2015年9月10日木曜日

小さいけれど、とても見ごたえのある美術館

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20015年9月9日にエリザベス女王が歴代の君主として、在位最長を更新しました。

これまで一番長かったのはヴィクトリア女王です。

イギリスには昔からたくさんの王様や女王様が王位についてきました。
人気のある人もいれば、そうでない人も。
そんな王様や女王様が集めたコレクションを定期的に入れ替えて見せてくれるのが
今日紹介する「Queen's Gallery」

バッキンガム宮殿のすぐお隣。

バッキンガム宮殿が一般公開されている時期には、チケットを一緒に買う人も多いので、普段よりも少し混んでいます。

毎回テーマに沿った美術品を上品にそろえて、1時間もあれば十分ゆっくりと鑑賞できます。

現在の展示は10月11日まで。
テーマは「パラダイスを描く、ガーデンの芸術」
このアーチの下でセキュリティーチェック。
エアポートスタイルです。

奥に進んで階段を上がったところからギャラリーです。

セキュリティーチェックの前にショップがあって、そこはチケットは不要です。
道を挟んだお向かいの店舗より、王室関係のお土産が揃っています。
王室関係のお土産が欲しい人は

1、バッキンガム宮殿の中のショップ(公開中、入場者のみ)
2、クイーンズギャラリーのショップ(ギャラリー開館時のみ)
3、ロイヤルミューズのショップ
4、バッキンガム宮殿ショップ(クリスマス以外は毎日)
住所は 7 Buckingham Palace Road, London, SW1W 0PP

さて、ここからは今回の展示内容。

フラッシュは禁止ですが、写真はOKです。
ただし、その展示内容に依るので、要確認。


これは、イースターエッグで有名なファベルジェが制作した花の数々。
宝石がちりばめられていて、それでいて可憐で、とても素敵でした。
本当ならひとつひとつアップで紹介したいけれど。


これはチューリップを飾るための花瓶。
 白地に青い模様なので東洋風に見えますがオランダなどで作られました。
チューリップは16世紀にトルコからヨーロッパに入ってきました。
何の役にも立たない、ただ美しいだけの花を栽培するのは大変な贅沢です。
そこで瞬く間にお金持ちの間でブームが起こりました。

オランダのチューリップバブルは有名な話。
チューリップの取引は球根でされました。
だから、どんな花になるのかをたくさんの画家が絵にしました。


これなんかも同じ目的。

 生け花は長持ちしませんが、絵に描くと半永久に楽しめます。

こちらはキャビネット。
色の違う石を切り取ってはめ込み模様にしてあります。
ピエトラデュラという方法。
イタリアで盛んになった工芸です。


 これは見事な花時計。
ひとつひとつの花が陶器で作られています。
写真だと、本物の良さが全然伝わらなくて残念。

お部屋の端から見るとこんな風です。



本の中の挿絵もとてもきれいです。

この扇はヴィクトリア女王のためにアルバート王子が贈ったもの。
お誕生日のプレゼントだったそうです。
バラ、アザミ、クローバーといった英国を表す花があしらわれています。

こちらは同じくヴィクトリア女王のための扇で、娘から送られたもの。
描かれた花の頭文字をつなぐと、Victoriaという綴りになります。

 シャンデリアも花がテーマ。
こんな風にテーマを決めて、いろんな種類の芸術を楽しめます。

あとひと月ほどでこの展示は終わってしまうのでご注意ください。

次はオランダのアートが予定されています。

現在バッキンガム宮殿の中に展示されているフェルメールがクイーンズギャラリーに移されます。
13 November 2015 から14 February 2016
「テーマは日常生活の巨匠、フェルメールの時代」

こちらも楽しみです。



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