

この中央ロビーの周りを、小さな窪みのような展示が取り巻いています。

例えばシーラカンス。
8500万年前に絶滅したと思っていたら、実は生きていたお魚。
4つ足の生き物とお魚のリンク。
このサンプルは1960年にコモロ諸島沖インド洋で捕獲されたものです。

飛ぶことのできる鳥の中で、一番重い野鴈(ノガン)。
環境破壊でイギリスからいなくなってしまった鳥です。
でも現在プロジェクトが立ちあげられて、ストーンヘンジの近くでふ化に成功しました。
人間の行動の責任が成功した例の一つ。


同じ建物の中に地質学博物館もあって、ミネラルのコレクションも豊富。
宝石や貴石もたくさんあります。
お隣のV&A の宝石館と違って写真OKです。


これ、すごいでしょう?
 296個のダイアモンド。
全て自然が作り出した色です。

しばらく見ていると明かりがどんどん落とされて紫外線が当てられます。
すると



こんな風にダイアモンドの色が変わるんです。
一つひとつのダイアモンドはそんなに大きくないけれど、全ての色が揃っています。
プライベートコレクションで、集めるのに25年。

このアートはオーロラのピラミッド・希望というタイトル。
このアートの持ち主は、見学者がこの作品を見て「自然の恵みの将来」を考えてほしいと願っているそうです。

オーロラには天空の光の帯の意味のほかに、ローマの夜明けの女神、そして希望の象徴にもなっています。
「自然の恵みの将来」
この博物館にぴったりな展示だと思いました。

自然史博物館(リンクします)是非行ってみてください。





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