ここには常時展示だけではなく、一定の期間だけ見せる、特別展示の部分があります。
大掛かりなものもあれば、目立たないところでこっそり展示されているものも、いろいろ。
私のブログの右手、マイブログリストに「大英博物館」というブログがリストされていて、よく、そういった目立たないけど見てもらいたい展示について紹介があります。
左手がその展示。
小さいでしょう?
「これだけですか?」ってカンジかもしれませんが、興味深かったので記事にしてみました。
このギャラリーは、お金に関する展示を集めたものなんです。
この写真は今回の展示のひとつです。
アフリカの地図と、携帯電話のSIMカード。
アフリカでは、流通しているお金がすごい量になる国も多くて、お買い物などが不便だそうです。
国によっては、デノミネーションなどを行って、通貨の調節をしたりもします。
そういった事情をビジネスにしたのが「ケータイ銀行」なわけ。
アフリカのいくつかの携帯電話会社が、顧客と契約をして、お金を預かるわけです。
そして、買い物や支払いを携帯電話を経由して行うという仕組み。
携帯の機器にではなくて、携帯のアカウントにお金を入れるそうです。
だから、アカウント情報さえ漏れなければ、携帯をなくしたとしても、口座のお金は無事みたい。
つまり、携帯電話の会社が銀行を経営していて、携帯電話そのものがキャッシュカードの役割。
アフリカには銀行の口座を持たない人も多いので、このシステムは便利なんだそう。
とりあえず、大英博物館のブログ記事をリンクしますね。
同じギャラリーの少しはなれたところに、こんなアートがかかっています。
「紙に印刷するよりも、ここに印刷する方が安い。
ジンバブエ新聞」
価値のなくなったお金に書かれています。
2009年、ジンバブエでは、ムガベ政権の国政のまずさから、通貨が紙くず同様になっていました。
それを揶揄して、大々的にジンバブエ新聞が広告を打ったのです。
この広告は大成功で、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルで受賞もしたそうです。
常時展示もナカナカ面白いものが揃っています。
このギャラリーは、普通のハイライトツアーではご案内しないことがほとんど。
だって、もっと知名度の高い展示物の方をお客様は期待されていますからね。
これはティファニーの ハンドバッグ。
何と日本製で、輪島塗なんです。
お値段は書かれていませんでしたが、とっても高そう(笑)
横に張られた解説には「富の象徴」
これなんかも面白い。
よく、コインをアクセサリーにしたりしますよね。
金貨の場合もあれば、そうでない場合もあります。
それなのに、皆さんは紙幣のアクセサリーって見たことありますか?
普通は作りません。
これは何とユーロ紙幣のペンダントなんです。
縦長のぶら下がっている部分に、折りたたんだ紙幣が入っています。
上のハンドバッグも、このペンダントもかなり新しい作品です。
これなんかはどう?
国連に加盟している国のコインです。
現在加盟国は 193カ国。
一番最近の加盟国は2011年の南スーダン。
まだコインはありません。
だから、プラスティックの透明なチップに南スーダンと書かれています。
見づらいけど、一番外側の、10時のあたり。
日本のお金は1円玉が入っていました。
このたくさんのコインの中で、一番多く出てくる模様はなんだと思いますか?
ちょっと考えてください。
考えました?
答えは、エリザベス女王の横顔!!
だって、何といっても英国連邦の総領ですからね。
いくつか写真を撮ったんだけど、腕が悪くてひどくぼけています。
かろうじてこれは国の名前(NZ)も読めるので載せておきますね。
ロゼッタストーンやパルテノン神殿もいいけれど、時間があったら是非覗いてください。
ケータイ銀行の展示は多分年末くらいまでじゃないかな?
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